マルチリンガル医師のよもやま話

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国家安全法 全会一致で可決しチャイナ 

先日6月26日に厚生労働省が人口動態調査の結果を発表しました。

多くの人は発表されている以上に隠れコロナ死者がいるかもしれないと思っており、マスコミや反政府はそれを”期待”していたのでしょうが、

結果としては 2020年4月の死亡者数は11万3362人で、昨年4月(11万2939人)と比較して0.4%増の423人増加でした。統計学的には差はないです。

いいですか、これは『全国』でのデータです。よく雑誌やメディアで『隠れコロナ死』というのを出してくるときは、他県と比較し感染者数が圧倒的に多い東京都だけのデータで出してきます。

国の政策の評価をするときは『国単位』で見るべきです。ゴチャマゼにするのは悪意でしかありません。これについては以前の記事でお話ししました。

マクロとミクロの見方

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時事ニュース

国家安全法可決

さて、今話題のこのニュースも英語記事でみて少し学んでみましょう。

まずは文章を読んでみてください。

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NHK worldより一部引用

キーワードは national security law国家安全法)です。響きはいいですが、内容は香港への締め付けです。

まず、ニュース頻出単語は押さえておきましょう。observers というのはしょっちゅう出てきます。辞書を見ると『観測筋』と載ってますが、”情報筋” とした方が理解しやすいです。

中国のニュースを見るときに頻出なのは autonomyです。(笑) ウイグルとかもそうですが『自治』ですね。

そういえばウイグルの女性が強制不妊されており、数が増えないようにされているという恐ろしいニュースも最近流れていますね。

 

 

では、ザックリ記事の内容をまとめます。

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全会一致ってなるとこがすごいですよね、さすが一党独裁というか。(笑)

日本人で「安倍独裁」とか言うてる人たちはよく知るべきです。独裁と言うのはこういうことですよ(笑)

この法案の懸念点

この法案の懸念点とは何でしょうか。

まずは、先ほどの文章の黄色下線部ですね。要は金融中心地として発展してきた香港の地位が失われてしまうことです。

香港は、1997年までイギリス領でした。外国企業などの規制を緩くし誘致したため世界中からヒト・カネ・モノが集まるようになりました。

しかし、香港が完全に『中国』となればどうでしょうか?多くの外国企業は離れていくかもしれません。

現にアメリカは今まで行ってきた香港への優遇措置をやめることを発表しました。

 

その他の懸念点も見てみましょう。

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ニュース記事では voice (または express) concern は頻出ですのでマスターしておいてください。

あとundermine これもよく出てきます。「知らず知らずのうちにむしばむ」という意味なのでなかなか奇抜で印象に残りやすいですね。(笑)

黄色下線部の前後に注目してください。

民主主義賛成派や外国政府は、香港に"高度の自治制""司法の独立性"を保障する一国二制度が、この国家安全法によりむしばまれていくことに懸念を示しているわけです。

 

一国二制度

1997年にイギリスから中国に返還された香港は、民主主義から中国の共産主義に移行に50年の猶予が与えられました。

つまり2047年までは今まで通り一国二制度というはずでした。

香港の国家安全法について

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今回の国家安全法により一国二制度が実質的になくなってしまうのではないかという懸念が広がっています。アメリカや他の西欧諸国からも批判の声が上がっています。

司法の面では香港の裁判官は外国籍の方も結構いるらしいですが、国家安全法に関係のある事象に関しては中国政府寄りの裁判官が行うこととなるかと思われます。

そうなると当然 ”政治犯罪者” が増えていくことになります。中国政府に反対するような行いをすると刑務所行きになるかもしれないという懸念がなされているわけです。

 

言えそうで言えない英語

番外編:誘い方バリエーション

例えば飲みに誘うとき、もっとも簡単な言い方は Let's を使う表現です。

let's というのは let us の省略形ですが、Let's go と Let us go ではニュアンスが違うので注意しましょう。

さて、いつも let's ばっかりだと少し芸がないのでいくつか option を増やしましょう。

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2.に関してですが、 shall we ...?は学校でも習いましたが、何人かのアメリカ人に聞くとあまり使わないと言っていました。もちろん、地方や人によるかもしれませんが。

イギリスはアメリカよりは頻繁に使いますが、やはり共通して「やや古い」印象があるそうです。お年寄りが使う表現的な?

3.と4.もぜひマスターしましょう。4.の What do you say to の後は基本的に名詞しか来ません。なので、動詞がくるときは動名詞になるので ing を忘れずに!

 

急変する

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医療ドラマなどでもよく耳にしますが、患者の急変。これはどういいましょうか。

sudden change? 

 

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急変するは take a sudden turn という表現がよく使われます。

あと亡くなるというのも die は「死ぬ」という直接的な表現なので、婉曲的に言うことも多いです。 pass away なんかは頻出なのでぜひ使えるようにしましょう。

 

わざとらしい

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見え見えの優しさをする人。確かにいますよね。笑

僕はちょっと苦手なんで、スルーします(笑)

みなさんはどう対処されていますかね?

 

さて、なんというでしょうか?

 

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よく使うのは unnatural、affected、artificial です。

まずは unnatural(不自然な)とartificial(人工的な)を覚えましょう。

これらの単語はすべて「キザな」とかにも該当します。

 

さらにこの中でartificialについてもう少し学んでみましょう。

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artificial は人工的なという意味ですから、そのような意味の言葉に使われます。

作り物の花や義肢、義足や人工呼吸器にもこの artificial が使われます。

他にもAI(人工知能)もそうですね。あと、埋め立て地のことも artificial island ということもあります。

 

まとめ

法案が通過した香港の国家安全法。

中国は最近尖閣諸島付近に連日侵入しており、覇権主義がすごいですね。日本は平和ボケ国家なので気を抜いたら本当に気づかないうちにむしばまれる(undermine)かもしれません。

 

では、また(^^♪