昨年夏はものすごいタピオカブームがありましたね。街中どこに行ってもタピオカが売っていて行列ができていました。
いまやコンビニでもレギュラー商品のタピオカですが、それは本物のタピオカではないかもしれませんよ~
今回はタピオカの基本事項と日本でのブームについて学びましょう。
タピオカとは
タピオカとはキャッサバと呼ばれる南米やアフリカでたくさん獲れる芋からできています。このキャッサバは栽培が簡単で南米やアフリカで人気となりました。しかし、キャッサバは皮や芯などに毒があるので、そこはどけて食べないといけません。
キャッサバはデンプンが豊富で、キャッサバからデンプンを取り出す製法をブラジルでtipi'óka と呼び、それがタピオカに転じたと言われています。タピオカのデンプンは加熱すると糊のような粘度を持つため、冷凍うどんやコンビニスイーツの増粘剤(=つなぎ)として使われます。
タピオカパール
タピオカミルクティーの中に入っている黒いタピオカはタピオカパール(tapioca pearl)と呼ばれます。タピオカは長時間液体につけていると水を吸ってブヨブヨになるので、お店でその場で作られたタピオカティーにしか向きません。
では、コンビニなどで売られているものはどうでしょうか?当然、本物のタピオカが入っていたら飲むころにはブヨブヨになっており、餅のような触感は失われてしまっています。そこで、代用品としてイカスミなどで色付けしたこんにゃくを使用しています。
タピオカティー
台湾から入ってきたこのタピオカティーは日本でも大人気となりましたね。本場の台湾では呼び方が2つあります。タピオカパールが大きいものを「波霸奶茶(ボバナイチャ)」といい、普通サイズのは「珍珠奶茶(チェンジュナイチャ)」と呼びます。
考えてみればボバティーとも呼ばれるのはこの波霸(ボバ)から来ているのですね。ちなみに英語ではbubble teaと呼ばれます。
日本でのブーム
1990年代に台湾のチェーン店舗が日本に進出してきたとき、このタピオカティーなどが一般的に日本で知られるようになってきました。そして2008年ごろに一度ブームを迎え、それとともに国内でタピオカティーの専門店が増えました。
今回のブームは第3次タピオカブームと呼ばれます。こちらはインスタ映えがキーワードとなりました。また、今回のブームの特徴としてミルクティー以外にもウーロン茶やほうじ茶にもタピオカ入りが登場したり、飲料以外の菓子としても登場しました。
ちなみに欧米ではタピオカプリン(tapioca pudding)という食べものが以前から人気があります。
まとめ
タピオカの原料はキャッサバ芋のデンプン
台湾でできたタピオカティーは日本でも人気に
コンビニなど保存商品はこんにゃくで代用