マルチリンガル医師のよもやま話

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【サク読み】某国の王朝の歴史

北朝鮮のリーダー重篤説が出て話題になっています。

今回は北のロイヤルファミリーについて学びましょう。

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金王朝とは

さて、金王朝は3世代続いていますが、いったいどういう""なのでしょうか。元から「国王」など由緒正しい一族なのでしょうか?答えはNOです。

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長く朝鮮半島を統治していたのは金家ではなく李家ですよね、李氏朝鮮と言う言葉を歴史で学びましたね。この李氏朝鮮は1910年の日韓併合でなくなりました。

それ以降は35年間、朝鮮は日本の一部でした。

1945年に日本が敗戦し朝鮮半島は日本の支配から外れたわけです(光復という)。ソ連が北を、アメリカが南を統治しました。

スターリンの思惑

ソ連のスターリンは北朝鮮を共産主義国家として支配しようとしましたが、いきなり白人が支配しても民衆の反発を招くので、朝鮮人のリーダーを立てることにしました。

朝鮮半島では抗日ゲリラで名を馳せた「キム・イルソン」という名の将軍がいたので、その”カリスマ性”を使うことにしました。

選ばれたのは金成柱(キム・ソンヂュ)というスターリンに忠誠な男でした。ソ連は彼を”金日成”としてリーダーにしたのです。

朝鮮半島の歴史で、学校では習えないことなど、韓国のソウル大学歴史経済学者の李栄薫(イ・ヨンフン)先生らが書かれたベストセラー『反日種族主義』は本当に一度読む価値はあります。

反日種族主義 日韓危機の根源

反日種族主義 日韓危機の根源

  • 作者:栄薫, 李
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

朝鮮半島に根付いた反日の根源など、多くの問題点を取り上げています。

今年続編が出るという話も聞きました。興味がある方はぜひどうぞ。

家族関係

ややこしいので図を見ながら説明しますね。

初代 金日成さんの息子が2代目 金正日さんですね。金正日と成 恵琳(ソン・ヘリム)の間にできた子が金正男です。長男であり金正日の後継者として絶対視されていましたが、彼は北朝鮮体制への批判などを繰り返し疎まれており、中国の支援の下マカオに身を潜めていました。

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金正日氏が亡くなった後、後を継いだのは3男の金正恩です。金正男とは異母兄弟と言うことになります。

この2人の間には金正哲がいますが、彼は消息不明です。この3兄弟のおじさんに当たるのが北朝鮮のNo.2と言われていた張 成沢(チャン・ソンテク)です。彼は、中国とパイプラインがあり、金正男を推していました。

しかし、国に対する不忠誠ということで処刑されました。

ご存じの通り金正男も2017年にクアラルンプール空港で殺害されました。

親戚であっても殺されるので本当に恐ろしいですね。