日韓関係が悪い理由として挙げられるのは、慰安婦問題、徴用工問題など過去の歴史認識の差異に起因することが多いわけです。慰安婦問題は日本人も避けてはダメで、学ぶ必要があります。
学ばないと、声高に『主張する』人がすべて正しいとなってしまうからです。今回は慰安婦問題の根底から学んでみましょう。
慰安婦は実在
慰安婦があったことは歴史的に間違いない事実です。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツも戦時中は慰安婦という制度がありました。韓国の慰安婦問題は太平洋戦争だけでなく、朝鮮戦争、ベトナム戦争の時にもありました。
ここで問題が出てきます。なぜ日本だけがこれだけ大きな政治問題になったのでしょうか。キーワードは人権問題です。
実は養父が悪い
1991年になって突如として現れた慰安婦問題。最初に名乗り上げたのは元・慰安婦の金学順(キム・ハクスン)さんです。
彼女の経歴は訴状*1にしっかり書かれています。
ベストセラーとなった反日種族主義(著者:李 栄薫 氏)によると、金学順さんは元々継父との関係が不仲であり自らの意志で妓生(キーセン=娼婦、売春婦)学校へ行くことにしました。このとき親により40円で売られたそうです。その後、買った養父により中国へ連れていかれ慰安所で働くこととなったと証言していました。
そうなんです、養父が”売った”のです。この部分が段々と都合よく消されていきます。
しかし、その後証言を変えて、裁判の時には「軍に連れていかれた」と言いました。
また、最初金学順さんが日本に訴えたのは、慰安婦の給与代わりの軍票(戦時中の疑似紙幣)が敗戦により紙切れになった分を賠償してほしいというものでした。
政治利用された
朝日新聞が報道のときに『妓生学校に行った』ことや『妓生として売られた』ことには”あえて”触れなかったことは、印象操作です。それを書くと、”自分の意志で”慰安婦になったことが世間に知られては困るからでしょう。
軍票で支払われた慰安婦の給与が、一部受け取れていないから保証してほしいという訴えを見事に日韓問題に発展させ政治利用されたわけです。
社民党の福島瑞穂 氏は人権派弁護士でした。そのときに元・慰安婦の金 学順(キム・ハクスン)さんをNHKの番組に連れてきて「こう答えてください」と事細かに指示していたことを元NHKの池田信夫さんが証言*2しています。
人権派弁護士”として、政治問題化して名前を売り、ついには国会議員になり、いまや社民党の党首です。この人が給与保障を、”人権問題”にしたてあげたのです。
吉田証言と朝日新聞
日本での慰安婦問題を大きくしたのは紛れもなく、作家吉田清治と朝日新聞と福島瑞穂議員です。
複雑な話ですが、まとめると吉田清治という作家が1980年代になって「自分は戦時中に慰安婦狩りをした」という人権的に大きな問題を言い出しました。小説『私の戦争犯罪』内でも済州島で慰安婦狩りをしたなど描写しました。
これに対して韓国の済州新聞が現地調査に乗り出しましたが、そのような事実はないと吉田証言を虚偽と判断*3しました。日本の研究者も同様に済州島で調査を行いましたが、そのような事実はありませんでした。
ところが、日本の朝日新聞が16回にもわたる連載を行いこの吉田証言を日本中および世界中に広めたのです。
フィクション
この話は韓国にも飛び火し、大きな社会問題となり今に至るわけです。
さらに日本国内では、この吉田証言をもとに福島瑞穂氏が「親に妓生に売られた」という元慰安婦を連れてきて、日本国内でこの問題に火をつけたというわけです。
ところが、1995年になって作家・吉田清治は、いわゆる”吉田証言”は創作であることを認め*4ました。本人も想定していたより事態が大きくなり白状するタイミングを逃したのでしょうか。
虚偽の吉田証言を16回も連載した朝日新聞は20年以上スルーし続け、2014年になってやっと記事を『訂正』しました。
慰安婦支援団体
2020年 韓国検察がある支援団体事務所に家宅捜索に入ったことが韓国内でもかなりニュースになりました。その団体と言うのは慰安婦支援団体、通称:正義連です。何が起きているのでしょうか。
戦時中に心も体も傷ついたハルモニ(=おばあちゃん)たちのためにつくられたこの支援団体、いわゆる『人権派団体』ですね。
韓国の学生たちはこのハルモニ達のことを思い、募金活動もしました。
正義連も水曜集会(毎週水曜日に日本大使館の前で行われる反日集会)を精力的に行い支援金を受けたり、韓国政府から1億円以上の補助金をもらっていました。
しかし、最近になってこの団体に対して、トランプ大統領来韓時にハグした有名なハルモニ(イ・ヨンスさん)がブチギレたわけです。
端的に言うと、寄付金や支援金のほとんどはハルモニ達に使われず、団体の理事長らが自分たちのために使ったのです。
前・理事長
今、世間が注目しているのはこの支援団体の前・理事長である尹 美香(ユン・ミヒャン)さんです。彼女は、先日のコロナ禍での総選挙で、文在寅大統領と同じ共に民主党から出馬し当選しました。
人権派→国会議員。あら、どっかで聞いた流れですな。
さて、このユン議員は、高い土地を買ったり、マンションを買ったりしていますが、そこに ”正義連” への支援金が使われたという疑惑がもたれています。
(内容)
尹美香、旦那の所有する新聞に在日韓国人を助ける記事
学生たちが描いた葉書の販売代金を個人口座で受け取り
統合党「個人口座4つも使用、私的流用は明らか」
見えてきた・・・
2015年に安倍総理と朴槿恵大統領との間でなされた日韓合意のときに、日本から支援金10億円が拠出されました。しかし、このお金は元慰安婦の人たちに支払われるはずでしたが、なんと、ユンさんはハルモニたちに受け取りを拒否するように強く要請*5しました。
表面上の理由は、「日本の誠意がこもってない」と。そして、韓国政府に日韓合意の撤回を求めたのです。
今となっては理由は明白ですよね?日本と韓国が和解してしまうと、慰安婦支援団体の存在意義がなくなり寄付金や政府からの支援金がもらえないんです。ユンさんからしたら慰安婦問題が終わってしまうと困るわけですね。
この事実が韓国で今大きく報道されています。
まとめ
いかがでしたか。日韓関係が悪いのは歴史的にたくさんの問題がありました。幾度となく、関係改善を試みても失敗に終わっています。なぜでしょうか?
日韓がうまくいっては困る団体が力を持っているからです。
世論と言うのは、残念ながら"組織"により意図的に作られるものなのです。ツイッターデモも同じです。
僕は韓国語も結構しゃべれます。語学趣味ですから(笑)韓国料理も好きですし、韓国の友達もいます。
ですから、このようなある団体の勝手な理由で "2国の関係" が振り回される現実には非常に悲しいです。
▼慰安婦像の真実▼
▼徴用工問題▼
では、また(^.^)ノ