マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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トランプ大統領とウクライナの関係

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってアメリカを中心に世界中がウクライナ支援に乗り出しました。

しかし、今回のトランプ政権はそれに逆行する動きを見せました。

もちろんアメリカのお金を見返りのない外国に使いたくないし、中国との”覇権争い”に集中したいから早く戦争を終わらせたいのもあるでしょう。

また、トランプ氏はウクライナ側が戦争をけしかけたと考えています。

ゼレンスキー大統領

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さて、今回は、それとは別に、トランプ氏の『私怨』とも考えられる部分を学んでいきましょう。

オバマ政権

2009年から2017年まで2期大統領を務めた、民主党のバラク・オバマ氏。

彼は任期の間に、イスラム国ウクライナ中国の3つの戦争に”関与”しています*1

もちろん、今回はウクライナの件だけ見ていきます。

オバマ政権で、副大統領は誰でしょうか?はい、2期ともジョー・バイデン氏でした。

ジョー・バイデン

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アメリカ初の黒人大統領のオバマ氏にとって、白人層・カトリック層からの支持を得るのにバイデン氏の力は必要でした。

あと、もう一人重要な登場人物を見ておきましょう。オバマ政権に莫大な資金提供したユダヤ人投資家のジョージ・ソロス氏です。

ジョージ・ソロス氏

彼は、オバマ氏支持の寄付金100万ドル(1億5000万円)を贈っています*2

オバマ大統領のバックにこのユダヤ系の富豪がいることは非常に重要です、覚えておきましょう。

ちなみに、ウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ系、その後ろ盾の資産家のコロモイスキー氏もユダヤ系です。

マイダン革命

話はウクライナに移ります。

ソ連崩壊後、ウクライナは汚職にまみれ、経済停滞もあり混沌としていました。

旧ソ連国の多くは西側諸国に近づきNATOに加盟していき、ウクライナもそれを考えるようになっていました。

旧ソ連国が次々とNATO加盟

2010年にウクライナ大統領になったのはヤヌコヴィッチ氏です。彼は、元暴力団で強盗(強姦も?)*3で幾度かムショ暮らしをした過去*4もありますが、国のトップになりました。

元々、ウクライナ東部のドネツク出身のロシア系住民です。

てなわけで、EUやNATOよりもロシアに近づきたいと考えるのは自然です。どうやらロシアから大金を融資してもらう協定を結んだ*5こともわかっています。ま、圧力があったんでしょ、西側に行くなと。

ヤヌコヴィッチ大統領

で、ヤヌコヴィッチは突然、EUとの連合協定を白紙に戻しました。

これに怒った若者たちが大規模なデモを起こし、非常に危険な状態となりました。

結局ヤヌコヴィッチはロシアへ逃亡し、大統領は弾劾されました。

これが有名なマイダン革命です。

裏にアメリカ

このマイダン革命の裏にアメリカがいたこともわかっています。

例えば、在露米国領事館のHP*6にあるオバマ大統領のCNNのインタビュー記事*7を見てみましょう。

ヤヌコヴィッチ亡命⇒政権交代 米が介入

マイダン革命にアメリカが介入していたことを認めています。

また、日本の公益財団法人『日本国際問題研究所』のレポート*8を見てみましょう。

『アメリカが関与』オバマ大統領が認める

はい、オバマ大統領が、ウクライナへの介入を認めています。

例えば、マイダン革命での抗議運動で大きな役割を担ったのはCenter UAというNGO団体ですが、実はアメリカ政府機関が資金提供した組織です*9

さらにその組織に資金提供した人物がいます。

先ほど学んだジョージ・ソロス氏です*10*11オバマ大統領を支援している人でしたね。

ヴィクトリア・ヌーランド国務次官補

そして、このときにウクライナでマイダン革命を指示していたとされるのが、ビクトリア・ヌーランド国務次官補でした。

彼女と駐ウクライナ米国大使との電話のやり取りが盗聴されYoutubeで公開*12されました。次のリーダーを誰にするかなどを話しています。

ハンター・バイデン

さて、オバマ政権は、親露派大統領を追い出し、親米政権を作り、ウクライナの権益に浸りました。

副大統領だったジョー・バイデン氏もウクライナへ行き、国会で演説を行い『ウクライナ支持』を表明しました。

ハンター・バイデン氏

すると、彼の次男、ハンター・バイデンはなぜか、2014年から5年間ウクライナの天然ガスの会社の取締役に任命され、破格の給料(月収500万円)を受けていました*13

当時のウクライナの平均月収の166倍だそうです。

で、実はこの会社は脱税資金洗浄に関わっている疑いがあり、ウクライナ検察が捜査を開始したのです。

ポロシェンコ大統領に圧力?

すると、ジョー・バイデン副大統領は、ウクライナのポロシェンコ大統領に電話し、検事総長をクビにするように要請した(?)と言われており*14、実際検事総長はクビになりました。

ちなみに、ポロシェンコ氏はこの件について、「そのような圧力を受けたことはない」と否定*15しています。

でっち上げの虚偽情報

ちなみに2024年にこの件は、ハンター・バイデン氏と企業との癒着を証言した男が「でっちあげ」として起訴されました*16

ま、真相は闇の中ですな、実際大金をもらって取り締まりになっていたのは事実ですし。

ドナルド・トランプ

時は流れ、2017年にトランプ大統領が就任し、2期目を考え始めた2019年のことでした。

民主党の有力な対抗馬はジョー・バイデンであると確信したトランプ大統領は、ウクライナでのバイデン親子の事を探ろうとしていました。

ゼレンスキー大統領に要請

そこで、トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に電話をしました。

バイデン親子についてウクライナでの悪事を調べてほしいと。そうしたら、これまで通りウクライナに軍事援助をすると*17

しかし、このような秘密の電話が、記事になったのはなぜか?

誰か(CIA職員?)がしゃべった*18*19のです。

職権乱用で弾劾訴追

この問題が大きくなり、トランプ氏は『職権乱用』で弾劾訴追されました。

こういう背景から、ゼレンスキー氏を個人的に疑っている?とか恨んでいる?とも言われているようです*20

 

うーむ、おもしろね

 

では、また(^^♪