世の中は知らないと損なことが多いです。幸い情報にあふれる現代は、誰でも知ることができる情報がたくさんあります。
今日も少しは役に立つお金の教養をシェアできたらなと思います。
性相近し、習い相遠し
これは論語に出てくる孔子の言葉です。別に論語にハマっているわけではありませんが、高校時代の漢文の授業を思い出しながら読んでみてください。(笑)
人の性質は生まれたときはみんなそんなに変わらないけれど、その後の学習や習慣などによって大きく差が生まれるという意味です。
おっしゃる通りだと思います。生活環境や交友関係、受けた教育などにより人間性と言うのは大きく変わるものです。
また、このようにも解釈できます。何も考えずに今のまま過ごすのと、自ら新しい知識を得るのでも大きな差がある。
ということで、今回は後者の解釈を採用して、銀行口座について考えていきましょう。(笑)すごい無理な展開。
どこの銀行にするか
みなさんは銀行口座いくつもっていますか?僕は3つですが、主に使うのは2つだけです。
銀行の口座を作るときにどこの銀行で作ればよいかって悩みますよね。選ぶ基準は色々ありますが、近くに支店があるところとか、会社から給料振り込み用に指定される場合もありますね。
今回は銀行口座について基本から、そして少し深くまで学んでみましょう。
銀行のビジネス
まず銀行がどのようなビジネスをしているかですが、これはもうみなさんご存知ですね。預金者からお金を集めて、それを融資をするわけですね。そして利子をつけて返済してもらった差額が儲けになるわけです。
そのためにはまず預金者がたくさん必要なわけです。自分の銀行に預金をしてもらうために銀行がすることが 預金に”利子” をつけることですね。
バランスが重要で、預金者を増やしたいからと預金者への利子を増やすと銀行の儲けが減ります。かと言って、融資するときに返済時の利子が高いと借りる人が減ります。
銀行がつぶれたら
銀行がつぶれ(=破産)たらどうなるんでしょうか?私たちのお金はどうなりますかね。
銀行がつぶれて一銭ももらえなかったら困りますよね?
それを守るために銀行も保険に入っているわけです。メガバンクも地方銀行も信用金庫もネット銀行も同じ保険に入っています。預金保険機構というところに保険料を払って保険に入るわけです。
この機構は政府と日本銀行*1も出資しています。要は、万一あなたのお金を預けている銀行がつぶれても口座のお金を保証してくれるわけです。
ペイオフ制度
それでは、金融機関がつぶれた場合について考えてみましょう。
だいたい銀行の破綻というのは資産の20%ほどを失った状態だと思えばいいです。こうなったときに預金保険機構の”保険”が生きてくるのです。
金融機関が破綻して資産が20%減となると、皆さんの預金総額を返金するにしても20%分足りません。
その不足分を預金保険機構からまかなうのですが、これをペイオフといいます。
さて、このペイオフでいくらまで保証されるのでしょうか?
一般に 名義1つに対して1000万円+利息分 までが保証されます。1000万円を超えた部分についてはつぶれた銀行の余力により状況が変わります。
もう一つ注意点は外貨預金は対象外です。
貯金が1000万円を超えたら
貯金が1000万円を超えそうなら別の銀行に口座を作ればいいですね。理由はペイオフ制度で補償が1000万円+利息だからです。
もし1つの銀行に1500万円貯金してたらどうなるでしょうか?
○○銀行が破綻したとします。資産の20%を失ったと仮定しますね。
ペイオフ制度は1000万円までなので、1500万円の預金を 1000万円と500万円で分けて考える必要があります。
1000万円の方は○○銀行の余力では8割の 800万円までカバーできます。ペイオフ制度を利用して、不足の200万円を預金保険機構から賄い、1000万円までは保証されました。
残りの500万円についてはペイオフ制度は対象外ですから、○○銀行の余力に応じて、500万円の8割の400万円が返金されます。
つまり、トータルで1400万円は返ってきます。100万円は諦めるしかないわけです。
ここからも銀行1つに1000万円以内というのがよいということがわかりますね。
メインバンクはどこに?
さて、ペイオフ制度があることから、つまりどこの銀行に口座を持っても1000万円までの保証があるので、問題ないことがわかりました。
自分が普段よく使ういわゆるメインバンクはどこにすればいいのでしょうか?
答えは簡単ですね、よく使うのだから使いやすいところがいいわけです。近くに支店があったりATMがすぐ近くにあるところが使いやすいですね。
実際、メインバンクの割合は地方銀行が一番多いのも納得いきます。
ところで、引っ越しが多い人などは、次の移転先にその支店がないことも考えられます。その場合は、全国に支店が多いゆうちょ銀行やUFJ銀行、三井住友銀行などのメガバンクが使いやすいかもしれません。
貯金用口座
銀行口座はリスク分散も含め、2-3個あってもよいと思います。例えば、メインバンクは家賃や光熱費の生活費用にして、貯金はサブバンクでよいかと思います。
僕はメインバンクは緑色のメガバンクにしてあります。これは病院からの振り込みの指定でした。2つ目の口座は赤いメガバンクでした。これも移動した病院の指定でしたが、今はまた移動したので、赤いところは殆どお金も残していません。
そして3つ目にネット銀行の口座を持っています。いまはこれがサブバンクとしています。
なぜ貯金向けにネット銀行がいいのでしょうか?
ネット銀行
ネット銀行とはじぶん銀行とか楽天銀行とかイオン銀行とか住信SBI銀行とかそういったもので、いわゆる店舗を持たない形式のものが多いです。通帳すらないことも普通です。
いまはスマホでネットバンキングする人も増えており、お店がなくても大丈夫と言う人はネット銀行はおすすめです。
要は人件費がかからないので利子が高いんですね。またATMもほとんどがコンビニのATMを利用することで、店舗の経費を抑えれています。
またコンビニは全国あるのでどこにいても使えるというメリットが大きいですね。
通帳がないと困るとかどうしても銀行員などのいる銀行しか無理と言う理由がなければメインバンクにしてもいいと思います。
利子はいま大手銀行で 0.001%というほぼないようなものですが、ネット銀行では最大0.1%を超えるところもチラホラです。貯金にはコチラが向いてますね。
景気がいいとお金を借りて新たに事業をしたい人が多いわけですから利子が高くても借りるわけです。つまり今の低金利と言うのは景気が悪いからなんです。
▼バブル期を振り返ろう▼
ネット銀行の選び方
これも色々考え方はあります。僕のような楽天経済圏の住人は迷わずに楽天銀行です。
auユーザーでau経済圏の人はじぶん銀行などご自身の都合に合わせて選べばいいです。
株やiDeCoなどを行うつもりの人は証券も行うところを選ぶもよし、単に金利だけで選ぶもよし。
自分に合ったものを選んでくださいね。
ネット銀行もつぶれてもペイオフ制度があるので1000万円までは保証されます。
まとめ
いかがでしたか。ネット銀行だと潰れそうで怖いからやめとこうとか、色々お考えはあるかもしれません。
学んだようにペイオフ制度があるので1000万円まではどこの銀行でも保証されます。
ご自身の生活に合った形で銀行を選んでくださいね。
では、また(´・ω・`)ノ
*1:”政府の銀行”、お金を刷る