マルチリンガル医師のよもやま話

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電気会社の乗り換えで節約生活 ~電力自由化~

久しぶりにコロナ以外の話を。。。

3月末から〇〇ガスから電気の契約をうちに変えませんか?と数回電話が来た。

いまならキャンペーン中なので最初の2か月分無料です

基本的には節約好きなので少し学んでから検討しようと思いましたが、あまりにしつこい電話で、忙しかったので断りました。(笑)

ということで、今回は電力自由化をテーマに学んでいきましょう。

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規模の経済

規模の経済(economies of scale)という言葉をご存じでしょうか。

簡単に言うと一軒の八百屋さんが野菜を売るにしても規模が小さい(売れる量も少ない)ので、薄利多売が通用しません

しかし、地方に何十店舗もあるスーパーならば規模が大きいので薄利多売が可能になります。そのため、同じ野菜でも安く売ることができます。

これが規模の経済と言います。

電気と言うのは誰もが使うものなので国としてはなるべく安くみんなに届けたいわけです。小さい電力会社が1県に100あって電気を売るよりも、大きい会社が電気を一括にして売った方が安上がりですね?

なので、国は地域独占を10社の電力会社に認め、その代わり電気料金を規制してきました。

 

電力の自由化

電力の自由化の概念は簡単には次のようなものです。

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これを見ると、さきほどあった「規模の経済」の理論と真逆を言っているわけです。そうなんです、実はここ最近は電力に関しては”規模の経済”が通用しなくなっているのです。

というのも、技術革新でガスタービンなどでの発電は小規模でも安価に電気を供給できるようになったことが大きいです。

1個の大きな施設だけで作らなくてもよいということです。そこで、電力の独占販売をやめようという流れになりました。

この考えは昔からあったのですが、大きく動いたきっかけは東日本大震災(2011年)でした。

東日本大震災についてはコチラ

www.multilingual-doctor.com

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東日本大震災で一部の地域で電力不足が生じました。電力会社が1つだとそこがやられてしまうとたくさんの世帯が電力喪失します。

そうして、国全体で既存の仕組みを変えていこうという流れになりました。

 

電力自由化のメリット

メリットはさきほどの図(電力自由化の基本概念)がすべてです。

要するに自分で電力会社を自由に選べることや、発電方式(原子力、火力など)から選ぶこともできます。何よりも会社が増えたことで、プランも増えました。

例えば、時間帯によって電気代が違えば、家庭によって昼間は電気を使わない家や夜にたくさん使う家やタイプによって適したプランを選ぶことで安くできるといったメリットもあります。

さまざまな企業が電力に参入することで多種多様なサービスが生まれ、経済が活性化することも期待されています。

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電力の供給は大丈夫?

これは非常に気になりますね。答えは大丈夫です。

まず上の図を説明すると発電はたくさんの会社が原子力やら火力やら水力やら太陽光で発電します。作られた電気はいったんすべて変電所に一括集約され、送電ロスが少なくなるように高電圧にして送電されます。

送電の際は契約会社に関係なく各家庭まで一括管理で送られます。「ハード面」は以前と変わらないのです。ですので、どの会社と契約しても電力の供給も安定しています

今回の自由化で最後の「小売」がたくさん増えました。小売店は今まで地域独占していた関電とか東電とかと契約し、電気を買ってそれを小分けにして私たちに売る窓口となっているだけです。(携帯の格安simとよく似た構図)

さらに言うと、電力会社を乗り換えるとなっても大規模な工事など必要ありません。簡単な手続きと場合によってはメーターの交換のみで乗り換えできます。

 

電力自由化のデメリット

一番私たちに重要なことは安くしたいにも選択肢が多すぎて困る。つまり自分で調べて一番合ったものを選ぶという、「めんどくさがり」には一番キツいことですね。

で、他は・・・?

最低契約期間」という縛りがある会社もある!くらいですね。

これも格安simとよく似ていますね。(笑)

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会社選びが大変

デメリットはないことが分かったけど、実際どこにしていいかわからない!

これはよくある話ですね。まとめたサイトを利用して試算してみればすぐ比較できます。最近は便利な世の中になっております。

kakaku.com

こういうサイトで調べて決めていいでしょう。

あとは一番楽なのはセット割ですね。ガスと電気セットにしたら安くなったり、携帯電話の会社とセットで安くなったり色々あります。

各携帯電話の会社のホームページで電力のセット割を調べてみましょう。

 

さいごに

いかがでしたか?電力自由化というものがどんなものかザックリとおわかりいただけましたか?

1つ言えるのは1人暮らしで電力消費の少ない場合はあまりメリットがないことが多いです。2-3人以上で住んでいると安くなる可能性が高いです。

安いだけで飛びつくのではなく、「契約期間の縛り」などがあることもあるので、引っ越しが多い人は注意して選びましょう。というのも、次の引っ越し先ではその電力会社は使えないエリアなんてこともあるので・・・

僕は次引っ越しが終わればそのとき乗り換えも考えます。