コップを洗うのがめんどくさいし、使い捨てだと衛生的だし・・・
色々な理由で僕自身しょっちゅうコンビニで水やお茶や炭酸飲料を買います。
それらはすべてPETボトルに入っていますね。
今回はこのPETボトル飲料に関する記事*1から学びましょう。
PETボトル
例によってまずは予習しておきましょう。
小学校の社会か理科かで学んだ記憶がありますが、PETはポリエチレンテレフタラートの頭文字をとったものです。
使用用途で一番有名なのが、飲料水のペットボトルです。その他にもフリースなどの衣類にも使われています。
レジ袋有料化になったのは、レジ袋が海洋ゴミとして捨てられ環境破壊をしているという主張や、またそれらが紫外線などで分解されマイクロプラスチックとなることで海洋生物への影響が危惧されているからというのが表向きの理由です。
▼レジ袋有料化▼
もちろんこれ以外にも、実際はコスト高で無料でレジ袋渡すと経費が嵩むのと、エコバッグを商品化すると新たなビジネスチャンスになるという裏の理由もあるでしょうね。
それはさておき、マイクロプラスチックが魚などに蓄積するとよくない!という主張があります。しかしながら、現時点でどんな影響があるかというのは実は全くわかっていません。
では、本題に入りましょう。
大量のプラスチック片
米・コロンビア大学の研究チームによると、ペットボトルの水1Lの中に、平均して24万個のプラスチック片が混入していることがわかりました。
これがどんなもんか想像はできませんが、とりあえず大量なんでしょう。
で、それらのうち9割はナノプラスチックで残りの1割はマイクロプラスチックだったそうです。
一応大きさの定義としては上図のようになります。つまり、PETボトル内の水から見つかったのは1μm未満のプラスチック粒子ということです。
テクノロジーの発展
PETボトル内の水にマイクロプラスチックが含まれていることを初めて報告*2されたのは2018年、たかだか5-6年前にすぎません。
この時の技術では、1LのPETボトル水の中に髪の毛の太さより大きいものが10、それより小さなプラスチック片が300見つかりました。しかし、1L内に300程度のものが体に何か影響あるだろうか?と考えられました。
今回の研究では最新のレーザー技術を駆使してスーパー小さい粒子まで検出できるようになったのです。
すると、1L中のボトル水には銘柄によりますが、11万~37万(平均24万)ものプラスチック微粒子が含まれていることが今回わかりました。
危険性の指摘も
これらの結果に対して、「それ見たことか」と声を挙げる研究者も紹介されています。
ある科学者は、まだ解明されていないが、このようなプラスチック微粒子に大量に曝露することは大きなリスクであると言います。そして、特に脳や体がまだ発達途中の子供にとって特にリスクが大きいと。
『体内に侵入・沈着』
体に有害であると主張する科学者の説によると、プラスチック微粒子が体内に入ると、各臓器に侵入し、細胞の活動を阻害してしまうのだと。
そして、胎盤を通じて赤ちゃんにも移行して影響を与えると。
非常にザックリで、なんかワクチンや5Gの悪影響を論じるのとカブるのですが。。。( 一一 ;)
ま、こうしたことで、ミネラルウォーターなど買って飲まずに、水道水を飲むとよいとおっしゃられております。
この主張に対しては、もちろん否定的な声もあります。
最初にも書きましたが、マイクロプラスチックなどが体にどのような悪影響を与えるのかまだ何もわかっていません。あるいはどのくらいの濃度なら問題があるのかもわかっていません。
その時点で、大々的に宣伝するのはいたずらに恐怖を煽っているだけであると。
さいごに
当たり前の話をしますと、金属の容器を使うと、水の中に金属イオンが溶け出します。
紙コップに水を入れても防水加工してあり、そこにポリエチレンが使われています。
どんなものであっても目に見えないものが溶け出すなんて話は当たり前なんです。
科学では、それらがどういう影響を与え、そしてどのくらいの量・濃度で影響が出るのかというのを見つけるものですね。
ちなみにWHOは2019年に、ペットボトル水の飲用は現時点では人体に影響を与えないと報告*3しています。
もちろん、これから先、新たな知見が入れば結論が変わるかもしれませんが。
気にしすぎると毎日の生活疲れますもんね。
では、また(^^♪