健康のためにランニングをしている方は結構いると思います。
今回は、ランニングを日課にした人に起こる変化*1について見ていきましょう。

運動は”薬”だ
定期的な運動をすることで、中性脂肪やコレステロールが下がったり、体重が落ちたり、がんの予防になったりというのはもはや既知の事実です。
▼運動でがん予防▼
普段運動しない人にとって、急にランニングを始めるのは腰が非常に重いものです。
息もしんどいし、胸も苦しく感じ、足が重くなり前に進みません・・・
しかし、数週間していると、体は慣れ、体力も少しついており、そのような症状は減っています。

毎日のランニングで、心筋は強化され、左室が拡張します。
左室は、大動脈を通じて全身に酸素豊富な動脈血を送る部屋です。
こうして、1回の拍動でより多くの血液を体に送れるように強化されるので、心拍数が減ります。
要は、心臓を酷使しなくても済むように効率が良くなるのです。
筋力増大
ランニングにより、主にお尻と太ももとふくらはぎの筋肉が鍛えられていきます。
運動により一度筋繊維が壊れ、修復されますが、強化されて戻ってきます。超回復とかいうやつですね。
一定の速度で走るランニングでは主に1型筋繊維(遅筋)が増えます。これは血流豊富で赤い筋肉です。

魚でも持久力のある遅筋が多いマグロやカツオは赤身に、瞬発力がある速筋が多いと白身になるのです。
▼日本人とマグロ▼
で、ランニングで鍛わる赤身は、肥大しにくいので、見た目に足が太くなったりしません。
一方で、短距離走では速筋が鍛わり、足が太くなりますね。
なので、「ランニングとかしたら足が太くなるからイヤだ」という、言い訳は無用でございます。(笑)

また、筋肉に附随する腱や靭帯もゆっくりと強化されていきます。
ただし、筋肉ほど血流豊富でないので、強化には数ヶ月以上かかります。
なので、最初から無理な目標を立てて長距離走ったりしていると・・・はい、痛めます。
もう一つ、腱や靭帯などの結合組織を強化するには頻繁で継続的な負荷が必要なので、「月2回だけ走る」とかでは意味がありません。
神経伝達強化
神経系は迷路のようなものです。
最初スタートすると、色々と間違った道に入ってしまい、余計な労力を使ってしまいます。
しかし、時間とともに学習していき、A点からB点までの最速経路で行けるようになります。

ランニングを始めたばかりの頃は、神経筋接合部は非効率的に活動します。
要は神経線維が複数の筋繊維を刺激してしまい、必要のない筋肉まで動かしてしまい、無駄にエネルギーを使ってしまい疲れるのです。
継続的なランニングで、神経系伝達は学習により、最適ルートを伝導し、効率よく筋肉を動かせるようになるのです。
「体で慣れる」という言葉は科学的にも正しいわけです。
頭がスッキリする
ランニングすると血液の循環が良くなります。
すると、脳血流も増え、思考に必要な栄養素もたくさん脳に届きます。
また運動することで、脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現を増やすこともわかっています。
これは、脳が働き記憶する際に重要な蛋白です。

このBDNFが増えると、情報の吸収と長期記憶の形成がしやすくなるそうです。
BDNFの恩恵を受けるには継続的なランニングが必要ですが、徐々に頭がスッキリし、注意力の向上を感じられるようになります。
精神衛生の改善
BDNFにはストレス軽減効果もあります。
ストレスホルモンを減らすわけではなく、ストレスを感じる受容体の数を減らすのです。
こうして、ストレスを感じにくくなります。

また運動により、エンドルフィンが分泌されるので、気分が良くなるのです。
実際、10分のランニングでも幸福感を高めるという報告もあります。
たしかに、イライラしてたのに走ったら気分良くなってることありますよね。
さいごに
いかがでしたか?
長かった夏が終わり、運動の秋がやってきました。秋はおいしいものが多く”食欲の秋“とも呼ばれます。
▼食欲の秋とホルモンの関係▼
そして、ホルモンの関係もあり、太りやすいという季節であります。
見てきたように、ランニングには多くのメリットがあります。
無理のない範囲で、少しずつ体を動かすのはいかがでしょうか?
では、また(^o^)ノ