マルチリンガル医師のよもやま話

マルチリンガル医師の世界観で世の中の出来事を綴ります

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中国のコロナ爆発が世界に影響?

いま私たちの生活では『中国製』のものであふれています。iPhoneだって中国の工場で大量生産されてます。

もう、この導入部で答えがわかってしまいそうなクソ記事ですが(笑)

ゼロコロナ政策をやめ、いきなりのウィズコロナで感染爆発をきたした時の世界への影響について学びましょう。

振れ幅がスゴいの

今回はワシントンポストの記事*1から学びます。ちなみに、統一教会が作ったのは、ワシントンタイムズの方ですからお間違いなく!

『頼みの綱』を欠いた中国に悪夢?

これは前回の記事でも紹介しましたが、中国で使われている国産ワクチンが、ファイザー製などのmRNAワクチンに比して効果が劣る*2ことは中国高官も認めています*3

何よりも、80歳以上の高リスク群の接種率が低い(65.8%)ことです。

振れ幅がスゴいの

ガチガチのゼロコロナ政策をしていたのに、今はほぼ野放しに、さらには重慶などでは感染していても勤務可能!*4となっており、『極端さ』が世界中で話題になっています。

『逆に怖いわ』

検査も以前ほどせず、陽性者接触アプリも取りやめ・・・

1日の感染者数や死者の発表も取りやめ、何もかもが『闇』に葬られた状態に、国民は不安になっています。

『逆に怖い』と引きこもる

食料品や風邪薬の買い占めが起きており、日本の風邪薬にも影響が及んでいます。

ゼロコロナ終了の余波

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しかしながら、急増する感染者や火葬が間に合わない死者を目の当たりにして、人々はやっと手にした『自由』とは裏腹に、恐怖を感じ家に引きこもるようになっています。

中国発表の死者数

中国はコロナ初期のころから、死者数は実際よりもかなり少なく報告してきたと考えられています。もちろん、国のメンツもありますし、国民に西洋のやり方よりも中国共産党の指導が優れていると見せるためです。

中国は死者を過少報告

最初、武漢でも公式発表よりも、実際の死者数ははるかに多い*5とのことは世界共通認識ですね。おそらく今後も過少報告をするだろうと。

今回でも、死者が多すぎて火葬場が全く間に合っていないことが既に世界中に知れ渡っている*6のですが、公式発表は『死者2人』でした。

公式の死者数は『2人』

さすがに、現地でも信じる人は少なく、医学生たちがその発表に怒り、抗議活動をしています。

世界への影響

さて、中国でのこの感染爆発が世界にどんな影響を及ぼすのでしょうか?

新たな変異株の恐れ

コロナウイルスやインフルエンザウイルスのようなRNAウイルスは不安定で、複製されるときにたまにコピーミスが起こります。感染爆発が起こると、当然このコピーミスが起こりやすいのは簡単な算数の問題ですね。

その中で、免疫逃避能を持ったものや、重症化させるような変異を持ったものが出てくると世界にとっては脅威になります。

世界にも影響を与える

感染爆発で、多くの工場の生産が止まったりすると、世界中への物流も滞り、品不足とそれに伴うインフレを世界も被ることになるでしょう。

既に、インフレでヒーヒーの世界にはキツいですね。

これがあるから、『陽性者も労働可』としたのかな?

オミクロンの曝露なし

記事内では中国の政策による影響についても触れられています。

まずは、世界中で使われているmRNAワクチンを避け、自国製の不活化ワクチンだけを国民に接種させたことです。そして、残念ながら一番の脆弱層の80歳以上の3割以上が国産ワクチンを拒否して未接種であること。

国民のほとんどはオミクロン曝露なし

そして、ゼロコロナ政策を強くやったことで、オミクロン株に曝露された国民は少なく自然免疫の形成に至っていない人が多いこと。

中国はこれからワクチンの追加接種を大規模でやるとしていますが、その中で、吸入型ワクチンも使用される*7ようです。

効果は不明ですが、針を使わないので、注射が苦手な人のハードルが下がります。

さいごに

いかがでしたか?

中国はかねてからコロナ関連死者数をかなり過少報告しています。現在の感染爆発で火葬が間に合わないほど死者が出ても公式発表は『2人』。

80歳以上の接種率が低いこと、効果の低い中国産ワクチン頼りで、また厳格なゼロコロナ政策をしたせいでオミクロン株に曝露した人が少ないこと。

これらにより、2023年の春くらいまでに100万人の死者を出す可能性が指摘されています。

その余波は、変異株の誕生、物流停滞、インフレなど私たちの世界にも影響を及ぼしかねません。

では、また(^^♪