マルチリンガル医師のよもやま話

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保存版:アメリカの単位をマスターしよう(ポンド、華氏、ヤード)

世界中では共通単位を使うような流れになっています。この国際単位はSI単位と呼ばれます。普段使っているmとかkgとかもその1つですね。なので、メートル法とも言われます。

日本では1951年に計量法の中でメートル法を義務付けました。メートル法という国際単位を使っているはずなのに、アメリカ人と話すと混乱が生じますね・・・そうです、アメリカはヤードやポンドを慣用的に使っているのです。カナダやイギリスでもメートル法は導入されていますが日常ではそこまで浸透していないようです。

今回はこの英語圏の単位について少し整理してみたいと思います。

 

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イギリスで生まれた単位

現在アメリカで使われているmilepoundなどは元々イギリスでできた単位系がアメリカにも導入されています。しかし、19世紀にこのイギリス単位は若干修正され帝国単位となったため、アメリカの単位とは微妙に違いがあります。

 

長さの単位

アメリカでよく使われる長さの単位は

in(インチ)、ft(フィート)、yd(ヤード)、mi(マイル)です。

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では、上の図を見ながら整理していきましょう。

インチは親指の横幅をもとにできており、約2.5cmと覚えてください。

フィートは足の前後の長さを元にできています。1ft=12in≒30cmです。

ヤードは色々説がありますがイギリスのヘンリー王1世が手を横に広げて体の中心(鼻の位置)から親指までの距離をヤードとしたといわれています。1yd=3ft≒90cmです。

マイルはパッスス(passus)という2歩分の距離を表す単位があったのですが、その1000(=mille)倍と言う意味で、mille passusからできた言葉だそうです。1マイル=1760ヤード≒1.6kmです。

 

重さの単位

ここはとりあえず2つを押さえておけばいいでしょう。ポンドオンスです。

ポンドはpound(発音:パウンド)で、単位は lbと書きます。これは天秤(libra)からきており、libra poundと呼ばれたことに起因します。1日に食べるパンを作るのに必要な小麦の量を 1 pound としました1lb≒450gと覚えてください。

もう一つはオンス(ounce アウンス)で単位は ozで表します。 1lb=16oz=28gと定義されています。

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液体の量

こちらでもよく使うものだけ確認しておきましょう。ガロン、バレル、パイントの3つです。

まず最初に抑えるべきはgal(ガロン)です。

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1L が1kgの水の体積と定義されたことに対抗?して、10ポンド(≒4.5kg)の水の体積を1 英ガロンとしました。1 gal ≒ 4.6L です。

しかし、アメリカでは違っており、米ガロンでは1 gal ≒ 3.8 L となります。

さて、バレル(bbl)は何種類かあります。というのもbarrelというのは「樽」という意味で、ビールと石油では使う樽の大きさが違うからです。我々がよく耳にするのは石油の取引で『1バレル=○○ドル』ではないでしょうか。この石油バレルは 1bbl=31.5 gal ≒ 120 Lです。

最後にパイント(pint)です。ビール好きの人は聞いたことがあるでしょう。ビールを注文するときに使います。1 pintはアメリカではだいたい470ml なのでビールの大缶くらいです。イギリスでは 1 pint は 570mlくらいです。尚、8 pint = 1 gal となります。

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摂氏

温度の単位は日本では摂氏ですが、アメリカでは華氏を使います。これら2つを詳しく見ていきましょう。まずはなじみ深い摂氏から。

まず摂氏はセルシウスというスウェーデンの天文学者が考案しました。簡単に言うと、水が氷る温度を0℃、沸騰する温度を100℃と定義しました。英語では セルシウス氏の名前から ℃ は degrees Celsius と言われます。口語では degrees centigrade (100分度)とも言います。

日本語では「セルシウス氏温度」→「攝爾修斯氏温度」→「摂氏温度」となりました。

 

華氏

華氏の方は今使われているのはアメリカくらいかと思います。華氏を考案したのはドイツの科学者ファーレンハイトさん。彼の名前から華氏は℉(degrees Fahrenheit)と呼ばれます。日本では「ファーレンハイト氏温度」→「華倫海特氏温度」→「華氏温度」となりました。

ファーレンハイトさんは人間の感覚を利用した温度単位を作ろうとしました。測定可能な一番低い温度を0度、自分の体温を100度にしようとしました。

真冬の極寒の日の彼の家の前の温度(-17.8℃)を0℉とし、自分の体温(37℃)を100℉とした話が日本では有名ですね。※実際は38℃が100℉くらいです。

華氏では水が凍りになるのは32℉で、沸騰するのは212℉です。摂氏と華氏を計算するにはこれを基本に考えれば簡単です。(下図参照)

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僕はこうしている

さて、ここまでで整理したものの実際毎回計算するのってめんどくさいですよね。僕はアメリカ人と話すときに意識していることがあります。

普段は僕らの使ってるメートル法をアメリカの単位に直すことが多いと思います。これを正確に表す必要はないです。まずこの意識が重要です。

例えば、「うちの家から2kmのところに映画館があってそこによく行きます」って英語で言うとしましょう。そのときにわざわざ2kmをマイルに計算して・・・

I often go to a movie theater ・・・. Uh, ... Well, ,, yeh,  1.25 miles from my house!

なんて言うなんて時間もムダですよね。しかもそもそも2km自体自分の”感覚”での2kmくらいですしね(笑)自分の感覚で「2kmくらい」が1マイル(1.6km)と言っても正直誰も困りません。この割り切りが重要!

なので僕ならこう言います。

I often go to a movie theater just a mile away from my house.

こうすれば計算しないので会話のリズムも崩さずに話せますね。

 

あとは、大まかな使えそうなものを覚えておけばいいです。身長、体重、体温など。華氏の100℉はもともと体温37℃になるように決めてありましたね?(100℉は実際は38℃くらいです)だからアメリカで病院に行って体温を聞かれても36.3℃ならば100℉(=38℃)より少し低いので、適当に98 degrees Fahrenheitと言えば伝わりますね。ちなみに36.3℃は正確には97.34℉ですが、「誤差」ですね。(笑)

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この表で、赤字だけでも覚えていたらあとは大体の感覚で話せます。多少間違えていたって誰も気にしません。「インフルエンザで熱が出てるときは100℉で、春の過ごしやすい温度は60℉くらい、真夏は90℉以上になる」くらいしか僕は覚えていません。

みなさんも【割り切り】を取り入れて効率よく勉強しましょうね♬