中国関連のニュースでよく出てて来るウイグルのこと、どのくらい知っていますか?
日本では大きく大和民族とアイヌ民族、琉球民族がありますが、中国のような広大な国土であれば当然もっとたくさん民族がいるわけです。
違う風習や宗教を持つ民族、特に少数民族に対する差別や迫害は残念ながら今もあるようです。それに関しては2019年には【新疆(シンチャン)文書】というものも出てきましたね。
今日はこのウイグル問題をわかりやすく学びましょう。
新疆ウイグル自治区
新疆(シンチャン)ウイグル自治区という言葉は学校で習いましたかね?遠い記憶。笑
中国の最西部(中央アジア)に位置し中国全領土の1/6を占め、日本の面積の4倍もあります。総人口は1900万人で、2/3が少数民族であるウイグル族やキルギス族などです。
ウイグル族はトルコ系少数民族と考えてもらえばOKです。
ここ20年程で漢民族*1が急増しています。首府のウルムチ市などを中心に漢族が増えています。
小麦、綿花、テンサイなどが主要の生産物です。他にも石油や天然ガスなどのエネルギー資源産業が活発なのも特徴です。
砂漠化
新疆ウイグル自治区にあるタクラマカン砂漠が広がっているようです。これは漢民族が急速に入植し人口が急増したことが原因とされています。中国は国策でこの地域に漢民族を住まわせています。理由は推測してください。
東トルキスタン共和国
中国共産党による侵攻
1949年 中国共産党・毛沢東は東トルキスタン共和国の指導者たちを北京に招待しました。しかしその指導者たちの乗った飛行機は途中で消息を断ちました・・・
指導者たちを一気なくした東トルキスタンは中国共産党に服属することにしました。その後、中国人民解放軍が東トルキスタンに侵攻し、完全に中国に取り込まれました。
1955年 新疆ウイグル自治区ができました。名前は自治区ですが、実際は中国共産党から大きな圧力を受けています。
ところで中国侵攻の理由はもうおわかりですね?この地域は石油や天然ガスの天然資源が豊富だからです。
中国による核実験
タクラマカン砂漠にはロプノルという塩湖が存在していました。現在は砂漠化で干上がって湖ではなくなりました。中国政府はこのロプノルに核実験場を建設し、過去46回(公式)の核実験を行いました。ある調査によると19万人がこの核実験で急死したとされています。また白血病や甲状腺癌を含め健康被害は130万人以上に及ぶとされます。
こんな国が、世界基準に合うように希釈した処理水の海洋放出に難癖をつけているんですよ。あり得ませんね。
▼福島の処理水海洋放出▼
続く独立運動・暴動
核実験の問題や、ウイグル族への給料差別、宗教の制限などからそれに反発するウイグル族の独立運動が拡大しました。独立運動の一環として暴動やテロも幾度となく行われました。
そんな中2014年にウルムチ駅爆発事件が起きました。中国・習近平国家主席が同地域に初の視察に訪れているときでした。中国はこれに対して対テロ人民戦争を打ち出しウイグル族への監視を強めたのです。
再教育キャンプ
ウイグル人ムスリムを ”再教育” するために設置された収容所。 中国政府は職業訓練センターと呼んでいます。
この施設の存在は最初は中国政府は否定していましたが、のちに衛星写真や目撃証言からこの存在は広く知られています。
2019年 New York Timesが「新疆文書 Xinjiang papers」として中国政府の内部リークを報道しました。
その内容は・・・
現在この収容所には数百万人のウイグル族が収容されているとされます。
人工知能による予防拘禁
まとめ
*1:中国で最多の民族、一般的なイメージの中国人