ピザハットのロゴマークを見て帽子(hat)だと長年思っていました。しかし、今朝CMを見たときによく見ると、Pizza Hut と書いてあることに気づきました。
実はあの絵は hat ではなく hut(小屋)だったんですね~ よーく見れば小屋に見えます。調べてみるとアメリカ・カンザス州(Kansas)の大学の構内に1号店があるのですが、それが赤レンガの小屋みたいなのです。どうやらそれが基になったようです。
カタカナで書くとわからないですね hat なのか hutなのか(笑)また、英語だと思って使ったら通じないものもありますね。例えば、ブランコって英語で何て言うかご存じですか??
ブランコはswing
ブランコは英語ではありません。語源はポルトガル語*1で balanço(バランソ)だとされます。意味は分かりますか?
つづりをよーく見ると・・・ 英語のbalanceに似ていますね。そうです、バランスという意味です。
ちなみに英語では swing といいます。ゆらゆらと swing するからですね。これ、あとにつながるので覚えておきましょう(ネタバレかよ)
さらにちなみに韓国語では그네(クネ)と言いますが、旧暦の5月5日に女子が그네に乗ることが昔からの風習だそうです。これを그네뛰기・クネティギ(直訳:ブランコ躍び)といいます。
朴槿恵さんのクネとは違いますので!笑 彼女は 근혜(クンヘ→クネ)です。参考までに。
今日のニュース
さて、今回も英字記事から色々学んでいきましょう。
文法で難しい部分はないと思います。単語さえわかれば大丈夫ですかね。単語もすべてニュースでは頻出のものなのでもし知らないものがあればこれを機に覚えておきましょう。
特に take to ~というものは色々な意味があります。ニュースでしょっちゅう見るのは take to Twitter, take to social media などで、「~を使って」という意味です。
少し整理をしておきましょう。
incumbent は少し堅い表現ですが形容詞で『現職の』という意味です。 the + 形容詞は名詞になりますから the incumbent は【現職】で、トランプ大統領のことですね。
最後にもう一つ three weeks away という言い方ですが、これは3週間後と言う意味です。他にも three weeks to go とか three weeks later でも同じ意味ですね。
スイングステート
さて、記事の中に出てきた swing state について説明したいと思います。これは大統領選の話題になるとしょっちゅう出てくる単語です。
最初にもやりましたが、swingはブランコですね~ あっちへ行ったりこっちへ行ったりと・・・はい、これが答えです(笑)
二大政党のアメリカでは昔から、「この州は共和党支持が多い」「この州は民主党」というのがあるのですが、選挙をしてみないとどちらが勝つか読めない州があるんですね、それを swing state といいます。
これをさらに詳しく知るにはアメリカの大統領選挙を少しだけ、詳しく知るとよさそうです。
あ、選挙の election は間違えても【R】にしないでくださいね、卑猥な意味になります( ;∀;) w
アメリカ大統領選挙
国民が投票する選挙ではあるのですが、実はアメリカの大統領選挙は間接選挙なんです。つまり、国民が直接トランプかバイデンを選ぶわけではないんです!
さらに言うと、国民の総得票数が多くても大統領になれるとは限らないんです。現に2016年の大統領選ではヒラリー・クリントン氏(民主党)はトランプ大統領よりも300万票近く多く集めましたが、大統領にはなれませんでした。
実は、アメリカの大統領選挙では「一般人からの票」ではなく「選挙人の票」の数が重要なのです。選挙人は全国で538人います、その過半数(つまり270票以上)集めれば大統領になれます。
選挙人
では、その選挙人について少し見ていきましょう。
各州の人口などによって選挙人の数が決まっています。人口の多いカリフォルニア州では50人以上、少ない州では3人の選挙人がおり、合わせて全国で538名の選挙人がいます。これらの選挙人が一人1票ずつ大統領へ投票する権利を持っています。
今年は11月3日に一般選挙が行われます。これは、一般国民が投票するわけですね。
投票用紙(上図参照)では大統領選挙立候補者の名前と、その横に副大統領候補の名前が印字されており、チェックをつけるという感じで行います。2大政党のアメリカでは共和党と民主党の二人の候補だけが報じられますが、実はものっすごいマイナーな党もあり、そこからも立候補しています。
州ごとの開票が終わり、集計の結果、例えばA州でトランプ氏が一番得票が多ければ、そこの州の選挙人は全員トランプ氏に投票します。これを勝者総取り式といいます。人口の多い州では30票分とも50票分ともなりますね。
ディープステート
先ほども述べましたが、アメリカでは昔から州ごとに民主党支持、共和党支持というのが色濃くあります。つまり、こういう州では選挙人の票はある程度読めるわけです。しかし、そうでないいわゆる swing states が大統領選の結果に影響するのはお判りいただけましたでしょうか?
アメリカの大統領選のニュースを見るともう一つ聞く単語があります。 deep state です。ご存じでしょうか?
この Deep State という言葉は昔からある一種の陰謀論的なものですが、2016年のトランプ大統領就任前後から急に頻繁に使われるようになりました。
トランプ大統領がツイッターを利用しているのも Deep State 対策とも言われています。自分の発した言葉が意図的に歪曲されたりしないようにしているようです。
そういえば日本でも検察庁法改正のときに、どこからともなく黒川氏の賭け麻雀の話が出てきましたね、しかもめちゃくちゃいいタイミングで。こういうのも味方によれば安倍政権をつぶすための ”日本版ディープステート” の活動と言えますね。
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トランプとフロリダ
さて、もう一度最後に本文を見てみましょう。
黄色下線部ですが、トランプ大統領は退院後に最初の集会(rally)をフロリダで行ったとありますね。何気ない一文なのですが、フロリダを最初に選んだのは意図があったのでしょうかね?
この辺まとめてみましょう。
昨年、トランプ大統領は2020年大統領選挙出馬表明をフロリダで行いました。また、その後、自らの居住地を長く住んだニューヨークからフロリダに移しました。
なぜそこまでトランプ氏はフロリダに力を入れたのでしょうか?
まず、先ほど学んだ swing state の1つで、毎回激戦区となるのがこのフロリダなのです。また選挙人が29人もいますので、この swing state を取るか取らないかは非常に重要になってきます。
アメリカは州ごとに法律が違ったりします。それほどに州 (state) の力が強いんです。そう、state は【国家】という意味ですからね。
それで、フロリダ州では、州内での所得税、相続税がないんです!これは金持ちには非常に重要なわけですね!つまりトランプ氏自身も、このメリットを受けれるので移住しました。(笑)
で、大都市で働いて金を稼いだ金持ちが、定年後にフロリダに住むのは想定できますね、税金対策で。そういう金持ちはトランプ支持が多いので、トランプ氏にとっては重要な州となるわけですね。
では、また(^^♪
*1:諸説あります