日本の平均年収は約420万円と言われています。
世の中には同年代でも一流企業で働いていたり、資格を生かした仕事をしていればもっと高い年収の人もいます。
年収1000万円と聞くと、お金持ちなイメージかもしれませんが、実際は「お金が貯まらない」と嘆く人も多いのです。
それには理由があるのです!
- 勤務医の年収
- 年収1000万円でも貯まらない
- 理由1.お金の知識がない
- 理由2.高給取りマインド
- 解決策
- STEP1 支出額把握
- STEP2 税金の知識を少し学ぼう
- STEP3 高給取りマインドを改めよう
- 高給取りマインドに忍び寄る悪
勤務医の年収
今回は分かりやすく勤務医のお金事情を例に説明しますね。我々医師は医学部(6年)卒業後、初期研修医を2年間しますが、その間の給料は病院によりますが、年収250-500万円くらいでしょうか。
卒後3年目(20代後半)になって、これも病院によりますが、700~1000万円にくらいですかね。勤務医は1000万円に届くのは比較的早いですがそこからはなかなか延びません。
勤務医の30代前半での平均年収は1000-1100万円くらいといわれています。
年収1000万円でも貯まらない
僕の周りにも年収1000万円なのにお金が貯まらないという人が結構います。同世代の平均年収の倍以上もらっているのにそんなはず・・・あるんです!笑
これは何も医師だけに限ったことではありません。平均よりも給料がいいはずなのに貯金が増えない人はいるはずです!しかしこれには理由があります。
理由1.お金の知識がない
これは一番の問題です。というか、これは日本全体の問題です。
小学校~大学までお金に関することを何も学んでいません。誰も教えてくれません。
でも、そんなこと嘆いてももはやどうしようもありません!自分で勉強しないと誰も教えてくれません。
煩雑すぎるシステム
毎日の仕事が忙しいと、お金の勉強をする余裕なんてありません。ましてやせっかく時間ができたのに趣味や遊びに使わないなんて勿体ないです。
しかも、いざ勉強を始めようとすると・・・税金にしてもものすごく細かいルールが多く、まず知らない言葉がいっぱい出てきて心が萎えます。
「あー、やっぱりめんどくさい、やーめた」 こうなるのも時間の問題でしょう。
理由2.高給取りマインド
最大の悪の根源はこれでしょう。
この気持ちを完全否定する気は毛頭ありません!これはちゃんとお金の知識があるならば全く問題ありません。
解決策
解決するのは簡単です。さっきの2つの問題を改善すればいいだけです!
「お金の勉強」と言えば難しいしややこしいですよね?でも、最低限の知識は必要です。 ここではその役に立てるように順に追ってお話します。
STEP1 支出額把握
「その位頭の中で大体わかってます」
それよくないです。
25万円のバッグ(笑)や結婚式のご祝儀3万円、ディナー1万円…
こういった高額の出費だけなら計算してるでしょうが
ちりも積もれば山となる
少額の日々の出費(雑費)も結構なものです。これはやってみてはじめて気づきます!
おおまかな収支表を作ろう
月別の収支を作ってみることをお勧めします。これは測るだけダイエットと同じ理論です。記録していくことで意識が変わるということです。
※細かくする必要はありません、1000円単位での記載で十分かと。
これにより習慣的な無駄遣い(=オプション料金)があぶり出されます!
などなど
別にこれをやめる必要はありません。
この収支表の目的はお金習慣を可視化するだけです。可視化した上で、必要あらば見直すことが目的です。
あなたは相場よりも多く ”オプション料金” を払っていませんか?
めんどくさいのでアプリを使ってもいいでしょう。僕が使っている者はMoneytreeというものです。無料でも十分に使えます。
複数の銀行口座や証券や各種ポイントもまとめて自分の資産を確認できます。月ごとの出費なども一目でわかります。
↓ ↓ ↓
STEP2 税金の知識を少し学ぼう
さて、自分のだいたいのお金習慣がわかったら次に行きます。今まで避けてきた【お金の勉強】です。 と、言っても基本的なことだけ学びましょう。
額面と手取り
これはさすがに聞いたことありますよね?そう、額面から税金などが引かれたものが手取りです。
ザックリとした表を作ってみました。大体の額です。
日本の所得税は累進課税なので給料が増えれば税金も上がります。
手取り額が額面の何割かを示したのが一番右端のオレンジの数字です。額面が上がればどんどん割合が低下していくことが目に見えますね。
これらの項目をさらに詳しく学びたい方は以下の記事を読んでください。
▼所得税についてはコチラ▼
▼住民税についてはコチラ▼
▼社会保険料についてはコチラ▼
年収500万円と1000万円の手取額
年収1000万円は500万円の2倍です。実際2倍も手取りでもらえるのでしょうか。
表を見ると手取額はそれぞれ約723万円と約387万円ですね。
年収1000万円の人の手取りは500万円の人の手取りの2倍では決してありませんね。
自分が自由に使える額は年収ではなく、手取りの額です。なので、考え方は『手取り額』を基準にする方が現実的なのです。
「年収500万円の人よりも500万円多く稼いでいる」と思い込むのも危険です!!実際の差は 723万 ー 387万 =336万円多く手元に入るに過ぎません。
保険料が高い
表を見直してみると年収が1000万円までは、実は所得税よりも社会保険料の方が高いのに気づきましたか?
表にある各種保険料というのは健康保険料+厚生年金保険料+雇用保険料です。
みんな医療費は同じ3割負担なのに健康保険料は2倍支払いって・・・(・・;;)
年収1000万円の人が年収500万円の人の2倍も病院に行きますか?とまぁ、そういうのはさておき・・・笑
STEP3 高給取りマインドを改めよう
昔から夢見ていた高級外車に乗って、高級ブランドバッグ持って高級レストランで連日食事。そんな生活は年収1000万円ではできません!2000万くらいでしょうか。
学んだ通り年収1000万円の手取りは723万円です。年収500万円の人よりも336万円だけ手取りが多いんです。
336万円÷12か月=28万円 / 月
つまり同じ生活をしていれば1か月当たり28万円分は 貯金できるはずです。それがほとんどできないのは”高給取りマインド” に取り憑かれているからです。
オプション料金
STEP1で自分のお金習慣が見えたでしょうか。あなたはどんなオプション料金を払っていますか?オプションが多いことで28万円/月 の貯金ができなくなっているのです。
などなどありませんか?(極端かw)
固定費が一番の金食い虫です。しかし、固定費は下げすぎるとQOL低下するので適度にしましょう。オプションを0にするのではありません。無駄なオプションを減らすことで貯金に回すのです。
高給取りマインドに忍び寄る悪
こんな経験ありませんか?
これは実際僕が言われたものです。笑 普通のエンジンオイルの3倍くらいします。
そのときはNOと言えなかった。高給取りマインドが消えていなかったからです。 このように世の中はお金が取れそうなとこから取ろうとします。高給取りマインドは付け込まれやすいです。気を付けましょう。
年収○○万と言う表現よりも、手取り●●万という方が実情に合っているのでそちらを使う方をおすすめします!
この記事が少しでもお役に立てればと思います。
ではまた(^^♪