僕は、根本的には性善説を信じてる人間です。強く信じているというよりか、無意識にそう思いたいのでしょう。
日本に住んでいると、治安もよく、落とした財布が返ってくるなどもあり、「性善説」を信じ込んでしまう環境にあるのかもしれません。
性善説は元々中国の偉人・孟子が提唱したものです。要は、人間性は環境因子で決まるということですね。
しかし、性善説を信じすぎると、騙されたり、悪用されることもしばしばあるものです。
英語で時事問題
感染増加でも規制緩和
本日からスポーツイベントなどの観客の制限をさらに緩和し、最大5000人が観戦できるようになりました。今日は東京都では243人の検査陽性者が報告され、うち8割が20-30代ということでした。また50人ほどが新宿での『夜の街』関連です。
記事の内容を見ていきましょう。
一部地域での感染拡大の中、政府は大規模イベントの規制を緩和した。
政府は、現在の感染症例の増加は新たな緊急事態宣言に値しないとして規制緩和の計画を堅持した。
まず、stick with ~ はよく出てきます。後ろは opinion, plan, idea, concept などがくることが多いです。
あと、しっかりと確認しておきたいのは despite の使い方です。
despite も in spite of も前置詞ですので、後ろには必ず名詞か動名詞が来るということを再確認しておきましょう。
もしも後ろに文を作りたいときは、 although や though の接続詞を使えばOKです。ここ間違いやすいのでしっかりと確認しておきましょう。
新宿区の『性善説』
これは前回の記事でも扱いましたが、新宿区では「コロナ見舞金」として感染者を対象に10万円給付することが決まりました。
この予算は1億円なので、1000人が対象となりますが、病状にはよらず無症状でも軽症でもPCR陽性となればお金がもらえるわけです。
なぜ若い人だけが、新宿区で他の区と比べて圧倒的に増えているのでしょうか。
この政策は、コロナ感染により休業したり、収入に影響があった人を救うという意味で非常にいい政策ではあるのですが、『性善説』に頼りすぎると、それを悪用する人たちが一定数いることも知る必要があります。
若い人はほとんど無症状か軽症です。10万円もらえると知れば夜の街に出る若者もいたり、仲間うちで "コロナチャレンジ" するのが出てきても不思議ではないです。
新型コロナパーティー
アメリカでは1日の感染者数がなんと6万人を超えました。この数は増え続けています。そんな中で、アラバマ州で学生が『新型コロナパーティー』を企画し、感染者を招待し、お金を賭けあってパーティーを行い、感染した人が賞金をもらえるというなんとも不謹慎なことが行われました。
実は、最近、テキサス州で感染が拡大しているニュースがありますが、テキサスでも6月後半に10代 300人が同様のパーティーをしていたことが報道されています。
世の中には「こんな時期にそんなことするヤツら」がいるんですよ~。
段々と私の中の性善説が崩れていきます。笑
奈良の鹿が「野生化」
さて、少しかわいい話題に行きましょう。
in the wake of ~ はニュースではよく見かける表現です。この wake は『痕跡』という意味です。なので、後ろにはあまりよくないことが来ることが多いです。例えば、 disaster, infection, criticismなどですね。
さて、奈良公園に大量の鹿がいるのはみなさんご存じで、行かれた人も多いと思います。近年は海外からの観光客も多く、鹿せんべいはよく売れたそうです。
その鹿たちがいまは、奈良公園から近くの山に移動したというのです。
奈良の鹿に何が起きている?
端的に言うと観光客が来ないから奈良公園に来る理由がないのです。
いままでは観光客が鹿せんべいをくれるので奈良公園にいましたが、今はせんべいをくれる観光客がいない為、近くの山へ行ったのです。
鹿はそこで草を食べて、休息する時間が増えているとのことです。
実は鹿にはこの ”休息”が非常に重要で、休みながら食べた草を反芻*1することで、栄養吸収効率が上がります。
観光客がいなくなったことで鹿たちは ”野生の姿” に戻りつつあり、栄養状態も改善していることから今後多産が期待できるかもしれないと専門家は指摘しています。
つまり、よかれと思って鹿にせんべいをあげていた行為は、単に人間の利己主義によるものであって、鹿の栄養状態にとってはよくなかったということですね。
その他の気になるニュース
カザフスタンで"謎"の肺炎
またイヤなニュースです。中央アジアに位置し、中国に接するカザフスタンで正体不明の肺炎が広がっています。
6月中旬以降、流行しており、628人が死亡したそうです。さらに、悪い話は、新コロよりもタチが悪い?という話もあり、致死率が高いようです。
一部では検査されてないだけで、現在流行中の新型コロナではないかという話もあります。
ただ、この肺炎については、さらなる『謎』があるのです。
それは、最初に報じたのは、カザフスタンにある中国大使館です。それに対して、カザフスタン保健省が『フェイクニュースだ』と一蹴したのです。
本当に謎が残りますね・・・
ソウル市長の自殺
これは昨日、「ソウル市長が失踪」としてニュースになりましたが、未明に遺体が発見され、自殺と考えられています。
朴 元淳(パク・ウォンスン)氏は、いわゆる ”人権派弁護士” として活動していました。そう、文 在寅(ムン・ジェイン)大統領の同期の ”人権派弁護士” なんです。
1993年には韓国で初めてのセクハラ裁判に弁護団として参加しています。
ソウル市バスの座席に慰安婦像を乗せたのもこのお方でした。反日ではありながら愛車はレクサスという一面もあります。
さて今回、7月8日に、韓国でセクハラという概念を広めたその朴氏から3年に渡りセクハラを受けたという女性が警察に告訴状を提出しました。しかし、被告が死亡したため捜査は終了となったのです。これが自殺の原因だと考えられています。
要は裁判のための捜査により自分の名誉が大きく傷つくことを避けたと見られています。
さて、韓国では自殺が非常に大きな問題で、10万人あたり25-30人という、世界で一番高い状況が15年近く続いています。
これに関しては日本も他人事ではありません。10万人当たり15-20人と高水準であり、G7の中では1位という汚名を得ています。今のところは10年連続で減少傾向ではありますが、依然高いことは忘れてはいけません。
*1:飲み込んだものをもう一度口に戻してかみ砕くこと