日本では少子化が喫緊の問題ですが、世界的に人口は増えているのです。
すると、将来の食料、特にたんぱく源が不足するとかなんとかで、『昆虫食』がここ最近ゴリ押しされていますね。笑
さて、今回は世界の人口増は水増しされてるのでは?というところ見ていきましょう。
世界の人口は増えている
第二次世界大戦が終わった直後の1950年、世界の人口はおよそ25億人でした。
その後、公衆衛生の発達、医療・農業・畜産業などの発展などとともに世界的に人口は増えていきます。
2020年の世界人口は約80億人とされますが、そのうち中国とインドでそれぞれ14億人いるので、この2国だけで世界の35%が住んでいることになります。
国連の予測*1では、2050年ごろには約100億人となり、その後横ばい~微減になります。
当然ですが先進国では少子化が進んでおり、発展途上国も発展とともに今後少子化になってくるからです。
さて、今回は『人口』が当てにならないお話を見ていきましょう。
ナイジェリア
アフリカ"最大"の国
アフリカの国々では若者が多く平均年齢が低いことは有名です。
衛生状態や医療設備の貧弱な途上国では子供はたくさん生まれます。理由は様々で、娯楽が少ないとか、避妊具の不足、感染症で子供も一定数が死んでしまうなどからです。
そんなアフリカで最大の人口を持つのが、ナイジェリアで、約2億1000万人(世界7位)とされます。当然、人口が多いと、市場規模も大きくなるので、アフリカ最大の経済大国でもあります。
行政としては、どの地域にどの年代がどのくらい住んでいるのかを把握することは、インフラなどの都市計画をする上で重要です。つまり、出生・死亡届の管理や国勢調査をしっかりやることが重要なのです。
問題だらけの国勢調査
しかし、ナイジェリアで行われてきた国勢調査は問題だらけでした。
スタッフの質や、方法論、さらには政治的意図を持った不正な介入や数字の操作があったのです。
実は国力を上げるためにも、人口を増やした自治体には報奨金が国から出ます。
国から予算をつけてもらうためにこぞって人口を水増ししていったのでした。
例えば1962年の国勢調査では、”国が主体”となりやったところ、人口は約4500万人でした。ところが、「その数は疑わしい!」との主張が通り、翌年再調査されました。
このときから、国が直接するのではなく、自治体ごとに委員会を設置し行いました。すると、総人口は5570万人でした。 1年前と1070万人も増加してます(笑)
多民族国家
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
実はナイジェリアは500を超える多民族国家なのです。言語、文化、宗教もバラバラです。民族闘争が相次ぎ、州が分裂していった経緯があります。
つまり、各民族を代表する州は、ちょっとでも自分たちの力を大きくしたり、国からの予算をつけようと必死で数を粉飾したわけです。
かくして、ナイジェリアの国勢調査は実態を反映できていないことがわかっています。
中国
一人っ子政策
人口14億人といわれる中国では、人口抑制の目的で一人っ子政策が行われてきました。
1979年に始まった一人っ子政策は、一人っ子の家庭は優遇するという七優先を行いました。
奨励金に始まり、就職まで優先に、さらに年金も増加してくれるというものでした。
すると、一人っ子を選ぶ家庭は増えるでしょう。それだけではありません、国は罰則も準備しました。
二人目以降は超過出産費がかかり、さらには昇給や昇進なし、賃金カットという鬼です。
一応、一人っ子政策の例外もありまして、両親が一人っ子だったり、海外で出産とかです。
こういった極端な政策の結果、急速な少子高齢化が進んだこと、黒孩子(ヘイハイツー)という戸籍にない子の存在、小皇帝とよばれるクソワガママな子供の増加などの問題が出ました。
また、労働力欲しさに男児を求め、女児とわかれば中絶することも横行し、現在の男女バランスが崩れ、結婚相手の女性がいないという問題もあります。
その後、2016年に中国は一人っ子政策を中止しました。
「回復は難しい」
その一人っ子政策による余波は大きく、現在は「3人産みましょう」としている中国ではこの少子高齢化の進行を抑えることは難しそうです。
米・ウィスコンシン大学の研究者:易 富賢氏によると、2020年の国勢調査は14億1000万人としていましたが、実際は12億8000万人しかいないと言います。
また、出生率も国の発表よりも低く、少子高齢化を止めるのは難しいと。
しかし、一人っ子政策をやめても子供が思うように増えないのはなぜでしょうか?
子供が増えれば教育費がかかります。しかも、中国の学歴社会で生き抜くのは非常にストレスで、それらも合わせるとたくさん子供を作る気にならないと言います。
少子化対策にはこの教育費の問題や異常な学歴社会の改革も必要といいます。
水増しの理由
さて、ナイジェリアに続いて中国でも国勢調査の信ぴょう性が疑われているわけですが、何が原因なのでしょうか?
どっかで聞いたことあるな~(笑)
50年前の大躍進政策で、各地方が昇進や報奨目当てに収穫量を水増ししたのとまったく同じ。その結果、大飢饉を起こし大量の死者が出ました。
▼地方がこぞって水増し▼
さらに、国民も架空の子供を作るとメリットがあります。そもそも架空なので、教育費不要、学歴社会のストレスなし。
それでいて、第2子出生証明により20以上の社会的メリットを享受できるため、ネット上で偽証明書が売られているそうです。
さいごに
いかがでしたか?
アフリカ最大の人口を誇るナイジェリアでは、民族間の争いで優位に立つために人口を水増しし、中国では国民が社会的メリットを得つつも、子を増やすデメリットを排除できる『偽装第二子』で水増しをしていました。
中国の場合、敵対する隣国インドとの張り合いもあるので、負けじと14億と言っているのもあるかもしれません。
この2国だけでも2-3億人は水増ししているのを考えると世界の人口は70億くらいなのかもしれませんね。
いずれにしても、人口が減ると、市場は小さくなります。日本も将来は厳しい・・・
では、また(^^♪