イギリスのことわざにこのようなものがあります。
せっかく取ってきた卵をすべて1つのカゴに入れて運ぶと、落としたときに全部割れてしまう可能性がある。つまり、リスクを分散しなさいということです。
これは株などを行うときにも教えられる話ですね。
しかし、頭ではわかっていても実際の社会ではこれを実践するのが難しいようです。
ニュースから学ぶ
蜘蛛の巣理論
僕は蜘蛛が苦手なのですが、蜘蛛の巣ってあの細さで台風でも飛ばされることなくしっかりとした強度を保っています。
蜘蛛の巣は、蜘蛛の糸を1方向だけでなくあらゆる方向に引き、圧を分散しています。これも先ほどの卵の話と同じくリスク分散の考えですね。1本の糸が切れても大した被害を受けません。
何か1つへの依存は大変リスクが大きいということなんです。
ビジネスも投資も人間関係もそうです。
その依存していた1つが機能しなくなったときにもう立ち直れなくなります。そういう意味では会社員で1つの会社から給料を受けているのもある意味でリスクなわけです。
(しかし、実際たくさん、副業をするのは無理なので、一般的には資格を取るなどして万が一の時に備えます)
豪州でサイバー攻撃
例によって英語ニュースで時事問題を見ていきましょう。
まず単語の確認です。news conferenceは頻出ですのでぜひ覚えましょう。
それともう1つの state-based ですがこれはめったに使いません。ただ、state-runはよく遭遇します。 state というのは『国家』ですから、state-runは『国家が営む』="国営" という意味です。state-run media 国営放送 はニュースでは頻出です。
さて、内容としてはオーストラリアの政府関連がサイバー攻撃を受けているが、それがどうやらどこかの国をあげて行っているというのです。
上図の単語もすべて頻出なものをまとめていますので確認してくださいね。
特にsour という動詞はよく出ます。形容詞では酸っぱいという意味ですね。とても酸っぱいものを食べたときの顔を想像して下さい。
顔をしかめますね?なので動詞で使うときは「関係がこじれる」とか「ギクシャクすしている」と言う風に使います。
ニュースの内容はいかがでしょう?
4月に豪州のモリソン首相が新型コロナウイルス肺炎の ”発生源” を調査するように呼び掛けたことで中国との関係が悪化したわけです。
報復行為だった
中国は新型コロナの発生源はアメリカではないか!というほどに自国のせいではないと言いたいわけです。いまはマスク外交をして、むしろ世界の救世主になろうとしています。
それなのに、米国や英国を中心とした 英語圏の "five-eyes" *1は中国起源の調査をするとしたわけです。
それに怒った中国が豪州に報復を行いました。まず、オージービーフの輸入一部停止、豪州産大麦に80%の関税をかけるなど。
6月に入ってからは中国政府は国民に「豪州旅行自粛」を呼びかけました。豪州を訪れる中国観光客の数はここ5年で2倍になっていたため大きな打撃となるわけです。
日本も考えるべき
日本はコロナ以前は中国からの観光客に相当な依存をしていました。2019年には中国から960万人近く(全訪日客の約36%)の観光客が訪れました。10年以上前と比べて10倍以上の数です。
また、2019年の訪日外国人の消費額は4兆8000億円で、うち中国人は35%にあたる1兆7700億円でした。
日本の観光業界は中国からのお客様に相当依存している状態だったのです。
今回はコロナのパンデミックで世界中からの観光客が一気にいなくなりましたが、もしコロナが来ていなくても、中国が日本政府に不満を持てば、観光客が激減するということも十分に想定できます。
政治家もそれがわかっていると、中国になかなか強く言えなくなるわけです。
今後の展望として、近隣諸国以外の国からももっと観光客を呼び込めるような政策でリスクを分散することが長期的な戦略として望まれます。
それにはたくさんの課題があります、日本の文化を外国語で発信することやキャッシュレス社会を進めることなど・・・
▼キャッシュレス後進国・日本▼
言えそうで言えない英語
左遷された
こんな会話、冗談でしかできないけど。
島根の方いたらすみません。たまたま、出雲大社の観光記事を見ていたタイミングでして、少し引っ張られました。(笑)
おそらく、この奥様方は首都圏とか都市部在住なのでしょう。そしてご近所の山田さんが島根に行くという話が出てきて。。
さて、
パッと答えは浮かびましたか?
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一番わかりやすいのは get a demotionです。反対に昇進するは get a promotionですから一緒に確認しておきましょう。
Has he got a demotion?
もう一つ be moved aside というのも使うようです。まずは1.を覚えときましょう。
交通の便がいい
続いてはこれです。交通の便がいい、日本語ではちょくちょく使いますが…
野球の試合を見に行くんでしょうね。
プロ野球は7月10日から観客を入れてのゲームに移行すると発表しています。
僕は今は野球は見ないのですが、新庄が復帰したら絶対見ます!(笑)
さて、「横浜スタジアムが交通の便がいい」というのですが、英語で言えますか?
調べてみると、東急線、JR線、市営地下鉄線の3駅が最寄り駅となりいずれも徒歩2-3分という高アクセスなんですね、ハマスタ。
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交通の便がいいというときに、ある都市部が交通が発達しているという内容のときと、ハマスタなどの施設が電車で行きやすいなどというパターンと2つ想定しました。
1つめ、たとえば横浜市は交通が発達していて便利だよと言う意味ならば、1.のようの have good public transportation と言えます。
今回の問題では2.の話になります。ハマスタがアクセスしやすいというのでぜひ覚えていただきたい表現が、 be easily accessible です。
accessible だけで「行きやすい」という意味ですが、さらにeasilyをつけて強調と言う感じですね。
では、また(^^♪
*1:アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの諜報機関