英語の勉強をしている人は多いですが、その中で「なかなか上達しない」と感じる人もかなり多いはず。
そんなときに「もっと簡単な言語ないんかい!3ヶ月でマスターできるやつ!」なんていう思考になる?かどうか走りませんが・・・笑
今回は「世界一簡単な言語」とやらに関して記事*1を通して学んでみましょう。
上達しない外国語
「大きな労力なしに外国を話せればなぁ」
誰もがこう願うことでしょう。何年もやってきても上達を感じず、昔の単語帳を見返してみては、ほとんど忘れてしまっている・・・
英語には100万以上の単語があると言われており、スペイン語でも25万の単語が存在するとされます。
日本語も研究によりますが、30万〜50万ほどの単語数があると言われています。そのうち、現代の日本人の成人の語彙力は4-5万語とされます。
つまり、日本語レベルにペラペラになろうと思えば、その言語の単語数の少なくとも1/10くらいの語彙力が必要です。英語ならば、10万語・・・恐ろしいですなw
では、単語数の少ない言語ならば、マスターも早いはずです。これが今回のテーマ。
トキポナ
トキポナというものを聞いたことはあるでしょうか?
カナダの言語学者ソニャ・ラング氏が作発明した人工言語です。
彼女によれば、日常生活を120語で理解できるように考案したものだそうです。最新版の2021年版のトキポナ辞典では181語が掲載されていますが、基本語彙は137語です。
文の筆記においては、ローマ字を使用します。
母音は a, e, i, o, uの5つのみで日本人には学びやすそうです。子音はp, t, k, s, m, n, l, w, jの9つで、合わせて14文字だけを使用します。
また、もう1つの特徴としては文頭でも小文字で表記します。
それ以外にも象形文字みたいなsitelen pona という絵文字も使われます。
例えば toki pona という文字は上記の赤下線の2つの文字を合成したもので、これが、トキポナのロゴマークにもなっています。
文法も簡単
英語のように、冠詞 a や定冠詞 the などもなく、未来形や過去形もありません。
またイタリア語やフランス語などラテン語系にあるような名詞の性もありません。
さらに、一つの単語が幅広い意味を持つそうで、わかりやすく言うと、例えば、りんごとかみかんとか桃とかそんなんひっくるめて全部『果物』という単語で済ますのであります。
例えばどんな風に使うのか。わかりやすい例が記事には書かれています。
バナナを取ってほしいときに、果物や野菜という意味のkili(キリ)だけで表すのですが、テーブルにバナナだけがあれば 『kili を取って』は余裕で相手に通じます。
フルーツバスケットがあればどうでしょう?
この時も例えば 『kili jelo(キリ イエロ)取って』といえばバナナやりんごという多くの単語がなくても通じるということです。
うん、めんどくせーわ!笑
コミュ力が重要
見てきたように、1つの単語にたくさんの意味があることになります。
相手に自分の意図を伝えるにはコミュニケーション能力が重要となってきます。
先ほどの、kiliもこれ一つでリンゴも人参もキャベツもバナナも全部含みます。
また厄介なことに mama という単語は、父・母・親・祖父母・祖先・創造主・管理人なども表現する単語だそうです。
要は、トキポナは単語数が少なく、文法も簡単ではありながら、それゆえに意思疎通に非常に頭を使う、ある意味難しい言語でもあるのです。
数字はどう表現?
世界一の省エネ言語・トキポナでは数字はどう表現するのでしょうか?
実は、トキポナにある数字は3つしかありません。wan (1), tu (2), luka (5)だけ。
例えば10は luka luka, 13は luka luka tu wan という風に表現するようです。
余計めんどくさいわ!笑
さらに省エネ・トキポナの真骨頂があります、それは mute です。
muteは『量』とか『多い』という意味があります。ある程度大きい数字をいうときは、ザックリとmuteと言うこの潔さ。
ただし、元記事には20と100を表す単語が存在すると書いてますが、僕がトキポナ辞典を見た限りは見つかりませんでした。
日本語からも採用
トキポナの単語は世界中の言葉から採用されており、われらが日本語からもエントリーされた単語があります。
それは、moku(食べる)です。どうやら”モグモグ”という言葉由来だそうです。
ま、韓国語で食べるは먹다(モクタ)なのでそれかと思いましたが、違うんですな。
ところで、ほんならなんでmoguにせんかったんや!と思われるかもしれません。
それは、子音が9つしかないという話を先ほどしました。はい、濁音子音がないんです。なのでgはなくkになったので、 moku ということですかいな。
さいごに
いかがでしたか?
世界一簡単な言語・トキポナについてみてきました。
130くらいしか単語がないし、文法も超簡単ではありますが、単語数が少ないゆえに、伝える能力が非常に重要となる、難しい言語でもあるのでした。
正直、僕からすると、ひとっつも面白くない言語で、興味ないです(笑)
やっぱりいっぱい勉強して進歩を感じて、「あーまだまだやな、俺」っていうのを感じたい少しMっ気があるのかもしれません。笑
では、また(^^♪
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