アメリカのボルトン氏（元大統領補佐官）の回顧録『それが起きた部屋』がアメリカだけでなく、日本・韓国でも話題になっています。
というのも、第3者の目で日本や韓国を見ているのでなお興味深いわけですね。
米朝首脳会談の裏話や日韓関係に関する内容は一部ニュースにもなっていますが、なかなか面白いです。
韓国の文在寅大統領が「日韓問題をイシュー化しているのは文在寅」「統合失調症のような考え」などさんざんな書かれようで怒っていいるようです。
アメリカは在日と在韓米軍の駐留費をかなり上げようと交渉しています。
今回はその米軍駐留にも関係している過去を学んでみましょう。
6月25日（ユギオ）
第二次世界大戦が終わって、日本は敗戦し朝鮮半島は北側をソ連、南側をアメリカが統治することになりました。こうして同じ民族が別々の思想、主義を掲げて現在まで至りました。
1950年6月25日午前4時、日曜日でした。北朝鮮のリーダーであった金日成（キム・イルソン）はソ連のスターリン、中国の毛沢東の支援を受けて、10万人の北朝鮮兵を韓国へ攻め入らせました。これがいわゆる朝鮮戦争の始まりです。
韓国語では625（육이오）からユギオと呼ばれます。
韓国にも米軍が駐留していましたが、当時のGHQの総合司令官マッカーサーは日本統治に専念しており、韓国にはさほど注意を払っていませんでした。
当時の韓国軍は戦車などの重装備がない状況で、一方の北朝鮮はソ連からの相当の支援を受けており、戦力の差は歴然としていました。
▼北朝鮮の金ファミリー▼
ソウル放棄と江南スタイル
前日の土曜日に韓国陸軍は宴会をしていたこともあり、軍も警戒レベルは落ちていました。そんなタイミングを狙った宣戦布告無しの奇襲攻撃で韓国は相当な被害を受けました。
まずは、地理的な位置関係を確認しましょう。38度線より北が北朝鮮、南が韓国です。国境のやや北側に最近爆破された南北合同連絡所があった開城（ケソン）があります。
北朝鮮はソウルへ侵攻し、韓国政府は首都のソウルを放棄しました。これ以上の被害を食い止めるため、韓国政府は漢江（ハンガン）にかかる橋を爆破しました。
ところで、漢江の北側は江北（강북 カンブク）、南側は江南（강남 カンナム）と呼ばれます。あなたならどちらに住みたいですか？
北朝鮮が攻めてくるかもしれないと思うと、また漢江の橋を爆破しソウルを放棄する可能性もありますね。なので、当然江南に住みたい人が多くなり、家賃なども高騰するワケです。これが現代の「江南スタイル」につながるのですね。
国連軍の出動
6月27日になって、国連安保理で北朝鮮に対する非難決議が可決されました。そして国連軍が韓国に応援に行くこととなりました。
１つ気になりませんか？そう、国連の安保理には常任理事国があって日本は敗戦国だからなりたくてもなれないんでしたね？
▼国際連合についてはコチラ▼
常任理事国には拒否権があって、１国でも拒否権を発動すると可決できません。その常任理事国にソ連がいるのにこの非難決議案が可決されたのですよ、不思議ですね。
実はスターリンは、国連軍やアメリカを朝鮮半島に連れてきたかったのです。そうして気をそらしているうちにヨーロッパでの共産主義を強化しようとしていたそうです。
朝鮮戦争休戦
開戦して3か月目で北朝鮮は釜山付近まで攻め込んでいました。しかし、有名な仁川上陸作戦で海から国連軍が上陸しソウルを奪還しました。
こうすることで、釜山まで行っていた北朝鮮軍への補給路を断つと同時に北朝鮮軍を南北から挟み撃ちにできました。
こうして、元あったように38度線にまで国境は戻されました。
2国は1953年に休戦協定を結びましたが、それまでに20万人以上の韓国国民が命を落としたと言われています。
また、この戦争では韓国軍が慰安婦制度を作り、直接経営することもありました。その中には拉致されたり強姦を受けた女性もいたことがわかっています。
これが大きく問題にならないのは不思議ですね。
▼慰安婦問題のウラ話▼
▼慰安婦問題の裏にアノ国が▼
警察予備隊
さて、この朝鮮戦争が始まった時、GHQは日本統治を重視しており、韓国には兵力はわずかでした。そこで在日米軍 75,000人が朝鮮戦争に参戦することになりました。
そうすると日本国内の治安と、その隙を狙った第３国が日本に攻め入る恐れもあり、マッカーサーは吉田茂首相に 75,000人のNational Police Reserve （警察予備隊）の創設を要望しました。
こうして、日本の限定的再軍備が認められたわけです。最初は治安維持目的のため、軽装備でしたが、戦況の悪化を受けて、警察予備隊も重武装化することになりました。
しかし、憲法9条に抵触するのではないかとの指摘も当時からありました。
時代の流れには勝てない
アメリカとしては歯向かってきた生意気なアジアの小国・日本を敗戦させ、二度と武力化させないつもりで統治をしていました。しかし、朝鮮戦争という時代の流れにより警察予備隊が作られました。
そして、その後ソ連との冷戦が続き、在日米軍だけで日本を守るのは難しくなりました。日本を守るために自衛隊と米軍が共同で軍事演習を行うことになっています。
時代の流れには勝てません。時代に応じて変化し、いまはサイバー防衛隊も2014年に設置されています。
▼時間には勝てない▼
自衛隊の憲法違反
自衛隊は憲法9条違反だと声高らかに主張する “一部の政党”がいます。
▼野党のウラ話▼
国際法上は、どの国家にも『自衛権』が認められています。
時代の流れに合わせて自衛隊のあり方も変わります。軍事だけでなく豪雨や地震などの被災時に自衛隊が活動してくれています。
75年前に作られた憲法が今に合わないのは当たり前です。修正すればいいんです。憲法改正をしてない先進国なんて日本ぐらいでしょう。ドイツなんて60回近く改正しています。
ややもすれば「戦争法案だ」とか「あなたの子息を戦場に送ることになります」というとんでもない解釈して民衆に訴えかけるのはどうなんでしょうか。
まとめ
日本の自衛隊は元々朝鮮戦争のときに警察予備隊として作られました。以後、時代とともに活動内容も変化してきましたが、75年前に作られた憲法にそぐわない部分があります。それは当たり前の話で、時代に合わせて国家も変わっていく必要があります。
コロナ禍でもわかりましたが、給付金振り込みが遅いのはなぜですか？
マイナンバーと口座のひもづけをマスコミや一部の団体が声を上げて反対してきたからです。
なぜPCR検査の結果を時代遅れのFAXでやるんですか？なぜ自粛中に会社にハンコを押しに行くのですか？
▼日本がローテクな理由▼
▼日本の政治が遅い理由▼
すこしでも参考になれば幸いです。
では、また(^^♪
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