マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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社会信用システムであなたを点数化します!!

SF映画だけの世界かと思っていた話が現実になろうとしています。

その名も社会信用システム

中国が構想している全国民を点数化するものです。

 

一体どんなものなのか見ていきましょう~

 

 

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中国での社会信用システム

所得や職業などの社会的ステータスを利用して全国民をランキング化したり、インターネット上での過激な書き込みや政府批判などから個人をスコアリングするそうです。

 

長くてよくわからないですが、簡単に言うと・・・

普段の行いで点数をつけて順位もつけますよということです。

 

社会信用システムには次のようなキーワードがあります。

  • 公務の誠実
  • 商業の誠実
  • 社会誠実
  • 司法の信頼性
社会信用システムは社会主義市場経済の完遂に重要なものだと主張しています。このシステムにより中国内での不正行為とか食の安全問題などの解消につながるとしています。

 

社会主義市場経済とは

「市場経済を通じ社会主義を実現する」

社会主義では「より平等で公平な社会」をめざします。そもそも市場経済という概念は社会主義にはそぐわないものです。

中国は社会主義国家でありながら、市場経済を導入しているのです。

 

社会信用システムの実際

社会信用システムは2020年までに完全実装の予定となっています。

って今年かよ!笑 

日常の行動や、インターネット上の発言などを元にスコアリングされます。スコアが下がると罰則の規定もあります。

 

<罰則の例>

ブラックリストの公共表示

  ブラックリストに乗ったら顔写真が公共の場でさらされます。信号無視をしても同様です。

 

旅行の禁止

  ブラックリストに載っている者は航空機、高速列車の搭乗を拒否されます。交通違反や税金未納、政府への批判的発言などでも適用されます。

 

私立学校からの排除

  親のスコアが低値の場合、地域のトップスクールから排除されます。

 

宗教的マイノリティーの抑圧

  特定の宗教を信仰していると移動の制限を受けるようです。

 

ウイグル問題はコチラ

www.multilingual-doctor.com

 

 

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日本にもあったAIによるスコア化

「中国だけの話」と思いきや、日本でも個人のスコア化はあります。ただし、中国の国主導のものとは大幅に性格が違うようです。

 

みずほ銀行とソフトバンクが手を組んで作り上げた J. Scoreです。

スマホアプリに情報を入力していくと個人の信用度がAIによりスコア化されます。

その結果により、個人の借入条件や融資上限額などを決定します。

 

そう、これは融資に際して、どのくらい信用できる人なのかということ。

その点数で、旅行が制限されたり、顔写真をさらされることはありません。

ご安心を!

 

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アメリカのCredit Scoreとは?

アメリカにも実はCredit Scoreというものがあります。「お金を貸したらきちんと返してくれるか?」をスコア化したもの。

 

これで、融資をするかどうか、クレジットカードの発行を認めるかどうか、だけを決めるのであれば日本のCredit History(信用情報)*1とおなじです。

 

ところが、アメリカのCredit Scoreでは就職活動や入居審査にも影響します

移民が多い国では、人の信用度を見るにはお金の部分で見るのが一番手っ取り早いからなのでしょうかね。

 

尚、このスコアが高い人は プライム層、低い人はサブプライム層と呼ばれます。

 

ちなみに日本ではCredit Historyが利用されるのは、カード会社、金融会社、保険会社くらいでしょうか。

 

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サブプライムローン問題

この言葉ニュースで耳にしたことありませんか?

アメリカでサブプライム層、要するに金銭信用度の低い人たち、に対して貸し付けるローン商品のことをサブプライムローンと言います。

 

要するに低所得者や他に借金があるような普通ではローンが組めないような人たちに向けて特別に作られたローンのことです。特徴としては最初のうちは低金利で、後々金利が上がるようなシステムでした。

 

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憧れのマイホーム

これの背景として理解しとかないといけないのは2000年に入ったころアメリカの不動産はバブルでした。

不動産の価値は年々上がると言われており、サブプライム層の人たちも何とか物件を所有し、価値が上がった時に売却すれば儲けると考えました。

 

なので、最初の低金利のうちに所有していれば、後に金利が上がってたとしても不動産の価値もどんどん上がるので問題ないと考えました。

 

また、ローン支払いが滞っても、不動産の価値が上昇するので最悪売ればなんとかなるというように考えられていました。

 

不動産業者はサブプライム層が返済できないリスクを重々承知していたので

「ローンを組んだ人から返済を受けられる権利」を証券化して売りました。

万一の時に自分たちが大損しないために・・・(賢い)

 

この証券を買ったたくさんの投資家たちも「不動産は上がり続ける」という幻想に

取りつかれていたわけです。

 <証券を買った人たちの思考>

 不動産の価値は上がり続ける

 ⇒サブプライム層は利子をつけてお金を返す

 ⇒証券を買った人も儲かる

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リーマンショック

ところが2007年頃から不動産の価値が下がり始めました

 

不動産の価値が下がり始めたが、サブプライムローンの金利は高い。

支払いができなくなった人たちは不動産を売って返済に充てようとしますが、

不動産の価値が急降下していたので、売っても支払いきれませんでした。

そして家も抑えられ、大きな借金を持つことになりました。

 

サブプライムローンを貸していた金融機関も次々に破産していきました。

そしてサブプライムローンの引き受けだったリーマン・ブラザーズも巨額の負債を抱え破産しました。

リーマンブラザーズが発行していた社債や投資信託を保有している企業や取引先にも大きな影響を与えました。

 

この時の負債額は約60兆円とあまりに巨額であったためアメリカ政府も対応に難渋したのです。そしてこの政府の対策の遅れから、アメリカ経済に対する不安が広がり、世界的な金融危機になりました。

これが俗にいうリーマンショックです。

 

ぼやき

ふーむ、これからはAIが我々の信用度をスコア化していく時代ですね~

中国の社会信用システムは、監視体制を強化するためにも使われているような・・・

 

サブプライムローン問題については、かなり脱線でしたが

不動産会社は家を作って売らないと儲かりません。

低所得者などサブプライム層に新たな買い手を見出す意味では面白い案ですが、

普通に考えていつまでも不動産価値が上がり続けることがないわけで、

そんな中、返せるかわからない人にお金を貸すというのが上手くいくはずない気がしますが・・・

  • 「これからもこの株は上がり続けます!」
  • 「この辺りの土地の価値はこれからも上がります」
  • 「この国の通貨は絶対に価値は下がりません」

こんなことは誰にも分りません。

甘い言葉には気を付けましょうね~

 

ファーウェイ問題についてはコチラ

www.multilingual-doctor.com

 

*1:個人の年収や住宅情報、勤務先等の情報及び、ローンや公共料金等の支払い情報