マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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米NBC『反ワクに狂わされた人生』

今回はコロナ禍以前の内容ですが、反ワクに人生を狂わされた女性NBCが最近記事*1にしているので紹介いたします。

有名になったチアリーダー

2009年の数か月間、アメリカで有名になったチアリーダーがいます。

彼女の名前はデジリー・タウンゼントです。

インフルワクチンチアリーダー

しかし、その名前を聞いても、ピンと来ない人がほとんどで、『インフルワクチンチアリーダー』と言えばわかる人は多いそうです。

2009年、彼女のクネクネとした変な歩行が話題になりました。それは、走ったり、後ろ向きに歩くと消えます。

反ワクチンが彼女を広告塔に

原因として思い当たるのは、インフルエンザのワクチンを打ったことでした。

彼女はその接種により奇妙な歩行になったと考えていました。そのことを有名な反ワクチンのインフルエンサーが聞きつけ、彼女を”新たな広告塔”に祭りあげたというのが簡単な流れです。

体調の変化

2009年、25歳のアメフトのチアリーダーは、インフルワクチン接種後10日目に、嘔気やめまいが出現しました。

その後、食欲低下、倦怠感とどんどんと悪化する病状、ついには歩けなくなり、しゃべり方まで変わってしまいました。

検査異常なし『心因性』か

彼女は病院であらゆる検査を受け、いずれも異常がありませんでした。

最終的に医者らの総合判断はストレスなどによる『心因性』である可能性でした。そして精神科を受診するように勧められたのです。

しかし、彼女は納得がいかず、Facebookなどには『医師からの診断はワクチン接種によるジストニア』と嘘の投稿をしました。

Facebookに嘘の投稿

そして、その投稿が話題となり、メディアや反ワクチン団体が彼女に押し寄せたのでした。

多くの医者は彼女のことをわかってくれませんでしたが、彼女のことをわかってくれそうな人が現れたのです。そうです、反ワクチン団体です。

反ワク団体の目的

そのころは、新型インフルエンザが猛威を振るっていたころで、世間の関心はインフルエンザの予防接種に向いていました。

その機会を邪魔したい人たちが彼女に近づいたのです。

多くの家庭が子供への接種ためらう

『接種後の歩行障害』このインパクトは大きかったようで、多くの親が子供のへのインフルエンザワクチン接種を控えたいと述べました。

当時はFacebookなどの利用が広がり、反ワク団体は大いに利用しました。

反ワクチン団体の本性

そこには、ワクチン接種で自閉症になったと主張する親たちが登場し、いかにワクチンが危険かを語ります。次に、その子供の自閉症は全員治ったというのです。(※自閉症は完全に治ることはありません。)

そして、その治療法は特別な食事法ようわからん化学物質を飲んだからだと説明します。

はい、反ワクチン団体の目的はコレです。

サイトを作らせる

デジリーは話を聞いてくれた、某・有名反ワクチン団体に歩み寄りました。

すると、彼らは「あなたの貴重な体験を人々に伝えて」とウェブサイトを作らせました。そのサイトには広告が出るようになっていますが、その内容はその反ワク団体が販売している食品や商品ばかりが流れます。

サイトを作成させ、広告を流す

さらには、彼女の莫大な医療費を払ってあげよう!と今でいうクラファンをし、支援者からお金を調達しました。

本人は支援金を受けたことはない

しかし、デジリー自身はそのお金を1円たりとも受け取っていません。

これ、どっかで聞いたことあるな~ そう、韓国・慰安婦支援団体『正義連』の横領事件ですね(笑)

慰安婦支援団体の本性

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ミラクル療法

デジリーは反ワク団体に引き連れられ、知り合いの医師のもとへ行きました。

オステオパシーという、”代替医療”です。カイロとかに近いもの。

ミラクル療法は何でも治る

そこでは自閉症でも癌でも何でも治せる『ミラクル療法』を提供しています。仕組みとしては、体にたまった重金属の毒素をデトックスすると(爆笑)

それで治るなら世の中から医者いらんがな・・・と心の声は置いといて。

他にもビタミン注射に、高圧酸素療法を受けました。

新たな症状まで出現

反ワク団体は彼女の治療を映像化しており、ミラクル療法で完治と報告しました。しかし、実際は、増悪、新たな症状(訛りの出現)まで出現したのです。

それ以降、彼女はその団体とは距離を置き、神経心理学者の治療を受けるようになりました。その後、症状はだんだんとよくなりました。どうやら原因はストレスによる自己免疫疾患が表在化したようです。

思い返せば、接種1年前から頻繁な気管支炎があったりと兆候はあったそうです。

ミラクル療法の請求

さて、そうこうしているうちに、反ワク団体に連れいていかれて受けたミラクル療法の請求が届きます。なんと3万2000ドル(現在480万円)です。

反ワク団体、支払い拒否

反ワク団体に連絡すると、デジリーの医療費をクラファンでお金を集めておいて、ミラクル療法の支払いを拒否するという鬼畜っぷり。さらには彼女とは関係がなかったかのようにしれーっとサイトから彼女の話は削除しました。

『私はうまく利用された』

彼女自身は反ワクチンではなく、他の人にワクチン接種を邪魔するつもりはないため、自分の話が反ワクチン活動に使われたことに心を痛めました。

彼女はそのことで逆にワクチンへの関心が強くなり、カリフォルニア大学へ進学しました。

ワクチン開発に

2019年に生化学・分子生物学の学位を取得し、カリフォルニア大学を卒業しました。

ワクチン開発に携わることが彼女の夢となりました。

そして、シアトルにある小さなバイオテック会社に就職できました。これでワクチン開発に携われる・・・はずでした。

ワクチン開発に関わりたい

 

しかし、彼女にミラクル療法を行った医師が2023年に入って突然死亡(死因非公表)したのです。

患者に法外な治療費を請求することから何度も医師会から注意を受けていた反ワク医師の死についてメディアが報じると・・・インフルワクチンチアリーダーの元にも取材が来たのです。

『悪いが、ここを辞めてくれ』

彼女は、職場に自分の過去の話をするべきだと感じ、「あのときのチアリーダーが私です」と話しました。

ワクチン開発する会社にとって、”反ワクチンの広告塔”を置いておくのはリスクです。必要時に投資してもらえなくなることもあるでしょう。

こうして彼女は辞職することになりました。

さいごに

いかがでしたか?

体の異常は原因は複合的なことが多いです。彼女の場合も、過食・過運動などが普段からあり、常にストレス下にあったと言います。思い返せばワクチン接種前から違和感はありました。

「医師からワクチン後遺症と言われた」という嘘の投稿をしたことから、彼女の人生は大きく狂わされていきました。

効きもしないミラクル療法で多額の請求、反ワク団体にはいいように使われる始末。

最後にはその過去のせいで職場を去る・・・

日本でも反ワク活動に染まった”闇落ち”医師がいます。有名どころのクリニックの料金を見たらぶったまげますよ。当然自費診療です。

では、また(^^♪

 

反ワクチンの正体とは

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