ついに中国入りした国際調査団体はアメリカ、ドイツ、日本を含む5つの国からなる10人のチームです。到着後は2週間の自己隔離がありますので調査はまだです。
今回の調査についてアメリカのポンペオ国務長官は「2019年の研究所内の活動を念入りに調べることが重要な任務だ」という声明を発表しました。実は既にある証拠をつかんでいるのだと言います。
2019年の12月に武漢で最初報告されたCOVID-19ですが、実はその数か月前に武漢ウイルス研究所内で新型コロナウイルス感染症の症状を呈した職員が複数いたことが確認されているようです。
ポンペオ氏もトランプ大統領も、武漢ウイルス研究所から”誤って流出”したと考えています。難しいのは、新型コロナの症状はインフルエンザと似ているのでこれだけでは"クロ"にはできません。
▼『コロナは人工ウイルス』証言▼
▼米国と武漢ウイルス研究所の因縁▼
今回は新型コロナウイルス感染症について新たな情報を少し見ていきましょう。
友人からのメール
某・南半球の国から来て日本に30年近く住んでいる友人がいます。ここ最近よく連絡を取っています。彼は基本的には日本のニュースやワイドショーはあまり信頼しておらず海外の英字記事で情報を得ています。
コロナについても信頼できる”一次情報”を自分で調べており、"正しく恐れる"が実践できています。しかし、そんな彼でも時々不安になることがあるそうです。
海外ではダイアモンド・プリンス号以降日本の感染対策に不信感を抱く人たちが多かったです。しかし世界中にコロナが広がると日本がユルユルの規制だけで死者数が少ないことに驚き、Japan Miracle とも呼ばれています。
一部の人は、今も日本に対して不信感を抱いているのは事実です。さて、この「日本は死者数を隠蔽している」のかについて考察していきましょう。
※ちなみに僕は即リプして否定しておきました。(笑)
超過死亡について
これは過去の記事でも扱いましたが、超過死亡という概念がこのような感染症が流行したときによく使われます。毎年インフルエンザが流行しますが、その時にインフルエンザの流行が原因で直接的そして間接的に亡くなった人の数を推定できるからです。
ザックリと説明します。実際死んだ人数というのは死亡診断書があるので絶対ごまかせませんね。そして予想死亡者数は、大きな災害や感染症がなければこのくらいの人が亡くなるだろうという予想です。そしてこの2つの差が超過死亡です。
間接的に亡くなったというのは例えば、2020年の場合、コロナが原因で通院を控えていた心不全の人の状態が悪くなって亡くなったとか、コロナうつや借金で悩まされ自殺した人たちなどです。
医療崩壊して入院できずに死んだ "隠れコロナ" も理論上は含まれます。つまり、この超過死亡が多すぎると、"隠れコロナ死"も疑われるということです。
日本の発表数字を疑っている人たちはこの隠れコロナ死が多いとか、政府が数字を操作しているという主張です。(実際はデータの見方と理解ができてないだけですが。。)
異常死体はコロナ検査もされますので、陽性になれば日本では実際の死因が心筋梗塞であれ『死因はコロナ』になります。
2020年の超過死亡は?
先日、2020年の1月~9月までの超過死亡が国立感染症研究所から公表されました。1209~9744人*1と計算されています。計算値に幅があるので、わかりやすく間を取って5000人としましょう。
ちなみにコロナでの死亡報告者数は1-9月は1570人でしたから、3500人が余計に亡くなっていることになります。
どうでしょうか~おそろし~~~?ですか?
え、まさか隠れコロナ死がそんなに???笑
ま、落ち着いてください。
日本は高齢化社会なので、そもそも超過死亡は毎年必ずあるんですね。これ重要!
2017-2019年の同時期と比較したものです。実は超過死亡は2020年が一番少ないんです。2019年と比べても50%減、2018年の65%減ですね。
2020年はソーシャルディスタンス、基本感染対策の徹底などにより、他の感染症が減っていることにも留意しなければいけません。インフルエンザだって感染者はめちゃくちゃ少ないです。
いまの第3波の超過死亡がわかるのは3月くらいですかね。そのときにまた見てみましょう。
世界の超過死亡
国が違えば、医療制度も違うし、治安も政治も違うので全く同じようには比較できませんが参考程度にはなります。
記事になっているもので言えば、イギリスとイタリアがあります。イギリスの超過死亡が8万5000人でコロナ死が8万人です。他の5000人ほどがコロナ流行が間接的な原因となって死んだ可能性があると考えれます。
この超過死亡数 8万5000人というのは第二次世界大戦以降最大の数字だそうです。
イタリアに関しては超過死亡がコロナの死者数を大幅に上回っておりますね。残りの2万5000人近くは隠れコロナ死、あるいは医療崩壊で救えなくなった癌患者や心臓疾患の患者かもしれません。
では、お隣の国はどうでしょうか?
K防疫下の超過死亡
韓国の超過死亡は少ないときは記事がたくさん見つかるのですが、超過死亡が多いと記事は少なく見つかりにくいですね。(笑)ま、それはさておき記事でやっと見つけれたものを見ていきましょう。
韓国の1-10月の超過死亡は過去3年と比べて8000人多い。繰り返しですが日本は過去4年と比べても最小で、2019年の50%減でしたね。
これゆえに韓国の ”隠れコロナ死”が多数いるという意見も当然ありますが、韓国政府はコメントしていません。ま、原因は色々考えられます。検査キットの精度やコロナ死の定義など。詳しくは過去記事ご参照ください。
▼抗体検査でわかった各国の実情▼
いずれにしてもこの超過死亡数を見るとK防疫は決して世界に誇ることはできないということです。少なくとも日本では人権侵害になり真似できませんので取り入れることはないでしょうが。
決して気を緩めるべからず
さて、ここ最近の状況はどうなっているのか見ていきましょう。
第3波が来て、マスコミが必死で批判したGo To トラベル停止後も増加がつづきました。前も言いましたが第3波の初期は季節によるものです。年末からの増加は、現在の陽性者の多くが20-30代であることからもクリスマス~年始の"お楽しみ"にで急増したと考えられます。
さて、いつもと同じく上図はピンクの波だけ見ればいいです。一応、頂上を超え1/10以降、下がってきているように見えます。入院が必要な患者数も下り傾向なようです。
陽性者数については、首都圏で保健所の業務がパンクしており、すべての追跡調査が無理となり、先週くらいから濃厚接触者の検査を辞めた地域もありますので、無症状陽性者の報告が幾分減っているのも事実です。
死亡者数は12月から増加し4500人を超えました。今重症の人たちが1000人以上いますからそのうちの一定の割合の方も残念ながら今後遅れて死者に追加されてしまいます。
右の実効再生産数は毎度おなじみで、一人の感染者が何人にうつすかの指標ですね。これがずっと1を切れば収束方向になります。
なかなかこの1のラインを切れなかったんですが、やっと1を切れたのです。これはみなさんの自粛の賜物?なのでしょうね。
ちなみに県別のデータでは東京都で0.89、大阪府でも0.99と1を切っていますが、神奈川県は1.14、千葉県は1.15とまだ地域によって差はあります。
決してこの数字をみて安心するのではなく、引き続き感染対策を続けるしかありません。
では、また(^^♪
*1:別の計算式もあります