「ヒトは最も知的な生物である」
たしかに人類は知恵を持ち、発展しています。
しかし、本当は知らないだけでもっと知的な生物がいるかもしれない・・・というのはロマンがあります。
例えば、宇宙人の存在などは昔から人々の好奇心を駆り立ててやみません。
今回は、ハーバード大学の研究で『宇宙人はもうすでに地球にいるかも』というお話*1を学んでいきましょう。
未確認異常現象
今回の研究を見ていく中で頻出の言葉があります。それは、未確認異常現象(UAP)です。
ハーバード大学の人類繁栄プログラムで、UAPに対する”斬新な”研究発表が行われました。
そもそもUAPとは、既知の天然物や人工物だと特定できないものすべてを指します。
UAPは今まで、たくさん報告されてきました。球体のものや、円盤状、三角形などなど様々な形のものがあります。
それらの多くは、我々の知る空気力学を無視するような、急速な方向変換や、超高速移動であったり、エンジンなどの駆動系がないのに空を飛べるという奇妙な動きが見られます。
▼UFOの正体は・・・▼
内部告発
2023年、36歳の元・米情報局員のデービッド・グラッシュがUFOと宇宙人について内部告発し、話題となりました。
7月にデービッドは、米・下院の公聴会に出席しました。
その中で、米軍が無傷のUFOを何機か回収しており、中に人類ではないものの遺体があったと証言しました。
また、この内部告発により、議会側からの圧力で「身の危険を感じた」などという発言もしました。
要は政府は、宇宙人の存在を把握しておきながら、国民に知られないために、口封じしているというのです。
NASAや国防省はこの証言を全否定しています。
この公聴会の注目度は高く、海外にも波及しました。
その2か月後、メキシコ議会の公聴会でも、この内容が取り上げられ、ジャーナリストのハイメ・マウサン氏が2017年にペルーで発見した、ミイラ化した”非人類”の遺体を公開*2しました。
その後の炭素年代測定から、その遺体は1000年以上前のものであると示唆されました。
しかし、後の調査で2024年、ペルー政府は地球外生命体のミイラは”偽物”であると発表*3しました。
鑑定結果では、ヒトの骨と、その他の動物の骨を人工の糊でつなげたものであるということが判明したそうです。
増えるUAP報告
2022年 米情報局が確認したUAPは510件で、これは2021年の366件を大きく上回っていました。
また、そのうち171件では”明らかにただならぬ動き”をしており、要確認とされていました。
ここ数年でUAPまたはUFOの報告は増えているのです。
ただし、情報局の公的”確認数”とは別に、国立UFO報告センター*4の取りまとめたデータを見てみるともっと数が多いです。
近年、未確認飛行物体が増えており何か大きな動きがありそう!!という多くの人の期待を抱かせる反面、もう少し前を見てみると・・・
実は2010年代も一時的に報告数が非常に増えた時期があるのです。
ま、「未確認飛行物体発見」とTVなどで騒がれると、一時的にみんなの注目が高まり、「俺も見た(あれは多分そう)。」とかいう報告が増えるものです。
人間の記憶なんて曖昧なものですからね~。
地球“内”生命体
ところで、UAPの正体はいったい何でしょうか?大きく2つの可能性が指摘されています。
まずは、『実はただの人工物』説と、『別の惑星にいる知的生命体』説です。ま、この辺は皆さんの想定範囲内ですね。
しかし、これ以外にも少しマイナーな仮説があります
地球外生命体ならぬ、地球”内”生命体の存在です。
要は宇宙人などが既に地球内に住んでおり、人になりすまして生活しているかもというものです。SF映画かよ( ;∀;)
今回のハーバード大学の研究では、この説をさらに4つに分類していました。
1つ目は太古の昔、我々人類の祖先で、我々よりもはるかに栄えて進んだ文明を持つ人類がおり、不老不死などを手に入れて現在も密かに住んでいるというものです。
2つ目は、人類以外でサルの仲間で、我々以上の進んだ文明を持つ生物が密かに暮らしているという説です。
3つ目は未来人がタイムスリップして現代にやって来て、暮らしているというものです。
ま、これについては物理の理論上、不可能だと考えられます(過去記事ご参照)
▼タイムスリップは不可能?▼
そして、最後の4つ目は、妖精です。(笑)
急に”夢の国”になってしまいましたね。
懐疑的な科学者
実は多くの科学者らは、そもそもUAPだの、地球外生命体だのといったものの存在について懐疑的です。
で、そういった科学者らが、未来人のタイムスリップや妖精などを信じるはずもありません。
豪・南クイーンズランド大学、天文物理学の教授*5は次のように話します。
たいていのUAPとされるものは、時間はかかるが最終的には『天然物』だとわかることが多く、恐らくUFOや宇宙人とされるものも同じ道をたどるだろうと。
地球や宇宙に関してはまだまだ分からないことの方が多く、それが科学者になることの魅力でもあると。
さいごに
いかがでしたか?
ハーバード大学からの研究では、超常現象とされるものは地球外生命体の行動による可能性とともに、地球”内”にいる別の生命体の行動の一部を目にしている可能性について指摘しました。
世の中には、科学で容易には説明がつかない現象や目撃が相次ぎますが、それを説明するために出てくるものは、神や宇宙人や未来人といった非科学的なものです。
多くの科学者らはこのような非科学的な論説には賛同しません。
今回のハーバードの研究発表も、実は、後に取り下げられたようです。
いずれ、宇宙人の正体が解明される日も来るのかもしれません・・・
では、また(^^♪