マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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コロナ禍でのローテクな日本の裏話

英語のオンラインレッスンをされている方は結構いると思うのですが、最近の出来事を簡単に話すいわゆる small talks は意外と難しいものです。

そんな毎回目新しいことするわけでもなく、何も変わらない日常だったりして。笑

そんなときに、日本でのニュースなどを少し取り入れると、話が盛り上がることが多いです。特に日本独自の文化とか。

今回はこのコロナ禍で話題になった日本独自のローテクに着目してみましょう。

英語記事を使いますので、表現をマネて英会話レッスンの small talks に使ってみてください。

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アマビエ

僕最初ずっと甘えびと勘違いしてたんです。(笑) TVでよく耳にするけど、どっかの郷土料理かな~とか思っていました。( ;∀;)

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NHK world 記事より一部引用

もう、ここだけでアマビエの意味は分かりましたね。豊作祈願疫病退散のご利益があるそうです。ピンク下線部に "コロナウイルスの終息を願って " というのがありますね。

tag ~ は ~にタグをつけるという意味です。同様にして hashtag ~ で~にハッシュタグをつけるということになります。

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NHK world 記事より一部引用

issueと言う単語は少し堅い単語で、例えば気象庁が「大雨警報を出す」などのときに issue a heavy rain warning などのようにニュースなどで使われます。

日常会話なら大雨警報が出ているは A heavy rain warnig has been issued. または A heavy rain warning is out. でOKです。

issue a prediction は、会話では簡単に make a predictionで構いません。

 

アマビエについてだいたいわかりましたか?レッスンで一度説明してみてください。わかったつもりでも自分の言葉で説明するとものすごく苦労するものです。

 

ところで、ネットでアマビエに関してこんな面白い陰謀論がありました。(笑)アマビエは安倍総理が作り上げた・・・笑

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よく思いつきましたね(笑)

 

ハンコ文化

これは以前から議論されていました。書類にハンコを押す”印鑑文化”は今は日本と台湾くらいですかね。

韓国は2010年くらいに廃止に向かっているようで、中国には印鑑文化はありません。

アメリカや欧州は公証人(notary public)という人たちがいて、その人が付き添ったうえで本人が署名したことを証明することになります。不動産とかの契約などでも公証人が必要です。

では、印鑑文化についても英文で学んでみましょう。

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NHK world 記事より一部引用

implement も堅い語でこのような行政などが「行う」を表す単語です。この文脈では adopt 「採用する」で代用しても構いませんし、普段はdoで言い換えれます。

あと、telework という英単語もあるにはありますが、使われません。remote work を主に使います。

stampというのも印鑑の意味もありますが、アメリカ人に stamp というと「切手」の意味が先に思い浮かぶようです。なので、名詞の場合は seal を使う方が無難ですかね。

ただ動詞として、『(ハンコ)を押す』にはstampを使うので、stamp a seal などとします。ややこしいですね。

 

ハンコのデジタル化

先ほどの図の黄色下線部がすべてを物語っています。在宅勤務を推奨するのに印鑑を押すためだけに出勤するという、この矛盾。

韓国ではデジタル署名が普及しているそうです。日本でも、今回の緊急事態宣言のときに安倍総理から「ハンコのデジタル化」などを閣僚に指示しました。

ところが・・・

IT担当大臣の竹本議員はなんと、”はんこ議連” の会長を務めているわけです。ここでデジタル化を進めると印章業界からの "票" と "信頼" を失うことになるので、竹本大臣は恐らく進められないでしょう。

文化との共存は重要ですが、日常業務でもそれが必要でしょうか?

以前、扱ったネット銀行などでは銀行印登録などもありません。少なくとも印鑑文化は利用者からしたら手間であることは間違いないですね。

ネット銀行についてはコチラ

www.multilingual-doctor.com

 

検査結果はFAXで

アメリカではもうFAXはほぼ使われておらず、スミソニアン博物館 (Smithsonian Museum) に展示されてあるそうです(笑)

さて、こちらも英文記事で見ていきましょう。

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Japan Times 記事より一部引用

プリントアウトする」は print out ~ と言えますが、他にも make a hardcopy という言い方があります。 逆に softcopy はEメールなどに添付するファイルを表します。

つまりデータで送るときは softcopy ですし、プリントアウトすると hardcopy というわけです。

黄色下線部を見て驚きました。日本のFAX文化はハンコ文化と相性がいいんですね。面白い。

そういえば有名人の交際報道や、妊娠報道などのプレスリリースもいまだにFAXですね?こちらは印鑑は押しませんがなぜでしょうか?

実は、FAXなら自筆(一部 or 全部)で送れるので、Eメールよりも改ざんされにくいというメリットがあるのです。

 

まとめ

いかがでしたか?今回のコロナ禍で見られた日本独自のローテク文化に目を向けてみました。

神頼みならぬ、妖怪頼みで伝染病を追い払い、自粛中にハンコのためだけに出勤し、ハンコを押しやすいためにFAXで送信する文化。

知ってみると色々深い事情があるものですね~

 

ではまた(^^♪