高校野球 延長の末、初優勝を手にした京都国際高校、おめでとうございます。
校歌が韓国語というのは2021年の大会から有名でしたが、この話題となれば・・・
ん?私の出番かな?笑
というわけで、スーパーわかりやすく解説していきます。
京都国際高校
ま、いつものようにまずは基本知識のお勉強から。
戦後の1947年にできたのは京都朝鮮中学*1でした。在日朝鮮人のための学校として誕生しました。
実はこのときは、まだ大韓民国が建国されていないので『韓国人』というものがなく、朝鮮人にまとめられていたからです。
のちに東邦学院中学校を経て、1958年に学校法人・京都韓国学園に名称変更しました。
1963年には高等科(高校)も創設されました。
生徒数減少に悩まされ、学生を集めたいということで、1999年になって硬式野球部を創設しました。
また、ここで方針転換します。日本人を入れて生徒を増やそう!
韓国人学校から”普通の学校”になるのです。こうして2004年に京都国際中学高等学校が開校したのであります。
日韓両方の『卒業』
京都国際は日本人も受け入れ、全日制普通科のある一条校(後で解説)として京都府に認められました。つまりは、日本の普通の高校という扱いです。
実は1960年代、まだ韓国学校だったころ、韓国政府からも正式な韓国の高校として正式に認められていました。
ということで、現在、京都国際高校を卒業すると、日本と韓国両方の高校卒業資格を得ることができるのです。
京都国際高校は生徒数が 約160名*2で、男子生徒が約70名で、その9割が野球部所属だそうです。
要は、野球目当てで入ってる子が多いんですね。
となると、学校の狙い通り日本人生徒が多く、なんと8割の生徒が日本人とのこと。
韓国学校・朝鮮学校との違い
ここで、1つしっかりと確認しておきましょう。
京都国際高校は韓国の高校として認められた後に、日本人にも門戸を広げ、いまは日本の一条校として認められています。
簡単に言うと、学校教育法"1条"で示された教育施設のことです。
それ以外は勝手に『小学校』とか『〇〇大学』とか名乗ってはいけません。
条件は、日本語で教育し、文科省らが決めた指導要領に従って、国定教科書を用いた教育を行うことです。どの地域でもみな"平等に”教育を受けるように・・・ということですな。
韓国学校はもともと韓国政府があまり力を入れていなかったので日本国内にも6つしかありません。そのうちの2つは日本の一条校になっています。
それ以外は、法律上、韓国の学校という扱いで、日本の学校ではありません。
一方、朝鮮学校は朝鮮総連の傘下が運営しており、民族教育に力を入れており、全国に98校あります。当然、教育方針が文科省に従うはずもなく、将軍様の肖像画が飾られており、98校すべて一条校には認められておりません。
高校無償化の話が出ると、高校とは”一条校”のみを指しますので、一般の塾や、特殊な教育を行っている施設や、一部のインターナショナルスクールはその対象外です。
当たり前ですね。法律で決まってるので。
もちろん、一条校に認可されている韓国人学校は無償化の対象です。
京都国際の校歌
はい、話は戻って、話題の校歌です。
先ほど学んだ通り、もとは韓国学校だった名残で校歌は今も韓国語なんです。
騒がれるのは歌詞の中に、政治的主張が含まれているという意見です。
この東海とは日本海のことで、韓国の東側の海なので、韓国では東海と呼びます。
や、これは別に普通で、その国でだけの呼び方があるってことです。
おそらく、歌詞ができたときも何の意図もないでしょう。
ところが、1992年に韓国が『日本海』という呼称にイチャモンをつけ始めて、世界に向けてロビー活動を始めました。あそこは東海だ、正式名を変えろ、East Seaにしろと。
これに対し、国際水路機関(IHO)は、昔からずーっと『Japan Sea』で貫いております。
”反日”味方であるはずの中国では何と呼ばれているのでしょうか?
はい、日本海です。(笑)
アメリカもロシアも国連も日本海と引き続き呼んでいます。
歌詞からすれば、韓国のロビー活動のせいで、予期せぬ流れ弾を受けたという感じですね。
和訳すり替え
日本という国はトラブルを避けるために、言葉をこそっとすり替える癖があります。
核爆弾 nuclear bomb, 原発 nuclear power plant ・・・英語はともにnuclearですが、原発導入の際に国民の反発を避けるために『核』ではなく『原子力』という訳に変えています。
▼被爆国日本が原発導入したワケ▼
国際連合という言葉は英語でUnited Nationsです。これはもともと『連合国』に使われた単語です。要は第二次世界大戦の戦勝国ですね。
日本が国連に加盟するのに、『連合国』に加盟するのはおかしいので、国内では『国際連合』という訳のすり替えを行っています。
中国語では联合国(連合国)といいます。
▼国連は日本の敵??▼
全国放送で甲子園で韓国語の校歌が流れ『東海』という言葉が出れば、一部の嫌韓が騒いでややこしい・・・と判断したのかは知りませんが・・・
訳を『東の海』『韓日の学び舎』と勝手に変えて放送しておりますね。
これについて、NHKでは「学校から提出された日本語訳」と注釈をつけていますが、読売新聞の取材によれば、少なくとも2021年段階では学校側から日本語訳を提出したことはないと否定*3しています。
ふむ、NHKの「良かれと思ってすり替え」ってとこですな。
校歌変更?
2021年に甲子園出場した時も、この校歌の歌詞をもとに、一部の人たちから抗議などが学校に殺到したそうです。
校歌ができたころは韓国学校で、日本人を受け入れ始めて、野球部ができて日本人がほとんどになった今、その時代の校歌を用いているのは確かにイメージと合わないです。
同時に、別に『日本くた〇れ』とか言うてるわけじゃないし、そんなに目くじら立てなくてもとも思います。
ただ、2021年当時の教頭先生が、今後校歌を変更する可能性を示唆したとも報道*4されています。
同校の教職員の間でも、昔の学校時代の理念を、今の野球のために入ってきた子たちに背負わせるのはおかしいという意見も多かったようです。
さいごに
いかがでしたか?
なんで韓国語の校歌なの?なのになんで選手日本人ばっかなの?
そんな疑問があふれた人たちが多いと思います。
そんな中で、全国放送に向けて、校歌にも『配慮』のすり替え和訳がなされているというのも、そろそろ新しい時代に変わるいい機会なのかもしれませんね。
では、また(^^♪