肉食が大腸がんなどのリスクを高めることは、非常に有名です。
一方で、肉を摂らないベジタリアンやヴィーガンはどうでしょうか?想像の通り、研究結果により数値は違いますが、胃がんや大腸がんなどの消化器系がんのリスクが下がることは知られています。
さて、今回は大規模研究からわかった新たな事実を学んでいきましょう*1。

ベジタリアンもがんに
オックスフォード大学の研究者らはアメリカとイギリスから180万人のデータを集め大規模研究を行いました。
すると、肉食の人と比べて、ベジタリアンでは5つの種類のがんのリスクが最大31%下がる事がわかりました。
しかし、その反面、ベジタリアンは最大91%も食道がんのリスクを高めうることもわかりました。

そして、さらにヴィーガンについては、大腸がんになりやすいことがわかりました。
ベジタリアンはより健康的なイメージで、実際、肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病は肉食の人より少ないです。
しかし、特定のがんについては肉食よりも高くなることが大規模研究からわかったという話ですね。
基本的にはリスク低下
研究結果を見ていきましょう。
ベジタリアンは膵臓がんのリスクは21%低く、乳がんリスクは9%、前立腺がんのリスクも12%低いと言う結果でした。
他にも腎がん28%のリスク低下、多発性骨髄腫は31%のリスク低下が見られました。
肉の摂取自体が問題なのか、それとも野菜摂取でなにか特別な成分がリスク低下させるのかは不明です。(一般的には肉の摂取が問題だと考えられています)
一方で、差が出なかったがん種もあります。
大腸がんや胃がん、肝がん、子宮がん、卵巣がん、口腔がん、非喫煙者の肺がんなどです。

最初の導入部分で、過去の研究ではベジタリアンは大腸がんや胃がんのリスクを下げると書きましたが、この大規模研究ではそれは示されませんでした。
これは驚きですね。
そして、一番の驚きは、ベジタリアンでは食道がんのリスクが肉食の人と比べて91%上がるということです。
食道がんのリスク増大
逆に、なぜ肉食の人が、食道がんのリスクが低いのか、これにははっきりした理由はわかっていません。
専門家らによると、肉に含まれる鉄分や亜鉛、ビタミンBだろうと言います。
これらは、動物性食品から主に摂れる成分です。これらの不足により、食道粘膜のメンテナンスに影響が出ているのではないかと考えられます。

鉄分に関して、よく「野菜で鉄分」を摂るイメージもあるかと思います。
動物性食品から摂れる鉄分はヘム鉄とい、体内への吸収率が高いです。一方で、野菜は非ヘム鉄で吸収率が低いのです。また、穀物や豆類やほうれん草をたくさん取ると、鉄分の吸収を妨げてしまいます。こうしたことで、野菜のみでの鉄分補給は極めて効率が悪いのです。
ヴィーガンと大腸がん
ベジタリアンの中でもさらに厳しいヴィーガンがありますね。卵の乳製品もダメ!っていうやつです。
なんと、ヴィーガンでは大腸がんになりやすいことがわかっています。「え、肉食べてないのに、大腸がんなるの??」

これに関しては、牛乳を避けるなどにより、カルシウムの摂取量が不十分になりがちということが原因と考えられています。
1日1杯の牛乳で、大腸がんのリスクが17%下がるという報告もあります。
日本人は、カルシウムの摂取が極めて少ないことも有名です。
▼カルシウム不足で大腸がん▼
まとめ
ペスカタリアンとは、ベジタリアンだけど、魚は食べますって部類の名称です。
ペスカタリアンでは乳がんや腎がん、大腸がんのリスクが下がっていました。また、赤身の肉(牛や豚)は食べないけれど、鶏肉は食べますって人たちでは前立腺のリスクが下がることがわかりました。
先ほども書きましたが、この大規模研究では、ベジタリアンで大腸がんのリスク低下が認められませんでした。一般的には赤身の肉と加工肉が大腸がんのリスクを上げると言われており、この結果については研究者らも驚いています。
今回の研究を通じて、言えることは・・・
普段から野菜や果物をたくさん摂り、肉は少なめにし、加工肉は最小限にすること。タンパク質のために鶏肉や魚の肉も食べましょう。
ん?!これって・・・
そうです、古き良き時代の日本料理です(^o^)ノ
では、また