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アメリカ外交官の謎の脳損傷

アメリカの外交官が2016年頃よりキューバや中国で謎の脳損傷を受け、聴覚障害などの体調不良を訴えている問題で、他にもCIAや国務省などにも被害者が見つかったと伝えられています。

いったい何があったのでしょうか。

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総勢130名以上

2016年より謎の脳損傷により聴覚障害などの体調不良を訴えるアメリカやカナダの外交官が多数います。今回の発表ではCIAや国務省、国防省にも被害者がおり、総勢130名を超えると言います。外交官たちは脳MRI検査で脳損傷が認められました。

調べていくうちにキューバだけでなく、中国・広州に駐在するアメリカの外交官も同様の異常が見つかりました。全例の半数がキューバと中国での現象です。

アメリカ政府の報告書では犯人は特定していませんが、何かしらの音響・ノイズやマイクロ波による攻撃である可能性が高いとしています。

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ポイント1

ハバナ症候群

この脳損傷による聴覚障害などは、最初にキューバのハバナで見つかったことからハバナ症候群と呼ばれています。

様々な方向から奇妙な摩擦音が聞こえたり、大きい耳鳴りや身の震えを経験した人もいました。その家族や周囲の人たちには同様の症状はありませんでした。

時間としては長ければ30分続くこともあったようです。外交官たちが自宅やホテル室内にいる間に常に起こったと報告されています。

この異常音は録音されており、その解析をもされましが、見解は様々でした。

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ハバナ症候群に対する見解

コオロギの擦る音で長期に持続するめまいや聴覚障害、記憶喪失などが起こるでしょうか?しかもアメリカやカナダの外交官のみに。笑

蚊の駆除剤の神経毒についても、家族や周囲の人には同様な症状が見られないは変ですね。そう、結局アメリカのいうマイクロ波攻撃が可能性としては残るのです。

こうして2017年8月 米・トランプ大統領は国民に対してキューバへの渡航自粛を勧告しました。

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ポイント2

中国、アメリカでも

2018年に中国最大のアメリカ領事館である広州の総領事館で似た症状を訴える職員がいました。アメリカ帰国後の精密検査でキューバで脳損傷を負った人と同じような脳損傷が見つかりました。

キューバで最初の報告があって以降、中国、ロシアにいるアメリカ外交官もハバナ症候群を発症していることが次々と発覚しました。

なんと、アメリカでも報告があり、ホワイトハウス内外で、ホワイトハウスの職員がハバナ症候群を患っているのです。

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ポイント3

マイクロ波攻撃

そもそも、マイクロ波攻撃とはどんなものでしょうか。マイクロ波というのは電磁波のひとつで電子レンジやスマホの電波などに広く使われているものです。

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このマイクロ波を武器に転用したもので、有名なものが指向性エネルギー兵器(DEW)です。兵器と言えば、爆弾とか機関銃とかイメージしますが、新時代の兵器はそんなもん使いません。

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実はこの指向性エネルギー兵器は第二次世界大戦のころから研究がされていました。現在もまだ一応”開発中”ということになっていますが、実用化されているものもたくさんあります。

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指向性エネルギー兵器

これらの兵器の特徴は銃や爆弾のように人を殺さないことがポイントです。非殺傷兵器に分類されます。つまりは戦争などに使うよりも暴徒鎮圧など平和維持目的での使用が一般的です。

クルーズ船などが海賊に襲われそうになったときにもこのような音響兵器を使用することが知られています。

もちろん、マイクロ波は兵器だけでなくいい目的にも使われています。医療では例えば尿路結石に振動波を与えて破砕したり、リラクゼーションに使われたりもします。

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ポイント4

ロシア黒幕説

さて、アメリカの外交官に対してのマイクロ波攻撃が事実だったとすれば、どこがしているのでしょうか。名前が挙がっている国で見ていきましょう。

ロシアに疑惑が向けられているのは、ロシアやポーランド、ジョージアなどソ連と関係のある国に駐在するCIA高官らがハバナ症候群になっていたからです。

ロシアは何十年にもわたって「マイクロ波兵器」の開発を行っているということはアメリカも当然把握しています。大統領選挙でもロシアが影響を与えようとした疑惑があるなど、疑われる理由は十分にありますが、確たる証拠はありません

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ポイント5

中国黒幕説

中国軍が、国境紛争地域にいるインド軍に対してマイクロ波兵器で撃退したとされる事件が2020年にありました。インド軍は吐き気により、立つこともままならなくなったといいます。

これに対しては、なぜかインド政府が否定しています(笑)なんで?

中国政府は「ノーコメント」。

いずれにせよ、軍事評論家らの見解としても中国はマイクロ波兵器の実用化にすでに成功していると見られています。アメリカもそう考えているようです。

当然、最近の米中関係、冷戦みたいなもんですが、これを考えると、中国で外交官がハバナ症候群になっているのも納得がいきます。

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ポイント6

キューバ黒幕説

これにはキューバとアメリカの関係を知る必要があります。

ざっくりですが、第二次世界大戦以降、キューバはアメリカから支援を受けた軍事政権でした。それに反発したフィデル・カストロチェ・ゲバラらが蜂起して起きたのがキューバ革命(1959)です。

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キューバ革命

以降、ソ連と距離を縮め、依存していたキューバ経済はソ連崩壊とともに下落の一途をたどります。その後のロシアはキューバを援助するほどの余裕はなかったので、キューバはかなり貧しくなりました。

その後オバマ政権で、2015年にキューバとの国交正常化を決めました。これでアメリカからの観光客も増え、キューバは潤い始めましたが、トランプ政権になり、キューバへの支援を打ち切りました。

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アメリカとキューバの関係

実は、キューバはカストロ議長を中心に軍人だけが潤うシステムになっていたのです。また、いくつかのテロがキューバによるものとされており、テロ支援国家に指定しました。

というわけで、キューバはトランプ政権による厳しい制裁によりまたまた経済は立ち行かなくなり、反米感情が高まっているということです。

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ポイント7

さいごに

いかがでしたか。マイクロ波を利用した兵器は既に実用化されています。アメリカの外交官を狙ったハバナ症候群の黒幕がどこなのかはまだわかりませんが、3者3様に動機としてはありえそうです。

それにしても恐ろしい話ですねー((((;゜Д゜)))

では、また(^.^)ノ