大阪から和歌山へ行くJRの特急はくろしお号です。そして、和歌山市にある黒潮市場。果たしてなぜ和歌山は "くろしお" なのでしょうか?
答えは写真を見ればすぐわかりました。
海が黒いんですね。
黒潮と親潮というのを昔習ったのを覚えていますでしょうか?房総半島付近より北側は親潮という寒流があり、南側は黒潮という暖流があるのでした。
親潮は栄養豊富で魚をたくさん生み出すので「親」がついているそうです。一方の黒潮は、栄養が少なく、プランクトンも少ないため透き通っており、青黒く見えるそうです。
・・・ということは黒潮と言う言葉は西日本太平洋側なら何県でも名乗れるんですなー・・(秘密)
というわけで、連休に和歌山にGo To キャンペーンしてきます(笑)
英字から学ぼう
例によって、今回も英字記事からニュースを学んでいきましょう。まずは読んでみましょう。
英会話レッスンなどされている方は、講師にGo To キャンペーンの話をした人もいるのではないでしょうか? Go to travel という英語が変なのは置いといて・・・
いずれにしても日本でやっていることを説明するのに、Go to travel campaign と言っても外国人相手は「?」ですね。
タイトルに注目しましょう!discounted travel plan そうなんです、英字記事を読むことの長所でもあるのですが、こう言えばいいんだってのが見つかるんですね~
単語を見ていこう
さて、今日もこの題材からたくさん学びましょう。
ニュース本文で "Go to Travel" initiative というのが出てきました。みなさんinitiativeの主導権と言う意味はご存じだと思いますが、それでは文脈と合いませんね。
実はinitiativeに構想・計画と言う意味もあるんです。特に、何かしら問題があってそれに対する対応策のアイデアなどを指します。旅行業界が悲鳴をあげていることに対するものですね。
観光地を英語でいうときに直訳で sightseeing spot というのが使われますが、それよりもよく耳にするのが、この tourist spot なんです。ぜひ覚えておきましょう。
英語にはフランス語から入った単語がたくさんあります。今日の文中にも coupon と souvenir がありました。電車の回数券などを英語で coupon と呼びます。
日本人からしたら「クーポンではない」んですが、原義をたどると正しいんですね。また実際は、1割引くらいになりますしね~ そういう意味では「クーポン」ですね(笑)
ついでに確認
せっかくなのでもう少し踏み込んで単語を学んでおきましょう。
tribute というのは貢物という意味です。これに関連する動詞を3つ、上の図で確認しておきましょう。すべてtributeらしく「あげる」の意味が隠れています。アクセントは基本的にはすべて i になるのですが、たまに一番前にアクセントを持ってくる人もいます。昨日話していたカナダ人は DIStribute と発音していました。
料金を表す単語はたくさんありますが、上の4つくらいを区別できれば十分です。
このような感じで、1つの短い記事からでも学ぶことはたくさん出てきます。語学はゴールがないですね~( ;∀;)
東京もGo To に
7月22日に開始されたGo To トラベルキャンペーンですが、当時東京都の感染状況が他県と比べてコントロール不良と判断され、除外されました。それが10月から東京都から、または東京都への旅行も適応されるようになりました。
個人的には当然賛成です。同じように税金払ってる人たちが、東京都というだけで他県と同じ”権利”を得られないのはおかしな話ですし。
また当初は1兆円ほどの経済効果を期待しましたが、東京都を外したことで、4割減になる試算がありました。経済をこれからどんどん回さないと失業者が増え続けます。
Go To トラベルが始まって早2か月になりますが、それが原因で感染が拡大しているという明らかなデータはありません。
このキャンペーンを利用した人が新コロ陽性になった人が数人でも出たら大騒ぎするマスコミですが、全体で420万人以上が利用してるんでしょ。そらその中に感染者が一定数いても何も不思議でない。
▼なぜ意見が食い違うのか▼
マイカー利用
今年の夏休み期間中「帰省自粛」された方も多く、国内線・新幹線とも利用者は非常に少なかったですね。新幹線はお盆期間の利用者は例年のおよそ8割減でした。
一方で、Go To トラベルキャンペーンは、7月から1か月で400万人以上が利用したとされます。つまりは、感染リスクを下げるために利用者はマイカーでの近場旅行が多かったと考えられています。
宿泊施設側、そして利用者双方の対策により、「気を付ければ旅行に行ける」ことがわかりました。冬になればさらに気を引き締めればよいです。
思わぬ格差
Go To トラベルキャンペーンは窮地に立たされた旅行業者や宿泊施設を助けようとする政策でしたね。旅行地域での買い物などに使えるクーポンも含めると旅行代金の最大50% off 相当になるお得な制度です。
宿泊のみだろうが、新幹線や飛行機とのパックだろうが、一人当たり1泊につき半額相当になると言うわけです。内訳は旅行費をまず35% off にして、残り15%分は地域クーポン券をもらえるということです。そして上限は1人1泊2万円までです。
これで、新幹線や飛行機やホテルや旅館やあらゆるところがhappyなはずだった。のですが・・・
上でも書きましたが、感染対策で多くの人たちはマイカーで行きました。つまりパックは利用していません。となると、「せっかくの大幅割引ならばいいところに泊まるほうがいいじゃない!」というのが人間の性質。
そうです、上図にも書きましたが1泊4万円の高級旅館でも支払い額は2万6000円で泊まれます。1泊8000円のビジネスホテルでは支払額は5200円です。差額を考えると高い旅館に泊まった方がお得感が強いんですね。
これで、高級旅館は客が来ますが、安いホテルは閑古鳥・・・ということが起こっています。さらには新幹線・飛行機の利用も期待通りにはなりませんでした。先日もLCCのジェットスタージャパンが600人の希望退職者を募るというニュースがありました。
事態はかなり深刻です。
善い副作用
Go To トラベルキャンペーンは「旅行」に行ってもらうことを目的にしていますが、実は意外な使われ方もあったんです。
はい、人呼んで、Go To 避難。
先日の最大級の台風10号は日本へ直撃・上陸はありませんでしたが、広い範囲で強風や大雨に見舞われました。特に台風が近くを通過する九州では避難勧告が出た地域の人たちがGo To トラベルキャンペーンを利用して、川や山などのない市街地のホテルに避難宿泊したのです。
これはいい意味での副作用が出ましたね。(笑)ほんとに世の中何がどう転ぶかわからないものですね~
高血圧の薬で、副作用として咳が出る薬があるんです。多くの場合嫌がられるのですが、その薬はその副作用の「咳」を利用して誤嚥予防に使われたりしているんです。
本来の意図とは違う、副作用も新たなプラスの効果をもたらすものなんですね~
では、また(^^♪
▼台風について学ぼう▼