過去に戻って人生をやり直せる・・・
今amazonでやってる韓国ドラマ『私の夫と結婚して』も10年前に戻りますな。整形を堂々と公表しているパク・ミニョンが好きで見ておりますが、昔の写真はググらないでね♪このドラマに関してはそら豆様の記事をご参照ください♪
さて、タイムマシーンは実際可能なのでしょうか?w
今回はBBCの記事*1を参考に見ていきましょう。
相対性理論
誰もが聞いたことのある単語、相対性理論。
これはアインシュタインが発表した時空間に関する理論です。
難しすぎる相対性理論を一行にすると、「時間の流れは一定でない」ということになります。ザックリ言うと、同じ1時間でも遊んでいる時は早く過ぎ、授業などは長く"感じ"ます。
光速に匹敵するくらいの高速で移動する物の中では時の流れはゆっくりになるそうです。(特殊相対性理論という)
この考え方からできたのが、双子のパラドックスです。
双子の宇宙飛行士で、一方が宇宙で光速に近い速度で移動し、地球へ帰還すると、待っていた双子よりも、時間の進み方が遅いので、若いままであるというものです。
ま、日本では浦島太郎にちなんでウラシマ効果などとしても知られます。
▼アインシュタインと原爆投下▼
現実世界では
では、これらの相対性理論は我々の現実世界でも実感できるのでしょうか?
答えはNOです。
そもそも相対性理論の基礎にある光速というものが重要です。
静止していようが動いていようがそれに対する光速は常に一定だという事実があるからです。
光速は秒速30万kmほどであり、宇宙一速いです。
この光速に対して、我々の日常に見られる移動速度と言えば、例えば新幹線(300km/h)だってたったの秒速83mですから、光の速さの300万分の1未満です。
光速からすれば”ほぼ0”で静止しているようなものです。
現実世界でこの相対性理論を実感するのは難しいです。
GPS
それでは、カーナビやスマホに入っているGPSはどうでしょうか?
GPSには福島原発事故で有名になったセシウムなどの元素の周波数を利用した原子時計でできています。
GPSは衛星で地球の周りを高速で回っており、その公転速度は秒速3.9km*2なので、時速1万4000km、光速の8万分の1くらいです。
このGPSに搭載されている時計は実際に地上の時計より早く進むことが確認されています。この誤差を修正しないと、GPSはズレを生じるので定期的に調整しているのです。
あれ?!光速に近い速度で移動すれば、「時の流れは遅くなる」ってさっき書いてあったのに、GPSの時計は早くなるの??
めちゃややこしいですが、本来ならばGPSの時計は高速移動しており、少し遅れるんです。ところが、時空を歪めるもう一つの因子として”重力”があります。(一般相対性理論という)
地上から離れたところにある衛星は重力が弱く、その場合時間は早く進みます。
で、差し引きすると、若干だけ早く進むことになるようですな。
未来には行ける
ここまでをまとめると一つ言えることがあります。
相対性理論によれば、未来に行くことはできるのです。
これは先ほど紹介した双子のパラドックスとかウラシマ効果のことです。光速に近づくくらい速く移動できるようになれば、その中では時間はゆっくり進みます。
そして地球に帰還すると、自分以外は時間が早く進んでいますので、ある意味”未来に来た”と言うことになるわけです。
少なくとも現時点での最速の乗り物である国際宇宙ステーションに1年間乗務して地球に帰還しても0.01秒だけ未来に行ける*3ことになり、現実的には意味はなしません。
将来、さらに光速に近づければ話は別かもしれませんが、その乗り物に人類の体が耐えられるかという問題もありそうですね。
過去には戻れない
一方で、現在のところ過去に戻ることはどうでしょうか。
時間的閉曲線とかワームホールという言葉は耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、これら2つとも存在が確認されたわけでなく、「存在すれば過去に行けるのにな~」というもののようです。
また過去に行けない理由として他に知られているものもあります。
親殺しのパラドックス
これは有名なものですね。
ちなみに英語でも韓国語でも『お爺ちゃんのパラドックス』と言います。
もしあなたがタイムマシーンに乗って過去へ行き、あなたの親を殺したとしましょう。
すると、その時点で後世にあなたが生まれることはないので、あなたという人間自体が存在しません。
となると、あなたの親を殺したのは誰ですか?
つまり、過去に遡ることはできないのです。
そして、百歩譲ってドラマのように過去に行けたとしても・・・
現在ある事実は変えれないということもこのパラドックスは語っています。
起こったことは途中経過は変われど必ず起こる。
何か違ったことをすると、歴史の自己修復能力で結局同じような結果になるというものです。
うーん、なかなか面白いですな
では、また(^^♪