世界的な流れでLGBTQの権利や差別についてみんなで考えようという風になっています。
日本でもLGBTQ理解増進法案というものが議論されています。この議題はきれいごとで「差別をなくそう」で終わる問題ではありません。
今回はアメリカで2021年に起きた事件*1を学んでいきましょう。
LAの韓国式スパ
事件の舞台となるのはロサンゼルスのコリアタウンにあるウィ・スパ(Wi Spa)*2というスーパー温泉的なところです。
その投稿によると、自分は”女”であると主張したトランスジェンダーの男性が女性浴室で、少女に対して大きくなった象さんを見せつけたというものでした。
このニュースは、トランスジェンダーをあまりよく思っていない保守層が反応し、どんどん拡散されていきました。
LAのあるカリフォルニア州では、トランスジェンダーの性別については、本人の”性自認”に合わせるようにと決められています。
当該スパでも、本人の性自認に合わせて、どちらかの浴室に入ります。
ということは、男性でも「私はトランスジェンダーで女です」と言えば、女性の浴室を使うことになるわけです。
これは、温泉文化のある日本では特に重要な問題となりそうです。
大規模なデモ
”だからトランスジェンダーは認めてはいけない!!”
こうして反トランスジェンダーの集団は大規模なデモを開始します。こういったときどういう層に訴えかけると効果があるでしょうか?
少女にいきなり”怒った象さん”を見せるなんて許せない!!
子供を育てる親世代は、元々トランスジェンダーに対して何も思っていなくても『負の感情』を持つようになります。
活動家の常套手段は基本的に『子供への影響』を執拗に訴えかけます。
トランスジェンダー支援者たちもこのデモに対抗しますが、デモ参加者や警察から暴行を受けたといいます。
また、記事によると、この極右デモ参加者には陰謀論集団Qアノンが多くいたそうです。
ここまでの流れ、反ワクチン活動と非常によく似た流れですね(笑)
▼反ワクチン団体の正体▼
深まる疑惑
さて、そもそものインスタグラムの投稿内容には疑惑たくさんあったのです。
インスタグラムにフロントへの苦情のビデオを投稿した女性以外にこのトランスジェンダーの男性の目撃者がいなかったのです。
さらに、取材が進むにつれ、ある疑惑*3が出てきたのです。
インスタグラムの投稿主は、カリフォルニア州での『LGBTQ差別禁止法』に反対するNPO団体のメンバーに加わっていたのです。
こうしたことから、差別禁止法を無くす目的で、民衆の怒りを得ようと、事件をでっち上げたのではないかという疑惑が生じました。
そもそも、このトランスジェンダー露出狂は存在しない説、一般男性の協力者に露出狂を演じさせた説がありました。
犯人の逮捕
ところが、1か月以上経過して、52歳の”男”が逮捕・起訴されました。
実は初めのうちは他の目撃証言がなかったのですが、後日 他の目撃証言や通報が出てき、警察も調査を進めていたのでした。
ダレン・メラガー被告は自称トランスジェンダーで、実は”性犯罪者”として登録されており、過去にも幾度となくわいせつ物陳列を行っていました。
一次は『でっち上げの茶番劇』として幕を閉じようとしたこの事件は、犯人は実在し、しかも過去にも同じような罪に問われた”男”でした。
この逮捕・起訴によりLGBTQに関するトイレやスパの使用に関しての議論が再び熱を増しています。
法律家の見解
この事件に対して法の専門家たちの意見が紹介されています。
まずはLGBTQ支援活動を行っている人は、
カリフォルニア州内のスパやトイレでは本人の”性自認”を尊重することを基本に長くやってきているが、それにより『安全が脅かされている』というエビデンスはないと述べ、現状のままで問題ないと言います。
うん、こいつ、寝とぼけとんな(笑)
また、別の専門家は、スパは裸であることが普通であり、その状況で『見せつける』という意図を証明するのは難しく、公然わいせつとするのは困難であると。
また、この一件をもって、すべてのLGBTQに対する偏見に繋がることが問題だと言っています。
しかし、問題はLGBTQを主張して女風呂に入る模倣犯出るやんけ!って話なんですが、どうも論点がズレてますね、この人ら(笑)
さいごに
いかがでしたか?
長らく人間の性は男女の2つだけとしされてきました。これは生物学的な性別である sex という単語だけで表せました。しかし、時代とともに単に性器だけでなく、社会的・文化的側面からも”性別”を考えるようになり gender という言葉も広く使われるようになりました。
法律は決められた日から一気に変更はできるのですが、人の気持ちというものはそう簡単には変えられません。
今後日本でも、同じように女風呂や女性トイレでの問題は出てくるでしょう。
皆さんはこの問題どう考えますか?
では、また(^.^)ノ