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”処理水海洋放出”を1からわかりやすく!

4月13日に日本政府は福島第一原発の処理水を希釈して海洋放出することを決定しました。

この問題は、科学を超越してイメージだけで語られる傾向にあります。コロナも同じですね、科学よりもイメージ先行・・・笑

今回は海洋放出問題について科学的に1から学んでみましょう。

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基本情報

福島第一原発

戦後のエネルギー革命により石炭から石油に資源が移ったことで、福島にあった常盤炭田が閉山することになりました。そして日本の高度経済成長に乗り遅れた福島は産業誘致を探っており、ちょうど人口の少ない地域で原発を作りたかった東京電力と利害が一致しました。

福島第一原発について

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福島県の双葉町と大熊町の議会で全会一致で話は進み、最終6号機まで福島県で作られました。沿岸部であり高潮や津波を想定して防波堤・防潮堤も作りました。

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ポイント1

原発の仕組み

原子力発電の仕組みは実はそれほど複雑ではありません。下の図を見ながら理解しましょう。

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原発の仕組み

ウランやプルトニウムが核分裂するときに生み出される莫大なエネルギーで水を沸騰させます(上図:ピンク熱水)。この高温水は直接燃料に触れてますので放射線を含んでいます

この高温水は外に出ず、ピンクの閉鎖回路内を回るわけです。そしてこの高温水が通るパイプは水(上図:水色)の中を通ると、その水(放射線は含まない)が沸騰し、蒸気ができ、タービンを回して発電するというものです。

この蒸気はまた冷やされて、水として再利用されます。この蒸気の冷却に使うのは、海水です。だからこそ沿岸部に作られています。

福島第一原発事故

非常時に核反応を停止させるためのブレーキ、制御棒があります。

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制御棒

実際2011年の東日本大震災の時は自動で制御棒が働き緊急停止しました。しかし、停止後もかなりの時間熱を放出し続けるので、冷却を続ける必要があるのです。

しかし、地震による停電で冷却水をくみ上げるポンプが利用できなくなりました。そんなときのために非常用ディーゼル発電機があります。

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非常用電源も使えなくなった

これでなんとかなるように設計されていたのですが、津波によりディーゼル発電機まで使えなくなってしまったのです。

こうして、十分な冷却水を供給できず、過熱状態が続き、皆さんご存知のメルトダウンが起こりました。こうして外部に放射線が流出してしまったということです。

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ポイント2

本題

汚染水と処理水

原発事故で溶けだした燃料が固まったものを燃料デブリといいます。この燃料デブリも熱を発生させ、放射能を出すので常時水をかけて冷却していないといけません。

そしてこの冷却水は直接燃料デブリに接触しているので高濃度の放射性物質を含んでおり、汚染水と呼ばれます。この汚染水を直接海に流したり、外部に出すと危険です。そのため一時的にそれらをタンクに詰めて敷地内に保管しています。(現在約130万トン)

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汚染水と処理水

ところが、保管スペースももう余裕がなく、2022年の夏にはいっぱいになるといわれています。この汚染水からセシウムなど62種の放射線物質を除去した処理水を海洋放出というのが技術面、コスト面からも一番理にかなっています。現に世界中で行われています。

事故から10年経っており一部の放射線物質は消失していますが、残存しているものもあります。それらを取り除くのにALPS(多核種除去設備)という装置を用います。上図では灰色の太棒で示しました。

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ポイント3

トリチウム

さて、このALPSでほとんどの放射性物質が除去できるのですが、取り除けないものがあります。それがトリチウム(三重水素)です。水素と同じ性質で水中にあるので取り除くのが難しいのです。

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トリチウム

トリチウムは非常に不安定で、なんとか安定した分子に変わるために放射線を出すわけです。トリチウムから出る放射線はβ線で空気中を5mmしか進まないので、紙1枚で遮れるレベルだと言われています。また、自然界にも存在しており、雨水にも含まれています。

人工的にトリチウムができるのが、原発からの発生です。基本的に濃度がかなり薄ければリスクは低い放射能物質とされ、国内外でも基準以下の濃度に薄めて、海洋放出する方策が一般的です。

