遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2度目の緊急事態宣言の発令ですが、国民が「コロナ慣れ」してしまっている点は否めず、どこまでの効果が得られるかは不明です。こちら(近畿)も週明けに緊急事態宣言が出そうな感じです。
2度目の宣言
第3波で同じく感染急増していた韓国ですが、日本より早い段階で12月罰則付きの規制強化をしており、5人以上の集会の禁止も行っています。すると、年明けから1000人を切るようになっています。
これを見ると、緊急事態宣言である程度企業などの協力を得られれば感染の抑制になるという希望は湧いてきます。前回のものと比べると相当緩めの内容です。たとえば、前回は昼夜問わずの外出自粛は「夜8時以降の自粛」に、そして休業要請はなし、イベントも人数制限で開催はOKとなっています。
経済への影響は相当で、試算では実質GDPで2.8兆円のマイナスというものもあります。
今回の緊急事態宣言の内容から、さらには、11か国からのビジネス入国を継続することなどからも『経済を殺したくない』という意図がうかがえます。
▼ビジネス入国についてはコチラ▼
正直、バランスは難しいもので、どちらに傾いても政府は批判される運命なのです、悲しいかな・・
しかし、緊急事態宣言でここから先に減るとしても、既に東京などでは病床がひっ迫しています。これから数日は1000-2000人程度が続くことも容易に予想できます。
コロナ患者を見れる病院が増えない限りはこれは解消されません。一部の病院だけに負担を押し付けるいまの「指定感染症」はいい加減に見直すべきです。
▼なぜ日本で"医療崩壊?"▼
今日のニュース
さて、今回も英字ニュースから内容を見ていきましょう。イギリスのガーディアン紙からの引用です。
WHOの事務局長テドロス氏が中国に対して「失望した」という言葉を使い、ネット界がザワついていました。(笑)エチオピア出身のテドロス氏は”中国びいき”としてずっと見られてきたからです。
昨年末のブログでも紹介しましたが、WHOなど複数の国からなる調査団が中国へ、「新型コロナウイルス発生地調査」に行くのはこれで3回目なんです。しかし、過去2回は武漢には入れず、北京に行っただけでした。何しに行ったんや!笑
当然、中国当局の圧力があったからですが、そして、満を持して「今回は武漢に行きますよ」と発表したWHOですが、中国側からの最終調整がなされないため中国に入れなさそうだというのがこのニュースの概略です。
「何か誤解がある」
これに対して、メンツをつぶされたWHOテドロスさんは失望という言葉を出したわけです。すると、中国の外務省の華春瑩*1報道局長は、『誤解があるようだ』とする声明を出しました。
昨年の10月の時点で合意したこの調査訪問で、日程まで1月5日現地入りと決まっていたのですが、どういう『誤解』があったのでしょうかね。さらに、あれだけ”ゼロコロナ国”であるとアピールしてきた中国が「感染症対策で専門家が忙しい」というのは少しつじつまが合いません。
「コロナ起源は複雑」
また、華春瑩報道局長は「コロナの起源というのは複雑だ」として武漢発生というものに否定的な見解を示しています。そういえば、少し前に冷凍食品にコロナウイルスが付着していると騒ぎになったニュース覚えていますか?
中国の天津など、輸入冷凍食品の運送会社でクラスターが発生し、冷凍食品の表面からコロナウイルスが検出されました。そこから、新型コロナウイルスは中国発生ではなく輸入冷凍品から中国に持ち込まれた可能性がある!と中国の新聞各社もこぞって伝えました。
国連食糧農業機関(FAO)は「そのようにコロナが拡散するという確証はない」と否定しています。また、WHOも食品や包装はコロナの感染経路ではないと考えると返答しています。
何としても武漢起源論を打ち消したいようです。
一般的には
世界中で考えられている主なものは、武漢で最初に大規模な感染が起こって段々と広がっていったというものです。というか時系列的にこれ以外考えにくいですが。
また、新型コロナウイルスに非常によく似たウイルス株が中国のコウモリを介して広がったというような科学的な根拠も認められていますので、やはり少なくとも中国発生という見方は変わらないでしょう。
「起源」ではない
中国は必死で武漢起源説を否定しようと躍起になっていますが、中国起源?とかアメリカ起源?とかが今重要なのではなく、少なくとも最初に大きな感染拡大を認めた武漢を調べることでウイルスについて何かヒントを得られるのではないか?ということが重要です。
そして、たとえ起源が武漢でなかったとしても初動が悪かったことや、武漢の状況を伝えようとした人を逮捕したり、ヒト→ヒト感染の報告を遅らせたことなどもっと早く動いていたら世界中への感染拡大を避けれたのではないか?という点についての検証などは今後の為には絶対必要です。
そこは、中国が協力しない限り知ることはできません。既に1年も協力を得られず、どれほどの情報が得られるかは不明ですが今からでも現地調査はすべきです。
新たな変異株?
中国で新たな変異種?が見つかったことも報じられています。
中国の河北省(北京の西)で1月1日に新型コロナ感染者が出て1週間で100人以上に増えました。その感染者から検出したウイルスを調べると中国で流行っているものでも、イギリスや南アリカで流行っている変異株とも異なっていることがわかりました。
どうやらロシアで流行っているウイルスに似ているようです。河北省は全面封鎖になりました。この辺が日本と違ってすごいですね。否応なしに一気に封鎖できるのは中国のメリットです。こちらも続報を見ましょう。
今年も気になるニュースをわかりやすく書いていきます。本年もよろしくお願いいたします。(^^ノ
*1:ファ・チュンイン