今は情報があふれる時代です、情報を取捨選択する能力=情報リテラシーを養うことが極めて重要です。今回はメディアによる世論形成について考えてみましょう。
- ニュース:ワクチン費用拠出
- みんなの意見
- 先進国で接種進む
- COVAX
- COVAX ミーティング
- 合計10億ドル
- 「国民の税金を・・・」
- 外貨準備高
- なぜ持っているの?
- 日本は世界2位
- 報道しない自由
ニュース:ワクチン費用拠出
6月2日、途上国向けの新型コロナワクチンに追加で8億ドル(約880億円)拠出することを菅首相が表明しました。
多くの地方紙の記事に使われる共同通信の記事です。
さて、どうでしょうか。これについては皆さんはどのようにお考えでしょうか?まず、ご自身の意見を簡単でいいので考えてみてください。
みんなの意見
はい、意見はできましたでしょうか。
ハッキリ言って、無理です。(笑)
いくらが相場なのか?タイミングは妥当か?どこからお金を使うかなどの判断基準が一切情報としてないからです。
では、ヤフコメではこのニュースにどのような意見があったのでしょうか。※ちなみにヤフコメ民の5割は30~50代の男性*1だそうです。
どうでしょうか。これに近い意見の方も多いのではないでしょうか。この記事だけからならこういう方向に行くのも無理はないですね。
ここからは少し広い視野で見ていきましょう。
先進国で接種進む
自国でワクチン製造できる国はどんどん接種が進んでいます。6月1日イギリスでは10ヶ月ぶりに死者が0人でした。
製造国でワクチン接種が進むと、次は契約順にワクチンがどんどん届くことになり、日本はこれからペースアップです。(ちょっと接種ミス多すぎやけど・・・)
▼ワクチンにまつわるfake news▼
しかし、貧困国では医療体制も整わず、死者に歯止めがかからないことは容易に想定されます。さらに、いくら先進国がワクチン接種完了しても、貧困国で変異株がどんどん出てくれば、ワクチンが効かないものもできる可能性があります。
こうして、貧しい国にもワクチンが提供できるようにと作られた枠組みがCOVAXです。
COVAX
WHO主導の元、ワクチンが購入できない貧しい国を救うために中・高所得国がお金を出し合おうというものです。
中・高所得国は参加をして、いわば ”寄付” するのと同時に自国分も一応購入する権利*2もあります、ルール上は・・・(笑)
しかし、参加国は暗黙の了解で自国分のCOVAXでの権利は放棄しています。例外は韓国とカナダくらいですかね。
▼韓国はCOVAXワクチンで開始▼
COVAX ミーティング
記事に出てきた首脳級会談というのはこのCOVAXオンラインミーティングのことだったのです。メンバーは欧米と日本とオーストラリアなどです。
はい、お気づきですね。中国はいません。
要は、ワクチン戦争なんです。中国が貧しい国々に中華ワクチンを融通しまくっていますが、そうなればその国は親中になりますよね?
中国がコロナ前から一帯一路でアフリカに投資をしまくっている理由はコレです。親中国家をたくさんつくると、国連などでの票集めが楽ですね。
▼国連は日本の敵?▼
WHOのテドロス事務局長の出身のエチオピアも中国マネーで買われて*3ますね。
欧米諸国とその同盟はなんとしても中国の影響力を減らしたいのです。特にアフリカなど。
合計10億ドル
日本の拠出は今年の合計が10億ドルとなります。アメリカは20億ドルです。
アメリカや他に被害の大きかった欧州が拠出しているのに日本が出さないわけにも行きません。額の多い少ないは判断はさておき、少なくとも日本は経済力、感染状況からも出すべきです。
「国民の税金を・・・」
もう一度記事を見ておきましょう。
この記事だけではどこからお金を出すのかわかりません。なので、『我々の税金』と考えてしまうのも自然かもしれません。(ま、そういう作戦ですが。)
しかし、実は私たちの税金は使われません!なので、「税金なら自国民を優先しろ」という批判はお門違いです。海外への協力金などで使われるのは外貨準備高から拠出します。
外貨準備高
貿易で儲けが出ると、ドルやユーロで払われるわけですね。大企業が貿易で得た大金のドルを円に換えると(=円の需要が上がる)円高になってしまいます。
日本が貿易で儲けるためには円安であることが重要なので、日本銀行が持っている円で売られたドルを買います。すると日銀のもつ外貨が増え円の価値も下がりますね。そして、日銀は増えたドルで米国債を買いますので、利子で外貨は少しずつ増えるのです。
過去に日本が貿易で儲けまくってドルがたくさん手に入ったからこその今の外貨準備高があるのです。
なぜ持っているの?
外貨準備高を持っている理由は、通貨危機に陥った時にドルで借金返済する必要があるからというのが1つです。もう1つは円が急落したときに外貨準備高からドルを売りまくって円を買うことで、通貨危機から逃れるのです。こうして日本はアジア通貨危機で食らわなかったのですね。
▼アジア通貨危機とは▼
日本は世界2位
日本の外貨準備高は中国に次いで2位です。
この外貨準備高の90%が米国債などの証券として持っていてすぐには使えません。一方、預金としての外貨は1400億ドル弱です。今年COVAXに拠出するお金はその0.7%ほどの10億ドルでしたね。
私たちの税金は使われず、外貨準備高の0.07%(預金のうち0.7%)で支払われるのでした。こうわかるとあなたの意見は変わるのではないでしょうか。
報道しない自由
あえて『外貨準備高から払う』という事実を書いていません。そうすることで世論を誘導するわけです。共同通信、時事通信、その他大手メディアは基本反政府です。
このニュースと国民の反応とを見て、記事を書いた側は高笑いしてるでしょう。多くの人がまんまと誘導されて政府を批判するわけですから。
▼〇〇通信とは?▼
慰安婦問題を作り上げたのは吉田清治とフィクション小説を”事実”として垂れ流した朝日新聞でしたよね。
▼慰安婦問題の真相▼
私たちが、社会に無頓着であればあるほど、メディアに振り回されます。しっかりと学んでいきましょう。
では、また(^.^)ノ