マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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手錠にモザイクはなぜ?逮捕されたらどうなる?

ニュースで逮捕された容疑者を見るといつも手錠部分にはモザイクがかかっている。

これは、まだ容疑者の段階であり、『無罪』となる可能性があるからだそうです。

いわゆる人権侵害にあたるとのこと。

 

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誰でも逮捕できる!?

法律で逮捕の定義は以下のようになっています。

捜査機関または私人が被疑者の逃亡及び罪証隠滅を防止するため

強制的に身柄を拘束する行為

 

そう、つまり、私たち一般人でも犯人逮捕はできるのです。

 

逮捕された後は警察では最長48時間、検察で最長24時間の計72時間まで身柄の拘束ができます。

 

もちろんそんな短期間で検察の調査は終わらないので裁判所へ拘留請求を行い10日間の延長が可能となります。

 

逮捕されると連絡が取れない

逮捕されると外部との連絡は自由に取れません。なので、会社への連絡もできず『無断欠勤』扱いにされてしまいます。留置場に入れられ、唯一連絡が取れるのは弁護士のみなのです。

 

書類送検は逮捕されない

よくニュースで耳にする『書類送検』とは、被疑者を逮捕せずに事件記録や捜査資料を検察官に送ることです。

 

逮捕するかしないか

警察官は「逮捕(身柄拘束)をする正当な理由」が必要である。

また、「逮捕の必要性」も条件となります。

 

つまり

  • その犯罪を行った可能性が高いこと
  • 逃亡の可能性があること
  • 証拠隠滅の可能性があること
→ この場合逮捕状を請求し逮捕する
 

逮捕と検挙は違う

もうひとつよく耳にする「検挙」
これは厳密には逮捕とは少し違います。
逮捕とは身体拘束、手錠をかけられることです。
一方、検挙は逮捕だけでなく、例えばスピード違反で書類を書かされることも含めるのです。逆に言えば『検挙』の中に『逮捕』が含まれているのです。
 

警察官と刑事

制服の警察官にスーツ姿の刑事さん。
実はどちもら同じ警察で役割が違うだけなのです。
警察学校を卒業すると、まずは交番勤務から始まります
その後、業績などと希望によって刑事になるようです。
 

警察と検察は違う

簡単に言うと
  • 警察は犯人を捕まえる
  • 検察は犯人を起訴する
 
検察官になるには司法試験に合格するなどが必要となります。
 
 
なかなか奥が深いものですな。