英語の授業で習った感嘆文って覚えていますか?
How beautiful the flower is!
What a wonderful game!
今日はこの感嘆文について私見を述べたいと思います。
日本語訳への違和感
先日TV番組を見ていたら、外国人の再現VTRで、日本語吹き替えで
「なんてきれいな花瓶なの!」
たしかに英語の授業ではこう習いましたね。
しかし、昔からこれには不自然な気がするのです。
英語での感嘆文
さて、まず英語で感嘆文は普段使うのでしょうか?
答えは、YESです。
アメリカ人と話してても普通に使っています。
"What a life!"
"What a wonderful game!"
ならば、やはり感嘆文は学ばないといけません。
パターン化された教育
パターンや方程式で覚えるのは物事の習得には優れた効果を発揮します。
なので、英文法を学ぶときに本に書かれた言葉から、 ”感嘆” の意図を読み取るには「なんて〇〇なんだ!」という日本語はわかりやすいですよね。
それは否定しませんが・・・
いままで生きてきて「なんて〇〇なんだー!」って日本語何回使いましたか?
少なくとも私は一度も使ったことがありません。
※感嘆文の和訳くらいかな・・・笑
日本語の感嘆文
どうやら日本語には感嘆文はなさそうですね。
感動詞というジャンルはありますが、これは「あぁ」とか「わー」とか「うわっ」
古文では「あな」とかですね。笑
これは英語では Ah, Oh, Wow, Boo などにあたり
感嘆文(exclamation)ではなく、間投詞(interjection)といいます。
逐語訳から脱却しよう
さきほども述べましたが、初めてのことを学ぶときにパターン化されたものは習得の速度も早まります。
しかし、実用的レベルに行くには逐語訳では不自然になります。
たまにありますよね、made in ●● の製品で
少し怪しい日本語や見慣れない漢字で書かれた説明書。そんな感じです。
外国の小説でも、ニュース記事でも、映画の字幕・吹き替えでも「意訳」をしてなるべく自然な日本語で表していますね。
なのにどうして感嘆文だけいつまで経っても「なんて〇〇だろう」という
少なくとも私が生まれて一度も使ったことない表現で訳し続けるのでしょうか。
訳し方の提言
先ほど例に挙げたものでご説明しましょう。
”What a wonderful game!”
これは状況をイメージするとわかりやすいですね。
2019年ラグビーワールドカップで世界ランキング2位のアイルランドに日本が逆転勝利した瞬間
”What a wonderful game!”
はい、どんな日本語が浮かびましたか?
私の頭には
「めっちゃ面白い試合や」とか「すっごい試合やな」でした。
(※すみません関西人なので)
標準語なら「すごい試合だ!」とか「最高の試合だ!」でしょうか
これが自然な日本語ですよね。
あなたの頭に浮かんだ言葉、それが今回の問いへの答えです。
”Oh, what a surprise!”
これを習った通り、「まぁなんて驚きでしょう」と訳しますか?
このphraseは 予想していなかったことが起きたときに言う言葉です。
例えば
1)海外旅行中に急に後ろから話しかけられて、振り返るとそれが高校の同級生だったとき
2)誕生日プレゼントをもらって開けてみると長年密かに欲しかったものが入っていた時
それぞれどんな言葉が頭に浮かびますか?
1)「ビックリしたー」「ビビったー」
2)「え!すごいっ(どうしてわかったの)?」
などなど
これが、感嘆文の自然な日本語訳だと思います。
まとめ
感嘆文は「めちゃくちゃ〇〇」などvery very veryくらいの気持ちを表現するものです。
状況に応じた自然な日本語訳を探しましょう。