4連休が終わり、久々の仕事に一気にテンションが下がりますね。だいたい変な仕事がとんてきたりしますしねー。
今回のシルバーウィークではGo To トラベル キャンペーンを利用しての国内旅行客が多く観光地は人で賑わったようです。観光業界もほっとしていることでしょう。
このように当面の間は、個人個人が感染の予防をしながら、旅行を楽しむということが続くのでしょう。
さて、今回も英字ニュースを利用して勉強していきましょう。
今日の教材
今日もいつもどおりNHK worldを利用しましょう。本当に政治やニュースの勉強にはオススメです。長すぎず、難しすぎず。日本の内容が多いのもとっつきやすい。
では、今日もまず読んでみてください。国連総会での演説の内容です。
細かいところはともかく、大体は理解できたのではないでしょうか?トランプさんのいつもの発言などを知っていれば余裕ですね(笑)
では、単語を見ていきましょう。
まずは wage a fierce battle ですね。wage は皆さん「賃金」という名詞は知っているかと思いますが、動詞で「(戦いなど)を繰り広げる、行う」という意味があるんだそうです。実は僕も今回まで wage のこの意味は知らなかったんですが、文脈から推定できました(実際はそれで充分)。
そして、重要な動詞 claim です。英語の claim のイメージをしっかりつかみましょう。基本は「主張・要求」です。日本語でクレームってありますが、あれは少し違うんです。日本語のクレームは complaint(不満)に近いです。なのでクレーマーも complainer と言いましょう。
claim の動詞も、『要求や主張』の基本的なイメージをもって見てください。すると、上図の3) と4) もなんとな~くわかります。3) に関しては空港で baggage claim って見かけますね?あれは「これ、わたしのカバン!」っと名乗り出る場所という意味なんです。だから手荷物受取所ですね。
そして4) については新聞などで使われる堅い表現です。新型コロナウイルスが無数の人の命を『要求した』、つまり命を奪ったということです。
国連総会演説
では、ニュースの中身をのぞいていきましょう。
9月22日(現地時間)にニューヨークの国連本部で国連総会が開かれました。総会では各国首脳が演説を行います。もちろん先日第99代内閣総理大臣に任命された菅(すが)首相もです。
しかし、今回はコロナ禍なので、生演説ではなく事前収録した『ビデオ演説』だったんですね。これ、重要なのでよく覚えておいてください。
今回の記事はそのビデオ演説の中でのトランプ大統領の部分を取り上げました。トランプ大統領は以前から China virus という単語をしきりに使っていましたね。(日本では『中共ウイルス』とか『シナ型コロナ』など。。笑)
アメリカでは感染拡大が再び起こっており、死者が20万人を超え、世界中では死者は100万人手前まで来ています。またロックダウンなどによる経済への大きなダメージもあり世界中でマイナス成長となっています。以上からトランプ氏は中国に責任を負うべきだと主張しています。
これに対し、中国の習近平国家主席は、新型コロナを政治問題化するのはダメだと述べました。
いいですか、どちらも事前収録なんです。(笑)中国はアメリカがこういうだろうと予測していてそれに対する答えを述べたということでしょうか。
大統領選
さて、トランプ氏がこれほどに中国批判を行うのには別の理由もあります。
アメリカでは11月に大統領選があり、共和党からはトランプ大統領、民主党からはバイデン候補が出馬しています。
▼バイデンJr. のウクライナ事件
今の時期はめちゃくちゃ重要で様々な州を回っては演説を行い、支持者を増やすんです。特にアメリカではこの州は共和党が強いとか、民主党が強いというのがハッキリしていますので、支持者をしっかりと自分の側につけておかねばなりません。
トランプ氏は大統領選での支持を集めるためには "America First" を貫き、中国に対して強く物の言える大統領像を見せなければなりません。これは彼が作ってきたイメージで、支持者はそれを支持しています。
しかし、新型コロナで経済もやや鈍化し、アメリカの死者は20万人を超えました。日本での死者数は1500人程度ですが、それでも「安倍政権のコロナ対策がー!!!」とさんざん批判されました(笑)その130倍の死者数があれば当然批判されてしまうわけです。
たぶん、誰がリーダーやってもそんなに大きく変わらないのは間違いないでしょうが、どうしても批判はリーダーに向くものです。
トランプ大統領としては中国責任論を繰り返し、コロナでの減点は最小限に食い止めようとしています。
あとはこのブログでも何度か扱いましたが、香港から亡命したウイルス学者、閻 麗夢(エン・レイム) さんの証言を元に「新型コロナは中国で作られた」という主張に自信を持っているようですね~
▼「新型コロナは中国軍の施設で作られた」
郵便投票
アメリカの大統領選て実は意外と地道な選挙で、1軒1軒を回って自分への投票を促すことが重要とされています。もちろん広いアメリカを候補者が全部回るのは無理なので、陣営のボランティアが回るわけです。
このボランティア人員をどれだけ確保できるかが、重要なキーだと言われています。ボランティアが家を回って、真剣さ・誠実さをしっかりと伝え自陣営候補に票を入れてもらえるようにするのです。この点はトランプ氏の方が有利とされてきました。
しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、家庭訪問もしにくくなり、さらには郵便投票も行えるようになりました。
これでさらに大統領選がどう転ぶか読みにくくなるわけです。というのも、今までなら投票に行かなかったような人でも、「郵便でいいなら投票しよう」ってことになりますから。
トランプは不利?
トランプ氏は以前から郵便投票には否定的な発言をしています。
もっとわかりやすく言うと、一般的に投票率が上がると、貧困層や黒人・マイノリティー人種の投票が増えることから、それらに優しい政策を打ち出す民主党に有利になると考えられています。
ここでアメリカ大統領選の投票権の確認をしておきましょう。
アメリカ国籍がないと投票できません。当たり前ですね、アメリカの国のリーダーを決めるのになぜ外国籍が投票するのか?と。
日本では、外国籍の投票も認めるべきだ!とかいう「?」な野党たちがいますが、世界常識的にありえません。
2つ目の選挙人登録って意味わかりますでしょうか?日本では、住民票としっかりとした制度があるので、「こいつは成人しており投票権がある」と自動的にわかるのですが、アメリカには住民票や戸籍がありません。選挙権を得るには自ら登録を行う必要があるのです。
TV討論会
大統領選の前に必ずあるのがTV討論会です。候補が1対1で様々な政策について討論するわけで、計3回行われます。9月29日に第1回の討論会が予定されています。
このTV討論会はアメリカの大統領選では非常に重要なのです。1960年の大統領選前のTV討論ではニクソン候補とケネディー候補が討論を行いました。このときに若々しく"TV映え" するケネディー候補が勝ちました。
トランプ氏は74歳、バイデン氏は78歳と高齢同士の戦いの中では、トランプ氏は過去にTV番組のホストもしていたのでしゃべりは得意。さらにバイデン氏は認知症疑いがもたれており、TV討論ではトランプ氏が有利と考えられています。
しかし、郵便投票がそのTV討論より先に開始されることで、トランプ氏としては、非常に歯がゆい思いをしていることでしょう。
これからますます熱くなる大統領選にも目を向けてみましょう。
ではまた(^^♪
▼大統領?総理大臣?