先日近くの中華料理屋のお弁当を頼んでみんなで食べました。そこは有名なお店でランチ帯はいつも満員なのです。
後輩が言った。
「これ、中華の中では何料理ですかね?辛くないから四川ではないか?」
ふーむ。
中華料理もサクッと復習しますか(笑)
中華料理と中国料理
子供の頃から中華料理は好きで、よく食べています。
それもそのはず中華料理というものは中国料理を日本人の口に合うようにアレンジしたもののことです。
実際中国語で"中華料理"は中國菜(チョングォーツァイ)といい、中華菜とは言いません。
”中華” 料理店で出てくるエビマヨや天津飯や中華丼は実は日本で作られました。
そう、「中華そば」も made in Japan!
中国料理 と書いてあるお店は本場の味つけで本格的で高級なイメージのお店ですね。
世界三大料理
中国料理は世界三大料理(The Three Grand Cuisines)の一つ。
フランス料理、トルコ料理、中国料理の3つ。
トルコ料理は意外かもしれませんが、トルコは地理的にアジア、アフリカ、ヨーロッパに囲まれており
様々な食文化も集まってきたからなのでしょう。
中国料理のザックリした特徴
- 油を使った揚げ物が多い
- 冷たい食べ物が少ない
- 淡水魚の料理が結構多い
中華鍋に油をたくさん入れて炒めているのはよく見ますよね。
また、昔から温かい食事を取ることが重要とされているようです。
中国には5回ほど行きましたが、中国の人たちはよくお湯を飲みます。
お店で出てくる水やビールもぬるいことが多かったような・・・
冷えたものはよくないという考えなのでしょうか。
魚については、中国の内陸部では海がないので淡水魚を食べるようになったようです。
日本に来られる中国の人たちはお寿司食べているので海水魚も人気なのでは?
寿司屋のおじさんに聞くと「中国人はサーモンが大好きや」と言ってました。
四大中国料理
日本では中国料理を大きく4つに分類する。
- 山東料理(北京ダック、水餃子など) 味が濃い
- 上海料理(上海ガニ、小籠包など) 甘い
- 広東料理(チャーシュー、フカヒレスープ、飲茶など) 薄味
- 四川料理(麻婆豆腐、担々麺、回鍋肉など) 辛い
ちなみに中国では8つに分類するそうです。
日本で発展した中華料理
日本の中華料理のほとんどは広東料理系だそうです。
(中華街が多数存在するがそれらの多くは広東料理)
薄い味付けで、飲茶などがそうです。
それが日本国内で日本人向けにアレンジされていきました。
戦時中の満州(正式には満洲)に日本人も多くおり彼らが戦後日本に餃子を持ち帰ったと言われています。
焼き餃子
中国・台湾で食べられる餃子(チャオズー)は水餃子です。
皮が分厚く主食として食べられるそうです。
日本でおなじみの焼き餃子はあまりメジャーではありません。
日本で焼き餃子が浸透した理由は謎が多いのですが、
戦後満州からの引き上げした人たちがチャオズーを懐かしんで作ろうとしたけども
鍋がなかったので代わりに鉄板で焼いたんじゃないか説や
日本では米が主食なので、おかずとしてアレンジすると皮が薄くなった説
などいろいろあります。
餃子という言葉から考える
餃子は中国語では餃子(チャオズー)といいます。これは水餃子であることは上でも書きました。
ちなみに焼き餃子は鍋貼(グォーティエー)といいます。そう、王将で「イーガーコーテー」は ”一個鍋貼” のこと。
あと、僕ははじめ『ギョーザ』という音について
餃子の朝鮮語読み(교자 ギョジャ)ではないかと長年勝手に思っていますが、なんと満州語もで餃子(giyose)というらしく、歴史から考えると満州語説が正しいですかね。
そうそう、韓国語(朝鮮語)では餃子のことを饅頭(만두 マンドゥ)と言います。
そこからも餃子(교자)説は違うのかもしれません。
やはり言葉を学ぶと歴史も振り替えて楽しいですね。