マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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新神戸の韓国語表記について考えてみた

神戸市営地下鉄をよく利用します。

その時にいつも気になるものがあるのでみなさんのご意見も聞いてみたいと思います。

 

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4か国語の表記

ここ最近、訪日客の増加に伴い、神戸市営地下鉄西神・山手線では日本語・英語・中国語・韓国語での4か国語表記でサービスの向上を行っています。

JRでも新快速の車内放送では4か国語対応してますね。普段は日本語・英語のみですが。

阪神電車も特に外国人利用の多い阪神なんば線で4か国語の自動放送を行っています。

阪急は京都線の京とれいんで4か国語の自動放送を行っています。 

これらは素晴らしい取り組みだと思います。

 

新幹線の自動放送での英語案内は以前からありましたが、最近肉声で車掌が降り口を案内しています。人間味が感じられていいという意見もありますが、いかにもマニュアル感のある日本語式発音の『ザドアオンレフトサイドウィルオープン』を聞くと、少しガッカリします。

 

それはさておき話を戻しましょう。

 

新神戸の表記

地下鉄西神・山手線の駅の電光掲示板での新神戸の表記(写真参照)はその後 Shin Kobe → 新神户 → 신고베  といった風に変わっていきます。


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私が気になるのは韓国語の表記なのです。ま、地下鉄に限ったことでなく新幹線の新神戸駅も同じですが。

 

韓国語で神戸

韓国語で 고베 と表記するのは問題ないと思っています。しかしながら 신고베 と表記した場合には発音が変わります。韓国語を勉強されている方は納得されると思います。

 

ちなみに神戸市のホームページでは神戸の韓国語表記は코베と고베の表記が混じっていてます。これも問題。統一すべき。

 

신고베は何て読む?

韓国語学習者以外の方に向けて書きます。

신= shin  고베 = gobe

つまり shin-gobe  シンゴベ になるわけです。

 

なぜか。

実は韓国語は日本語のように「清音」「濁音」という概念がありません。

息の強さで「平音」「濃音」「激音」に分けます。

 

ザックリ言うと平音は日本語の『濁音』に近く、激音は日本語の『清音』に近いと考えてもらえばいいです。

 

平音 고 (go) の 激音は코 (k'ho) です。

日本語の『こ』よりも息が強いですが

 

なぜ고베 (gobe) を使うのか?

では、なぜ 코베 (k'hobe) でなく 고베 (gobe) を使うのか。それは韓国人が神戸を고베と書き、それに慣れているからです!(笑)

では、なぜそう書くのか?実は、韓国語は最初の文字は濁らない(と日本人の耳には聞こえる)からです。

 韓国語は音の強弱で話す言葉なので息継ぎの後の最初の音は自然と若干強くなる。すると韓国人は go と発音しているが、語頭音は日本人の耳には ko に聞こえるんです。そして、まさにこの音が日本語の清音の『こ』なんです。

つまり「こうべ」という日本語は韓国人の耳には고베 (gobe) と発音しているように聞こえるということです。

 

ところが신고베では

신고베では(shin gobe)一気に読むのでシンゴベになります。実はもっと細かい規則がありますがここでは割愛します。

なので私は しんこうべ と読ませたいのであれば신고베 ではなく신코베 がいいと思います。

 

신코베 (shin k'hobe) の問題点は?

もちろん신코베の表記にも問題点があります。

  1.  同じく日本語の発音と少し違う
  2.  고베 (gobe) = 神戸 の認識

 

1. 先ほども述べましたが 

코베 (k'hobe) も少しだけ【こうべ】とは発音が違います。

しかし、신고베 (shin gobe) よりは 신코베 (shin k'hobe)の方が新神戸(しんこうべ)の発音には近いです。

 

2. 神戸は韓国人観光客も大阪のついでに遊びに来る人気な街です。

 韓国の方には 고베 = 神戸 の認識が既にできているため

 신고베 신코베 としてしまうと「神戸 고베という言葉が消えてしまいます。

    신고베という文字を見ると、発音は違えど「神戸」の地名がわかるわけです。

まとめ

発音だけで考えると신고베 (shin gobe) < 신코베 (shin k'hobe)

神戸のイメージを考えると신고베 (shin gobe) > 신코베 (shin k'hobe)