マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

MENU

総論:学問に王道なし~国産バイリンガルを目指す~

英語の勉強ってどうやったらいいですか?

結論から言うと語学は時間をかけてやり方さえ間違えなければみんな習得できるんです。みなさん日本語しゃべれてるんですよ、数式は解けなくても。

じゃ、その「やり方」ってのを教えてくれよ~って話ですよね。

今日は総論としてザックリした内容をお話しします。具体的な勉強法などは今後各論として記事にしていきます。

マルチリンガル医師の語学史

www.multilingual-doctor.com

f:id:jonny1205:20200611215413j:plain

PICKY理論

いつも説明する5つのキーワードがあるんです。僕は勝手にPICKY理論と呼んでいます。

f:id:jonny1205:20200611221231j:plain

その5つは上図の通りです。

実践(Practice)、すなわちアウトプットでどんどん使うことですね。そしてその言語への興味(Interest)が非常に重要です、長続きする秘訣にもなります。いざ話そうとするときに尻込みしたり、萎縮するのは自信(Confidence)が足りない証拠です。

当然知識(Knowledge)が足りないと、言語は上達しません。文法、単語は重要です。そして何よりも一番重要なのは時間をかける(Years)ことです。これが最大のポイントです。「1か月でペラペラ」とかそんな本、詐欺です!無理です!

言われてみればごく当たり前のことなのですが、このPICKYのどれが欠けてもいけません。また、おもしろいことにこれらの項目は独立したものでなく、相互関係もあります。

例えば、知識(K)が増えたり、実践(P)を積めば、自信(C)も上がります。また自信(C)が強ければどんどん実践(P)もしますし長期に(Y)するのも苦ではないでしょう。

いずれにしてもこの5つがバランスよく増えるのが重要です。

 

言葉はただの手段

言葉というのは、考えを伝えるための”手段”にすぎません。

例えば、頭の中にりんごが浮かんだとき、相手にそのままイメージを伝えられないので「りんご」という言葉を通じて相手とそのイメージを共有します。

では、ここで英語で伝えるときの日本人の頭の中を見てみましょう。

f:id:jonny1205:20200611222658j:plain

頭にイメージが浮かぶと、あなたは自然と日本語の「りんご」という言葉が真っ先に浮かびます。これは日本で育った日本人はみんな経験から身につけているのです。

「りんごは英語でapple」と覚えており、さらに何千回もこの回路を往復したので、瞬時に APPLE と言えるわけです。

そもそも日本で生活して普段日本語を使う限りこの回路を排除することはできません。

りんごの例のように、その一瞬日本語を経由する回路を何百回、何千回と使うだけで、そこの通過時間は限りなく0に近づけることは可能です。

国産バイリンガルの目標はこれです。

語学は総合力だ

さきほどのりんごの話を、実際の会話のときで考えてみましょう。

f:id:jonny1205:20200612121552j:plain

まず、この図でわかることは ”語学” というのは総合力です。聴く理解する話す。どれが欠けても完成しません。

さて、ネイティブは、英語を聞くと、当然英語で理解して英語で返すわけです。上図では途中の日本語駅を通らない特別な線路を走る新幹線です。聴いてから話すまでの時間は極めて短いです。(私たちが日本語で会話するのも同じです)

一方、日本人の場合は途中の日本語駅を通る線路を走ります。初心者の場合は、上図で言うと黒線、普通電車*1ですね(笑)まず言われたことを理解するのに少し時間がかかり、返事を英語にするのにも時間がかかる。

この線路を走るのは避けられませんが、どんどん練習を積んでいけば急行特急にまでスピードアップが可能です。

国産バイリンガルのゴールは特急列車、それもめちゃくちゃ速い特急です。

特急になるために1

まず、前半部分*2特急にするには相手の言ったことを理解するスピードを上げるトレーニングが必要です。

f:id:jonny1205:20200611225758j:plain

リーディング英語を読んですぐに理解する能力を高めましょう。精読の数が重要です。慣れてくるとだんだんと読んで理解する速度が速くなってきます。

僕はいつも読むときは必ず音読します。同時に滑らかに発音する練習にもなりスピーキングにも効果があるからです。ペラペラになるには絶対必要!

また、英語を理解するには最低限の文法の知識は絶対必要です。「文法の勉強は要らない」なんていうのは嘘っぱちです。そんな本捨てていいです(笑)

語学の勉強に文法は重要

www.multilingual-doctor.com

そしてそれと並行して、リスニング能力を向上させましょう。

ちゃんとした発音を学んでください。最近はyoutubeなどでもたくさんいい動画がありますし、特に音の変化を学ぶ必要があります。

発音にこだわりたい人は発音記号も学べばかなり効率がいいです。特にアメリカ英語は母音も多く、最初はしんどいかもしれませんが、音の違い認識するにはもってこいのツールです。最終的に発音もよくなります。

リスニングをしていて、聞き取れなかったけど、後でスクリプトを見たら、「なぁんだ全部知ってる単語じゃん」ってことありませんか?それはあなたが思っている音と実際の音が違うから起こる現象です。

 

その先にある勉強法として、これは通訳の方も行うトレーニング方法ですが、シャドウイングです。英語を聞いたら数秒遅れて同じことを真似して言います。

ハッキリ言って最初はメチャクチャしんどいです。ただリスニング能力はメッキリ上がります。僕はこのおかげでリスニングは自信がつきました。

なぜいいのかと言うと、相手の言った単語が1つ1つ聞けていないとシャドウイングできないからです。要は精聴をしながら、同時に口を動かすスピーキングの練習にもなっているのです。

 

特急になるために2

後半部分*3を早めるのはスピーキング力を養うことです。

f:id:jonny1205:20200611230741j:plain

方法はこの図だけです。(笑)

ナチュラルな表現や素敵な表現などをインプットしてはそれを使う。ただこれだけです。

日本での英語教育はINPUTはするけどOUTPUTをしません。だから話せない人が多いんです。あなたが日本語を話せるのはたくさん話してきたからです。

OUTPUTで一番簡単な方法は英語で日記を書くことです。これは有名ですね。しっかりと習慣づけるのがポイントです。

もう一つおすすめはオンラインレッスンです。これは気軽に家でマンツーマンのレッスンを受けれるのでアウトプットとして使わない手はありません

そして、レッスン中にうまく言えなかったことや、「こう言った方が自然だよ」というアドバイスをもらったらそれをfeedbackしてまたINPUTするのです。

実力の変化を感じるには ”年単位” です。気長にやりましょう。

 

まとめ

今回は英語の習得方法の総論をやりました。

f:id:jonny1205:20200612120637j:plain

英文法は中学レベル+αが理解できるのであれば改めてやる必要はありません。

日本の英語教育は文章を読む能力に特化しています。なので、日本人それは得意な人多いんです。

医師で英語の文を読める人はたくさんいます。英語で書かれた論文で最新の治療や研究を知るのに必要だからです。しかし、英語を話せる医師は多くありません

それはそのトレーニングを受けていないからです。

語学というのは、『聴く』『理解する』『話す』の総合力です。5年も10年もかけてゆっくりとですが必ず成長するものです。忍耐あるのみ!

僕がやってきた具体的な勉強法については今後書いていきます。

 

では、また(^^

*1:各駅停車

*2:音を聴いてから理解するまで

*3:相手への返答を英語でする