今日も東京都で293人の新規陽性者が報告され、7割は20-30代とのことでした。段々と高齢者にも少しずつ広がっているのもまた事実です。
今回も時事問題と英語を織り交ぜて学んでいきましょう。
時事問題①
今年の梅雨はヤバかった
まず、ニュースや天気予報で頻出の precipitation という言葉は覚えておきましょう。降水量という意味です。また、化学で出てきた『沈殿』という意味もあります。
考えてみれば降水量というのも地面に”沈殿”した雨の量ですね。
さて、記事の内容ですが、今年7月1日~10日までの降雨量は1982年に観測開始されてい以降最大であったと書いてあります。
中国でも豪雨
実は今の時期の豪雨は日本だけでなく、中国も同じです。6月末から続く豪雨で長江(=揚子江)流域は今も洪水の影響が残っています。
長江流域での降水量は1961年以降で最大となっています。
ところで、この洪水が起こっている地域はというと、新コロちゃんの発生地とされる武漢も含まれるのです。現在のところ中国で3700万人が何らかの被害を受けていると報道されています。
大気の川
今回の豪雨はなぜ起こったのでしょうか?
いわゆる『大気の川』というものが起こっていたことがわかっています。この言葉、あまりなじみがないかもしれませんが、2年前の平成30年西日本豪雨のときもこの "大気の川" が原因で豪雨が起こりました。
大気の川は雨の原因となる水蒸気の流れを表現したもので、上図では赤が一番水蒸気量が多くなります。また矢印は風の流れる方向と強さを表しています。
日本の南にあるインド洋→南シナ海→東シナ海の水温が上昇していることが今回の豪雨の原因です。
海水温が高いと、気化する水蒸気量が増え、これが日本列島に向かってくるというのです。近づく間もどんどんと水蒸気を寄せ集めていくので、豪雨をもたらすわけです。
地球温暖化が進むとさらに海水温があがって・・・( ;∀;)
時事問題②
GO TO キャンペーン改変
さて、黄色下線部が重要です。前回も扱った Go To キャンペーンですが、東京都からの旅行、そして東京都への旅行は対象外になりました。また、高齢者や若者の団体旅行も対象外とすることになりました。
そもそも Go To キャンペーンは、Travel, Eat, Event, 商店街という複数のキャンペーンがありますが、今問題となっているのは Go To Travel キャンペーンです。
要は、東京都を中心に新規感染者、経路不明感染者の急増の中で、このキャンペーンをやって全国にウイルスをバラまく気か!という反対の声が大きくなったのですね。
専門家委員会
まず、当たり前の話なのですが、専門家は各分野にいるわけで、彼らの仕事は専門分野だけでの傾向をまとめ、先の予想などをするものです。
医師の専門家たちは、感染症に関してのみ意見し、経済の専門家は経済のみの視点で意見を出します。それらのバランスを見て舵を取るのは政府の仕事です。
よく、専門家会議メンバーをつるし上げにしたような記事を書いてる新聞や議員ツイートなどありますが、どう考えてもおかしいですね。
専門家会議で同じみの尾見会長が、旅行自体で感染を起こすことはないという発言をしてみんなブーブー言うていますが・・・(笑)
専門家に文句言うてる人は専門家よりも知識がさぞかし豊富なんでしょうねー(笑)
もし、「今の時期にやる必要があるのか」という意見ならばそれは、専門家ではなく政府に向けられるべきです。
上図にもありますが、ならば緊急事態宣言をなぜやったのか?という批判もおかしいです。4月と今ではコロナについての情報量も全然違う『未知のウイルス』との闘いで、それを引き合いに批判するのは無理があります。
科学と”人間の直感”は交わりません。これは前回も放射線のお話でも書きました。
▼福島第一原発の冷却水の処理▼
なぜいまやるのか?
これは政府や首相の腹の中を他人が知ることはできませんが、推量はできます。
元々、コロナウイルスなどは低温・低湿度である冬場に活発化することがわかっています。それを考えると寒くなり始める10月後半からまた感染が拡大することを想定していました。
「なんとかやれるうちにやっておきたい!」というのが夏の時期だったということなのでしょう。
結局バランスが難しいですね。感染と経済。何もしなくても批判され、すればするで批判され、政府もめちゃくちゃ大変なポジションですね。
新規感染者数
これについては4月からずっと記事で書いていますが、それだけを見ても意味がありません。
新コロはほとんどが無症状なんですよね?検査の対象を増やせばいくらでも増えます。
例えば東京のPCR検査数は、1日に3000-4000件もいまやってます。春の3倍近くです。
今日、東京で293人だろうが200人だろうがあまり差はないです。春先だったら無症状で検査されていなかった人たちも多いわけです。
じゃぁ、何を見るのか?
これも以前から読んでいただいている方はもうお分かりだと思いますが、重症者数や死亡者数に頼るのがいいです。これは誰が見てもハッキリしてますから。
これはスピード違反で例えるとわかりやすいです。実際の感染者数は、世の中で制限速度を超えて走るスピード違反の全車両数としましょう。この正確な数字を知ることはできません。
数字として出てくるのはスピード違反で検挙された数と事故の数ですね。
報道されている「今日の新規感染者」というのは上図でいう検挙数です。これはもちろん参考にはなりますが、日によって、警察のやる気によっても違いますよね?笑
しかし、事故の数と言うのは基本的には全体数がわかるわけです。これが明らかに増加傾向にあればみんながスピードに「気をつけよう」となりますね。
この事故が、重症者数や死亡者数にあたるわけです。
重症者はいまは増えていない
東洋経済オンラインでたくさんのグラフを出してくれています。その中で、重症者数と死亡者数を見てみましょう。かなり少ないことがわかりますね。重症者は現在全国トータルで37名となっています。
東京都で検査陽性者が100人を超えたと報道されたのが7月2日でしたからそれから2週間経っています。一般に軽症から重症になるのは10日目以降ですから、これからの重症者数を追いかけるのは意味がありそうですね。
もちろん、楽観視しましょうと言うわけではありません!若者中心の感染者から段々とリスクの高い高齢者に広がるとはたまた重症者が増えると予想されるからです。
毎日の ”新規感染者数” は参考にはなるが、それだけに一喜一憂するのは無意味です。傾向をつかむというだけにしておきましょう。
▼新規感染者数はあまり意味がない▼
言えそうで言えない英語
手分けする
締切まであと5日しか残っていないと焦っているようです。ここで、 5 days away という表現も覚えていただければと思います。
同僚の誰かが「みんなで手分けしよう」と言ったわけですが、英語でなんというのでしょうか?
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2通り説明しますね。
この状況で一番簡単なのは、divide the work ですね。これはすぐに使えますね。
あと、もう一つのパターン、「手分けして~をする」この場合は、まずみんなが ”分かれる" ことに重きを置いていますが、split up というのが使われます。
少しでも皆様のお役に立ちますように
ではまた(^^♪