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ポイント4

海洋放出の決定

数年にわたる議論の末、日本政府はついに処理水を極めて低い濃度にまで薄めて海洋放出する方法をとることにしました。

ここから科学で行きましょう。

日本では6万Bq/L未満の濃度に下げれば海洋放出を行えるという基準を出しています。

世界基準で行けば低い部類に当たりますが、アメリカや韓国はさらに低く設定してあります。

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海洋放出の濃度

さて、海洋放出に当たり、政府は日本基準をさらに100倍以上に希釈するとしています。東電の試算では 1500Bq/L以下にして放出するとしています。

WHO*1の飲水のガイドラインでは1万Bq/L 未満となっていますので、数値上は「飲んでも問題ない放射線濃度」です。

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ポイント5

世界での海洋放出

「飲める」レベルにまでトリチウムを希釈した処理水の"濃度"が問題ないことはわかりました。では、放出される全放射線""はどのくらいなのでしょうか。

福島の処理水から出される総線量860兆Bqと計算されています。そして1年当たり最大22兆Bq を数十年かけて放出します。この値は大きすぎるのでしょうか?海外に目を向けてみましょう。

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1年当たりの最大放出線量

たとえば、原発大国・フランスのラ・アーグ再処理工場。こちらではフランスだけでなく日本、ドイツなどからの使用済み核燃料を受け、処理している世界最大の再処理工場です。2015年の1年だけで、約1京3778兆Bq もの線量を海洋または空気中に放出しています。

韓国の月城原発や中国の大亜湾原発の最大値と比較しても福島第一原発の年間の排出総量の方が少ないんです。

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ポイント6

イチャモン

これでわかると思いますが、世界で同じことが行われていて、誰も文句を言わない。なぜなら十分に安全であると科学的にわかっている濃度、年間総量だからです。

それよりもはるかに濃度も低く、総線量も少なく出すという福島だけにイチャモンをつける常連近隣国。

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中国・韓国のイチャモン

「飲めるなら飲め」って小学生ですか?「おしっこが無毒」だと医学的に言えばその証明に飲まないといけないんですか?

そもそも放射能の濃度では飲めるレベルですが浄水してないので菌とかいるんですよ?池の水、放射能少ないけどこの中国の報道官は飲みますか?ってことです。ていうか、自国の核実験や放射能垂れ流し棚に上げて何をおっしゃる

ウイグル自治区で核実験

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ま、それは置いておいて・・・

今回日本がうまくやったところは、発表前にアメリカとIAEA(国際原子力機関)と綿密にやり取りをしたことです。中韓がワーワー言うたすぐ後に、「日本の決定を歓迎」すると表明しました。当たり前ですよね、世界的に認められた範囲でのことですから。

ちなみに韓国政府のタスクフォースがも1年前には福島の海洋放出は『科学的に問題ない』と結論付けていました。そして繰り返しますが月城原発のトリチウムのこと自国民に教えてあげて下さい。

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ポイント7

太平洋の海流

今回韓国は、福島で海洋放出された放射性物質が、韓国に流れ着くとか言っていましたが、「海流わかってますか?」という一言でOKです。

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日本近海の海流

日本の南にある太平洋の海流(黒潮)は西から東です、韓国とは反対方向。何なら日本海側に対馬海流に乗って韓国の原発が海洋放出したものが日本の方向に流れてくるのです。

ま、わかります。去年、月城原発でトリチウムが外部に漏れていることが発覚したので、韓国政府は国民の目を背けさせたいのでしょう。日本政府は毅然とした対応をすべきですね。

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ポイント8

日本の変なシステム

日本は戦後の自虐史観により世界でも稀にみる変なシステムが出来上がっています。

つまり、国内で勝手にメディアが問題を作り上げ、海外へ輸出して火をつけるという荒唐無稽なことがおきています。

慰安婦問題もそうでしたね。吉田清治のフィクション小説の”慰安婦狩り”を大々的に連載して、さらに福島瑞穂氏が問題を大きくしました。

それが韓国に輸出され、韓国でこのフィクションが広がり、今に至っています。

慰安婦問題の真相

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コロナでもそうです。海外にいる数人がコメントしたら「世界でも批判」とかいうタイトルはほんとにふざけてます。日本のマスコミがいかに偏向しているかがよくわかります。

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書き方次第で意味は変わる(例)

たとえば、これは事実に関しても書き方次第で意味が変わります。完全な『嘘』とも言えない詐欺的な手法でネタを提供してきます。覚えておいてください。

最後に格言を

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格言

では、また(^.^)ノ

*1:世界保健機関